第10戦 フランスGP 2004
2004年06月28日(月)
ヨーロッパ2連戦の初戦 フランスGPで連続ポイント獲得へとアタック
母国グランプリに燃えるO.パニスと、雪辱戦となるC.ダ・マッタの活躍に期待
2004年6月28日(月)(フランス・マニクール発)
北米大陸での2連戦から、2週間のインターバルを経て、戦いの舞台はヨーロッパへと戻り、再び、2連戦を迎える。パナソニック・トヨタ・レーシングは、前戦アメリカGPで5位入賞を果たし、母国での戦いに燃えるオリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタが、連続ポイント獲得を目指す。
フランスGPの行われるマニクール・サーキットは、1991年に初のF1GPが行われ、14回目の開催。非常にスムースな路面が特徴だが、気温の変化に厳しく、チームを悩ませる。
昨年、パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスが10番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが13番手から決勝へと臨み、オリビエ・パニスが8位に入賞し、ポイントを獲得。クリスチアーノ・ダ・マッタは11位でフィニッシュし、シーズン3度目となる2台完走を果たした。
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16
「インディアナポリスでのアメリカGPは、我々にとって今シーズン最良のレースだったといえるだろう。トップチームに遜色ないペースでレースを進め、他チームの不運に頼ることなく、ポイントを獲得出来た。しかし、マニクールとシルバーストーンで同様のパフォーマンスを発揮するためには、ちょっとした幸運が必要になるかも知れない。マニクールは高いダウンフォースを必要とするサーキットで、今の我々のクルマには適しているとは言いがたい。しかし、路面は非常にスムースであり、その点は我々に有利に働いてくれるはずだ。パナソニック・トヨタ・レーシングは、昨年ここでポイントを獲得しており、今年もトップ8フィニッシュのパフォーマンスを再現することが目標だ」
オリビエ・パニス : カーナンバー17
「母国フランスのファンの前でレースを戦うという、私にとって特別なGPのために、マニクールに戻ってくることが出来てとても嬉しい。是非良い結果をファン、自分、そしてチームのために得たいと思っている。前戦インディアナポリスで5位入賞を果たしたという成果がそれを後押ししてくれると確信しており、この勢いを維持しなくてはならない。ただ、現実的に考えれば、マニクールでのレースはハードなものになるかも知れない。しかし、昨年我々はここで非常にコンペティティブなレースを戦うことが出来たし、チャンスはあるはずだ。フランスGPへ向けて、特に他のGPと異なるアプローチがあるわけではないが、とにかくハードにプッシュし続ける。2連戦となるイギリスGPは、我々にとってそんなに悪いサーキットではなく、フランスGPと連続してポイントを獲得することは、ホッケンハイムのドイツGPで姿を現すであろう我々の改良型F1カーの登場へ向けて、良い刺激になるはずだ」
リカルド・ゾンタ : カーナンバー38
「マニクールは、私にとって好きなサーキットとは言い難いが、大嫌いなサーキットというわけでもない。最初の2つのコーナーは高速で、路面もスムースで素晴らしく、他のサーキットのように、バンビーな路面と格闘せずに済む。私はF3000とF1で、同じくらい多くのテストをマニクールで行ってきたが、このサーキットのコンディションは、天候に左右されやすく、天候もとても変わりやすい。私は昨年のフランスGP直前に変更された、最新のコースレイアウトでは走行したことがないため、終盤のいくつかのコーナーは経験していない。しかし、それも含めて金曜日に走行するのを楽しみにしている」
冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「北米大陸での2つのGPを終え、とくに前戦アメリカGPで5位フィニッシュという結果を得たことで、パナソニック・トヨタ・レーシングが十分な競争力を身につけたことは証明出来た。この進歩は、今シーズンの我々にとって、スタートが困難なものであっただけに、非常に評価出来るものだと思う。今週末、マニクールで行われるフランスGPは、オリビエ・パニスのホームレースであり、いつも以上のモチベーションでレースに立ち向かってくれるだろう。また、前戦は不運な結果に終わってしまったクリスチアーノ・ダ・マッタも、雪辱に燃えている。我々は、進化のための、あらゆる手立てを講じており、トップチームの仲間入りをするために、そして、今後のシーズンへ向けて、さらに改良されたクルマの開発を続けている」
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