第9戦 アメリカGP 2004

2004年06月25日(金)

シリーズ中盤戦へ向け F1ヘレス合同テストに参加

R.ゾンタ、C.ダ・マッタ、R.ブリスコの3人が2台の“トヨタTF104”で2400km余りを走破

2004年6月25日(金)(スペイン・ヘレス・サーキット発)


パナソニック・トヨタ・レーシングは、北米大陸での2連戦を終え、2週間のインターバルをおいて再びヨーロッパで行われるシリーズ中盤戦へ向け、F1合同テストに参加した。

6月22日(火)から6月25日(金)の4日間、スペインのヘレス・サーキット(4.428Km)で行われた合同テストには、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタが22日、23日の2日間、クリスチアーノ・ダ・マッタと、テストドライバーのライアン・ブリスコの2名が、24日、25日の2日間に渡って参加。合計2400km近くを走破し、データの収集とセットアップを行った。

リカルド・ゾンタ: トヨタTF104/02  周回数:131周 ベストラップ:1分18秒766
「我々は今回のテストで、ホッケンハイムで行われる第12戦ドイツGPへ向け、そして、常に続けている、来年のためのテストを行った。火曜日には、新しいサスペンションや、新たな電装系、さらにいくつか細かいが重要な変更を行った。中でもエンジンオイルに関するテストは重要であった。水曜日は、コースコンディションがより改善され、タイヤテストにはうってつけの状況となったが、不運にもブレーキのトラブルに見舞われてしまった。われわれは、来週フランスGPへ向けて移動することになるが、レースの行われるマニ・クール・サーキットは、ダウンフォースが重要なカギを握ることになるだろう」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: トヨタTF104/06  周回数:222周 ベストラップ:1分18秒857
「非常に暑い合同テストであった。路面温度は56度以上となり、こんなに熱いコースを初めて経験した。しかし、この特殊なコンディションでのテストは、非常に有意義なものとなった。なぜなら、冷却システムやタイヤの消耗など、この先いつこのような状況でのテストが出来るかわからないからだ。今回のテストでは、主に来週に迫ったフランスGPにおけるタイヤのテストが目的であった。それは高い気温のために、とても難しいものとなったが、予定されていたテストを全て終了する事が出来た。マニ・クールはこれほど熱くならないことを望んでいる。もちろん、気温が上がっても、コース上を走っていれば、私もクルマも十分に冷却されるので問題はないが、ガレージ内で働いているスタッフにはとても厳しい状況となるからだ」

ライアン・ブリスコ: トヨタTF104/02  周回数:187周 ベストラップ:1分18秒899
「今回のテストでは、多くの周回を重ねることが出来、とても上手くいった。木曜日は電装系とトラクションコントロールに関する作業に専念した。また、出来るだけパフォーマンスを維持できるハードタイヤを見出すべく、タイヤの開発テストも行った。最終日の金曜日は、それまで同様、ショックアブソーバのために多くの距離を走破し、有意義な一日となった。とても暑く、湿度も高い一日で、体調を維持するために多くの水分を取ることになったが、全体的に、チームにとって中身の濃いテストを行うことが出来た」