第10戦 フランスGP 2004
2004年07月04日(日)
フランス GP - 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングのクリスチアーノ・ダ・マッタとオリビエ・パニスは、フランスGPの行われたマニクールで大変だったレースの末に14位、15位となった。
パニスは、予選でクルマが路面に底着きしてしまい、加えて、決勝ではスタートする時点でトラブルが発生して1周目に最後尾にまで落ち、難しいレース展開となった。
「クラッチのトラブルが発生、ストール防止システムが作動するという状況になるとは!。地元のグランプリでこのようなスタートは切りたくなかった。序盤で数台のクルマをパスしたけれど、その後はほとんどパスできなかった。僕らには速さが無く、その点を1週間後のシルバーストンまでに究明しなくてはならない」とパニスはコメントしている。
決勝になって路面温度が上昇すれば、より競争力が増すと思われていたがチームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタには予選の時のようにクルマが扱いやすくなかった。現状のルールでは、予選が終了してから決勝までの間、クルマのセッティングを変更することができない。
「天候によって僕らのクルマのセットアップに大きく悪影響が出たと思う。天候は皆に対して同じ状況だけれど、僕らのクルマには影響が大きかったのだと思う。練習走行よりクルマは全く遅く、なぜこれほどパフォーマンスが落ちてしまったのかデータを細かく見なくてはならない」とダ・マッタはコメントしている。
Mシューマッハーが今シーズン10戦中9勝目をマークし、フェラーリチームに60勝をもたらした。序盤ルノーチームのFアロンソの快走によってフェラーリは4ピットストップ作戦に変更、これが優勝を達成した。アロンソが2位に入り、3位には最終ラップでルノーのJトゥルーリをパスしたフェラーリのRバリチェロが入った。BARホンダのJバトンが5位、6位にニューカー、マクラーレン・メルセデスMP4-19BによってDクルサードが入り、彼はチームメイトのKライコネンを僅差でかわした。そして8位はBMWウイリアムズのJPモントーヤだった。
フランスGPのサポートイベントとしてヨーロッパF3選手権レースが開催され、トヨタのジュニアドライバーのFペレーラ、平中克幸そしてRストレイトは間近でF1GPを目の当たりにするとともに、大舞台でレースするという機会を得た。3人のドライバーは全てプレマ・パワーチームからエントリー、土曜日の第1レースではストレイトが7位、地元のフランス人ドライバーのペレーラが日曜日の第2レースで8位でフィニッシュしてチームチャレンジ選手権に貴重な3ポイントをプラスした。
チームはシルバーストンのイギリスGP前にロンドンのリージェントストリートで行われるF1特別デモンストレーションに向かう。クリスチアーノ・ダ・マッタが昨年のTF103をドライブ、ロンドン市街で初めてF1カーをドライブするという栄誉を得る。元F1ドライバーのMマンセルとMブランドルも各々ジョーダンとジャガーのマシンを火曜日に行われる初イベントでドライブすることになっている。
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