第8戦 カナダGP 2004

2004年06月12日(土)

F1第8戦カナダGP予選 C.ダ・マッタが12番手、O.パニスは13番手

明日の決勝レースを見据えた戦略で予選タイムアタック。雪辱戦でポイント獲得へ期待

2004年6月12日(土)(カナダ・モントリオール発)


F1世界選手権第8戦カナダGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

ヨーロッパとの時差が考慮され、通常よりも1時間早く、午前8時から45分間行われた公式練習3回目では、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分15秒573で11番手。オリビエ・パニスが1分15秒843で13番手。午前9時15分から45分間行われた公式練習4回目は、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分14秒521で11番手。オリビエ・パニスは、1分14秒916の15番手で、午後に2回行われる公式予選に臨む事となった。

午後12時から行われた公式予選1回目は、真っ青な青空が広がる中、気温20度、路面温度39度、湿度34%という、初夏のカナダならではの爽やかな陽気の下で、前戦ヨーロッパGPの決勝成績順にタイムアタックを開始。11番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分14秒166で13番手。19番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分13秒807で12番手につけた。その後、午後1時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目に計測されたタイムの逆順でタイムアタック。8番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分14秒891で予選13番手。9番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分14秒851で12番手となり、明日午後12時30分にスタートするカナダGP決勝レースへと挑むこととなった。

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/04
  予選1回目:12番手 1分13秒807(トップと1.366秒差)
  予選2回目:12番手 1分14秒851(トップと2.576秒差) 
「あまり満足の行く予選とは言えなかった。あとコンマ2秒から3秒はタイムを短縮できたと思う。とはいえ、あくまでも決勝レースを見据えており、必要以上の予選タイムアタックをする予定は無かった。予選ではアンダーステアの傾向が強かったが、逆に言えば、このことは決勝レース中にリアタイヤをうまく使いこなす助けとなるはずで、我々にとって優位な状況である。今日の予選結果は戦略上の結果であり、我々は、選択した方向性が正しいことを信じて、明日の決勝レースに賭けている」

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
  予選1回目:13番手 1分14秒166(トップと1.725秒差)
  予選2回目:13番手 1分14秒891(トップと2.616秒差)
「明日の決勝レースへの戦略を考慮すれば、納得のいく予選結果と言える。コンマ1秒を改善することは、常に可能だが、同様にコンマ5秒を失うことも簡単だ。今朝の公式練習で行ったロングランでも、タイヤとクルマのバランスは一貫しており、決勝レースへの手応えは得ている。明日の決勝レースで、我々の戦略が、効を奏することを期待している」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「明日の決勝レースでのパフォーマンスのために、タイヤ選択および戦略の両面で、最適化することに取り組んだ。従って、この予選結果は満足いくものだと思っている。今日のコンディションでは、クルマはややドライブしにくかったようだが、全体的に見れば正しい方向性にあるはずだ。我々の選択したミシュランタイヤは、非常に一貫性の高いもので、前戦よりもレースでのペースを保つことが出来ると期待している。カナダGPは、ブレーキやエンジンにかかるストレスが非常に高く、完走の難しいレースになるだろう。我々の目標は、2台ともに最後まで走り抜いてチェッカーフラッグを受けることであり、そうすればポイント獲得も可能だと考えている」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「両ドライバー共に、ほとんどミス無く予選タイムアタックをしてくれた。我々は、今日の予選で、決勝レース重視の戦略をとったが、明日、この戦略が充分な効果を発揮すると確信している」