第7戦 ヨーロッパGP 2004

2004年05月29日(土)

チームの地元 ヨーロッパGPでのポイント獲得へ向け予選トップ10入り

O.パニスが予選10番手。C.ダ・マッタは予選11番手から明日の決勝レースへ

2004年5月29日(土)(ドイツ・ニュルブルクリンク発)

F1世界選手権第7戦ヨーロッパGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

29日(土)午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、オリビエ・パニスが1分31秒248で10番手。クリスチアーノ・ダ・マッタが1分31秒814で11番手。続いて午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、オリビエ・パニスが1分30秒277で9番手。クリスチアーノ・ダ・マッタは1分30秒316で10番手となり、好調を維持しながら午後2回行われる公式予選に臨む事となった。

午後1時から行われた公式予選1回目は、晴天に恵まれたものの、気温17度、路面温度30度、湿度38%と肌寒い気候の下で、前戦モナコGPの決勝成績順にタイムアタック。6番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分29秒272で11番手。8番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分29秒243で10番手。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、強い日差しに照らされて、気温19度ながら路面温度は40度まで上昇する中、予選1回目に計測されたタイムの逆順でタイムアタック。9番目に出走予定のG.フィジケラ(ザウバー)が予選アタックを諦めたため、出走順が一つ繰り上がり、9番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分29秒706で予選11番手。10番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分29秒697で予選10番手につけ、明日、チームのホームグラウンドで開催されるヨーロッパGP決勝レースへと挑む。

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/07
  予選1回目: 10番手 1分29秒243(トップと1.552秒差)
  予選2回目: 10番手 1分29秒697(トップと1.346秒差)
「ここまで順調な週末を過ごすことが出来ており、今日の結果で我々のクルマの真の能力を証明出来たと思う。私とクリスチアーノ・ダ・マッタは、ともにすばらしい予選アタックが出来、チームにとっても非常に有望な結果が得られた。明日の決勝でもこの好パフォーマンスを維持すべく、チーム全体が集中してくれている。我々は全力を尽くして、クルマのパフォーマンスを最大限に引き出すべく作業を続けてきた。トップ10グリッドからスタートする明日の決勝で、ポイントを獲得するべくアタックしていく」

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/04
  予選1回目: 11番手 1分29秒272(トップと1.581秒差)
  予選2回目: 11番手 1分29秒706(トップと1.355秒差) 
「今日の結果には満足しているが、もうコンマ何秒かはタイムアップが可能だったと思う。いくつかのコーナーでわずかなミスを犯し、とくに第4コーナーと第5コーナーではタイムをロスした。しかし、全体的に見て私の予選タイムは悪くなかった。昨日の公式練習走行の結果から、タイヤの性能低下を心配していたが、今日、コース上にラバーが乗った状態では改善されていた。ミシュランは、このレースのために非常によい仕事をしてくれ、1周の速さとコンスタントにロングランをこなすことが出来るタイヤを準備してくれた。このことは明日の決勝へ向け、良い要因ではあるけれども、我々にとって明日のレースはハードなものになるだろう」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「今日の予選は、非常に僅差での争いとなったが、我々は上位チームのすぐ後ろに位置することが出来た。今週末の好パフォーマンスを活かせば、明日の決勝でも必ずコンペティティブに戦うことが出来、モナコGPで得たポイントにさらにいくつかのポイントを加えることが出来るはずだ。2人のドライバーはクルマのパフォーマンスに満足しており、今日得た10位、11位というグリッドと、より接近した上位チームとのギャップは、我々が確実に進歩しているということを実証してくれた」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「両ドライバー共、ミス無く全力でアタックしてくれた。クルマのバランスも良く、この結果には満足している。我々はしっかりしたレース戦略を持っているので、明日のレースでは、全力でポイント獲得を目指す」