第9戦 アメリカGP 2004
2004年06月18日(金)
アメリカ GP - 公式練習レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、インディアナポリスで行われるアメリカGPの初日、公式練習で3人のドライバーがトップ10内のポジションに入るという好調な滑り出しを見せている。
クリスチアーノ・ダ・マッタが1分11秒893で7番手、オリビエ・パニスが1分11秒994で8番手、そしてリカルド・ゾンタが1分12秒019で9番手のタイムを各々記録している。
インディアナポリス・モーター・スピードウエイは、世界で最も歴史があり、多くの人々に知られているサーキットのひとつであり、フォーミュラ・ワンにとっても興味深く、走り甲斐がある場所だ。もちろん、単一のスポーツイベントとして世界で最も多くの観客を集めるインディー500マイルレースの舞台となる2.5マイルのバンクのついたオーバル全周は使わず、その有名な第1ターンと第2ターン、そしてフロントストレートをインディー500の逆回りで使い、F1のために特別に造られたインフィールドのタイトなロードコースが連結され、各チームがセットアップに苦しむサーキットが誕生する。
セッティングの理想としては、ストレートのスピードを犠牲にしてもインフィールドを重視してダウンフォースを多めにする。これで若干ではあるがラップタイムは向上する。しかし、これは予選でのセッティングで、レースではトップスピードを重視したセッティングが必要になる。
「ここは、走り甲斐がるコースだ。明日の予選がうまく行くだろうとしか言えないけれど、好調な滑り出しだと思う。インディは、アクセル全開の区間が最も長く、20秒間もある。エンジンの大パワーと信頼性が重要で、その点は僕らの強みだ」とダ・マッタはコメントしている。
「好調なスタートだし、個人的にはベストタイムを出したときにスローカーに引っかかっているからまだタイムは更新できる」とパニスも付け加えた。
第3ドライバーのリカルド・ゾンタは「僕は2000年にBARチームで参戦しているけれど、サーキットを思い出すのに少しの時間が必要だった。僕らは調子良いが、最後にニュータイヤで出ていった時に混雑に遭ってしまったので、間隔を開けるためにペースを落とした。ブレーキも温まりきっていなかったから、全体的に見てクルマの性能からはもっとタイムは出せたと思う」とコメントしている。
フェラーリチームのRバリチェロが1分10秒365のトップタイムをマーク、次いでBARホンダのAデイビッドソンの1分10秒967、3番手にBMWウイリアムズのJPモントーヤの1分10秒982、以下フェラーリのMシューマッハー1分11秒036、BARホンダのJバトンの順。
シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは「今日は主にミシュランタイヤのコンパウンド比較を行い、そして3人のドライバーに最初のセッションでリヤタイヤにかなりのグリップダウンがあった。しかし、まだその時点ではコース路面が滑りやすかった。総合的には、3人ともトップ10に入って好スタート切れた」とコメントしている。
オリビエ・パニスが今週末にグランプリ150戦目を記録し、チームはメディアに対して明日の予選終了後にパドックで簡単なイベントを企画し、ジャーナリスト達の出席を呼びかけている。
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