第10戦 フランスGP 2004

2004年07月02日(金)

フランスGP - 練習走行レポート

マニクールサーキットで行われるフランスGPの初日、目まぐるしく変化する天候の下、コンディションも変化する中、第2セッションでクリスチアーノ・ダ・マッタがトップタイムを叩き出し、総合でも2番手という好調な滑り出しを見せた。

ダ・マッタのマークした1分15秒518は、激しい雨が降る直前にマークされ、第1セッションでフェラーリのRバリチェロがマークしたタイムから僅か0.03秒遅れのものだっった。

「セッションをトップで終えるというのは最高だけれど、今日はいつ走行し、そしてその時のコンディションがどう変化していたかというくじ引きのような状況だった。最悪なのは、金曜日というのはクルマをセットアップして、タイヤの比較を行う走行時間なのだけれど、変化する天候によってそれが難しい」とダ・マッタはコメントしている。

F1のルールでは、予選用のタイヤ選択を土曜日の朝9時までに行うことになっているが、両セッションが雨に祟られたためにFIAは、タイヤ選択を土曜日の正午まで延期することを通達した。言い換えれば、各チームは、決定に至る前、土曜日の練習走行を有効に使えることとなった。

11番手、1分17秒303のタイムでセッションを終えたオリビエ・パニスは「コンディションが変化するので判断するのが本当に難しい。第一、ニュータイヤをセットしてタイムアタックもできなかった。でも全体的にはクルマのフィーリングは良いので週末通して調子良いことを期待している」とコメントしている。

パナソニック・トヨタ・レーシングの第3ドライバー、リカルド・ゾンタは1分17秒735で15番手だった。「以前このサーキットを走行した2000年からは、コースの最終セクションが改修されている。第1セッションではコースのおさらいをし、第2セッションでは第3コーナーにちょっと手こずった。ちょっと攻めすぎて、見えなかった水たまりに入ってしまって、そのまま真っ直ぐグラベルに出ていってしまった。幸いに何もダメージはなかった」とゾンタはコメントしている。

バリチェロとダ・マッタの背後にフェラーリのMシューマッハーが1分15秒713でつけ、以下、ルノーのJトゥーリが1分16秒206、BARホンダのAデイビッドソン(1分16秒231)とJバトン(1分16秒397)の順。