第10戦 フランスGP 2004

2004年06月28日(月)

クリスチアーノ・ダ・マッタ - フランスGPに向けて

インディアナポリスでの結果が僕らの実力だ。シーズンのこれまでで、最高のパフォーマンスを示すことができたし、ペースに乗った良いレース展開だった。コースが僕らのクルマにとても合っていたので、全てのセッションで好調だった。僕は、予選ではそれほど好調と言えない状態で、走りもイマイチだったけれど、決勝レースに向けてクルマの仕上がりが良いのは分かっていた。でも、1周目に接触があったために、好調な仕上がりを活かすことができなかったのは本当に残念だよ。

マニクールはとてもスムースなコースで、今年はバンプに苦しんでいることを考えると、スムースなサーキットでのレースには期待が持てるはずだ。そのような観点からみると、サーキットはインディアナポリスに似ているから希望的観測としては、インディで示すことのできた実力を発揮したいと思っている。しかし、少しダウンフォースの強いサーキットでもあるので、現状から考えると、僕らにとって特に相性の良いサーキットというわけでもない。去年、僕らはアメリカで好調だったから、今年も好調であることを期待していた。でも去年のマニクールでは、ポイントの獲得はできたものの、それほど好調だったわけではない。

サーキットは良くもなく、悪くもなく、と言ったところだ。僕の好みのサーキットではないけれど、嫌いなわけでもない。このサーキットで特徴的なのは高速のシケインだ。そしていくつかの高速コーナーが超低速セクションとつながっている。追い越しは容易ではないけれど、ヘアピンでは追い越しも可能だ。

僕は、高速で走り抜ける大きな最初の2つのコーナーが好きだ。高速のシケインもドライバーにとっては攻め甲斐がある。昨年に改修された最終のセクションは以前よりも良くなっていて、特に最後のシケインが良くなっている。

僕らの泊まっているホテルが最高だ。トラックから約30分とちょっと遠いけれど、森の中にあってランニングなんかには最高の場所なんだ。サーキットの周りには何もなくって、周辺環境という意味では、僕らが普段テストトラックとして使っているポールリカールの方が僕は好きだ。

今シーズンを僕は有意義だと思っているけれど、同時に、考えていた通りの結果が出せていないのが悔しい。ハッキリ言って、シーズン序盤の出だしも思っていたようなものではなかったし、現状よりももっと良い結果を残せると思っていた。でも、レースカーをドライブするというのは楽しい。たぶん、ポイントを獲得して、思っていたとおりのポジションで戦っていたのならもっと楽しいかも知れないけれど、僕はクルマをドライブするということ自体が好きなんだ。僕は週末にレースへ行くのも、テストで新たなことを発見し、問題を解決することも好きだし、楽しんでいるよ。

フランスGPに行く前に、イギリスに向かってグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加する。昨年もこのイベントに行って最高だと思った。このイベントに対してファン達のサポートが本当に素晴らしい。ドライバーとしては動き回ることが難しいのが難点だけれど、今年も参加できることを楽しみにしている。僕とオリビエ、そしてリカルドが昨年のTF103を丘に向かってドライブすることになっている。それに加えて、僕は2002年にCARTのチャンピオンを獲得したクルマもドライブできることになっているんだよ。これは、楽しくないわけがないよね!