第8戦 カナダGP 2004

2004年06月13日(日)

第8戦カナダGP決勝 2台揃ってトップ10フィニッシュも無念の失格

C.ダ・マッタ8位 O.パニス10位フィニッシュに車両規定違反の判定が下される

2004年6月13日(日)(カナダ・モントリオール発)

F1世界選手権第8戦カナダGPの決勝レースが6月13日(日)カナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われた。

午後12時30分に、気温25度、路面温度40度、湿度36%というコンディションの下、70周にわたる決勝レースがスタート。スタート直後の第1コーナーでの混乱を上手く切り抜けたパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、一気にポジションアップ。予選12番手のクリスチアーノ・ダ・マッタは8位、予選13番のオリビエ・パニスは9位と、ポイント圏内へと照準を合わせて序盤戦へと突入。昨日の予選から、決勝レースを見据え、2回の給油ストップ戦略を採ったパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、その後も波乱のレースを順調に走行。クリスチアーノ.ダ・マッタが8位でフィニッシュ。オリビエ・パニスも10位で完走を果たした。

しかし、競技終了後に、FIA(国際自動車連盟)のF1審査委員会が、パナソニック・トヨタ・レーシングの“トヨタTF104”2台と、BMWウィリアムズチームの2台に、フロント・ブレーキ・ダクトの車両規定違反があると判定。無念にも失格を宣告された。


マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「不幸にも、我々の“トヨタTF104”のフロント・ブレーキ・ダクトが、今日のカナダGP終了後に規定違反であると判定された。我々は、F1の審査委員会に対し、一般的に、受け入れられる誤差のレベルであると主張したが、認められなかった。我々は、ポリシーとして、常に、競技規定に合致したクルマを走らせることを心掛けており、今回の判定は、予期せぬ出来事であり、とても遺憾だ」

ジョン・ハウエット : TMG社長
「規定違反の判定が下った後、チーム内の担当部署で検討。この失格の判定に対して、提訴をするつもりであったが、FIAが規定する提訴期限時間には、間に合わなかった。規定違反の疑いを持たれている部品が、今日のレースを戦う上において、何ら助けにはなっていないことを強調したい。我々のレースカーに装着しているブレーキ・ダクトは、一般に認められる許容範囲であり、納得しがたい部分もあるが、規則は規則として受け入れ、来週に迫ったアメリカGPへと体制を整える」