第6戦 モナコGP 2004

2004年05月22日(土)

モナコGP予選 伝統の市街地特設“難”コースでタイムアタック

O.パニスが予選13番手。C.ダ・マッタは予選15番手から明日の決勝レースへ

2004年5月22日(土)(モナコ公国・モンテカルロ発)


F1世界選手権第6戦モナコGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

世界最小のバチカンに次ぎ、総面積1.95平方kmという小国のモナコ公国。人口3万人余りの街には、今年も、62回目を迎える伝統のF1グランプリを待ちわびた人々が世界各国から続々と詰め掛け、ヨットハーバーには大型クルーザーがひしめき、豪華ホテルはどこも満室で、華やかな雰囲気に包まれている。

午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分17秒409で13番手。オリビエ・パニスが1分18秒299で15番手。続いて午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分15秒861で12番手。オリビエ・パニスは、1分16秒431の16番手となり、午後2回行われる公式予選に臨む事となった。

午後1時から行われた公式予選1回目は、晴天の下、気温22度、路面温度45度、湿度53%の中で、前戦スペインGPの成績順にタイムアタック。13番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分15秒738で13番手。17番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分15秒125で10番手。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目に計測されたタイムの逆順でタイムアタック。8番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分16秒169で予選15番手。11番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分15秒859で予選13番手となり、明日のモナコGP決勝レースへと挑むこととなった。

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/07
  予選1回目:  10番手 1分15秒125(トップと0.642秒差)
  予選2回目:  13番手 1分15秒859(トップと1.874秒差)
「午前中の公式練習では、多少の問題を抱えており、あまり自信があるとは言えなかった。しかし、午後の予選は、随分と良くなった。公式練習の後に、すべてのエンジニアとメカニックが努力をしてくれたお陰だ。我々にとって、モナコのコースは素晴らしいとは言いがたいが、それでも、予選結果は、納得の行くものとなった」

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/04
  予選1回目: 13番手 1分15秒738(トップと1.255秒差)
  予選2回目: 15番手 1分16秒169(トップと2.184秒差) 
「思いのほかグリップも得られ、今日の予選では、持てる力を発揮出来たと思う。もちろん、理想はもっと高いところにあり、決して満足はしていない。パフォーマンスについても、決勝レースへ向けて、多少の自信は得られたので、明日には、期待している」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「モナコへ来て、予選では苦戦を強いられることを覚悟していたので、より着実なレース戦略を目指した。タイヤ選択にも確信が持てたと同時に、チームスタッフは努力し、グリップを欠いていた、クルマのバランスも良くなった。明日の決勝レースでは、2台とも完走して、上位進出を目指す」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「ここ数戦の予選から見れば、今日の予選結果は、決して満足の行くものではない。しかし、決勝レースでのピット戦略も重視した予選結果といえる。モナコGPは、何が起こってもおかしくないので、上位進出のチャンスは充分にあるはずだ」