第8戦 カナダGP 2004

2004年06月11日(金)

カナダGP - 練習走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、モントリオールとインディアナポリスで2週連続開催される北米ラウンドの初戦、カナダGPの初日を好調な滑り出しで迎えた。

1978年地元で優勝した伝説のドライバー、ジル・ビルヌーブの名前を冠したサーキットは、今シーズン最初のローダウンフォースサーキットであり、トヨタチームにとっては比較的相性が良い。金曜日に行われた2回の練習走行では、リカルド・ゾンタが1分14秒871で7番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分15秒146で8番手、そしてオリビエ・パニスが1分15秒538で13番手となった。

ゾンタは、風邪にもめげずに素晴らしい走行を披露し、今日1日で進められたクルマのセットアップに満足している。

「最初のセッションで問題だった縁石の乗り越えも、ダンパーを交換することで、飛躍的に良くなった。トラクションも良くなって、多くのタイヤ比較の作業もこなすことができた。好タイムをマークできた以上にクルマを良くすることができたと感じている。セッション終盤にはあと0.3秒はタイムをのばせると思った」とゾンタはコメントしている。

「このコースはエンジンとブレーキへの負荷が高く、縁石の攻略も重要なポイントである。これまで、縁石は我々の悩みの種だったけど、ローダウンフォースのコースではさほど問題にはならないようだ。空力の影響もそれほど重要ではない。最初のセッションではあまりクルマの調子は良くなかったけど、うまくセッティングを進めて第2セッションではとてもスムースに走行できた」とダ・マッタはコメントしている。

一方パニスは、3人の中で一番満足できない結果となった。「カナダでタイムアタックするには、安定感のあるクルマに仕上げなくてはならない。今日の TF104にはあまり自信が持てなかった。また遅いクルマに引っかかってしまった。何人かのドライバーは、もっとバックミラーを意識すべきだ」とコメントしている。

モントリオールの練習走行結果のトップグループは混戦模様で、フェラーリのMシューマッハーが1分14秒013のトップタイムをマークし、BARホンダの佐藤琢磨が1分14秒086で2番手につけ、フェラーリのRバリチェロが1分14秒291で3番手。以下、ルノーのFアロンソが1分14秒426、BARホンダのAデイビッドソンが1分14秒519、マクラーレン・メルセデスのKライコネンの1分14秒581の順となっている。