第10戦 フランスGP 2004
2004年07月04日(日)
第10戦フランスGP決勝 ヨーロッパラウンド帰還戦で苦渋の2台完走
C.ダ・マッタが14位。O.パニスは、母国レースを15位でフィニッシュ。次戦に期待
2004年7月4日(日)(フランス・マニクール発)
F1世界選手権第10戦フランスGPの決勝レースが7月4日(日)フランスのマニクール・サーキットで行われた。
決勝日を迎えたマニクールは、雲ひとつ無い青空からジリジリと肌を焼く、強烈な太陽が降り注ぎ、昨日までの不順な天候が嘘のように、いつもの“フランスGP”日和となった。朝から気温もうなぎ昇りで、熱い戦いを予感させ、午後2時に決勝レースがスタート。気温27度、路面温度43度、湿度30%というコンディションの下、70周にわたる激戦が繰り広げられた。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、クリスチアーノ・ダ・マッタは上手いスタートを切ったものの、オリビエ・パニスは、大きくスタートに出遅れ、不運にも最後尾から追い上げを開始。ハイスピードな中にも、淡々としたレース展開で上位進出のチャンスにも恵まれずクリスチアーノ・ダ・マッタは14位、オリビエ・パニスは15位でチェッカーフラッグをくぐることになった。
優勝は、M.シューマッハ(フェラーリ)であった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/04
決勝:14位 69周/70周
「暑い天候が、我々のセットアップに災いしたようだ。誰もが同じ条件といはいえ、レース結果からもそれは明白だ。具体的には、解析せねばならないが、金曜と土曜よりも遅くなってしまったことだけは確かだ。最も異なったのは、気温ということになるが、その原因を究明するために、より深く、データを調査する必要がある」
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
決勝:15位 68周/70周
「スタートの瞬間、クラッチに不具合が生じ、大きく後退してしまった。これが私にとっても、チームにとっても大きな痛手となってしまった。さらに、我々には、戦闘力となる速さが足りなかった。今日は、期待はずれのレースとなってしまったが、次戦、シルバーストーン行われるイギリスGPに向けて、全力を集中してベストを尽くさなければならない」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「路面コンディションは、予想通りとなったが、レース中のラップタイムを安定させることが出来なかった。頑張ってくれた2人のドライバーのためにも、後半戦へ向けて、一刻も早く改良を施し、大幅なポテンシャルのレベルアップを目指す」
冨田 務 : TMG会長兼チーム代表
「期待はずれのレースとなってしまった。オリビエ・パニスは、スタートで出遅れ、クリスチアーノ・ダ・マッタは、最初のピットインで他車の混雑に阻まれタイムロスをしてしまった。そして、大きな波乱もない、淡々としたレースとなり、チームの実力差が如実に出てしまった。2台完走し、信頼性に手応えは得たが、とにかく、早急に現在のポジションから上位へと抜け出すために、総力をあげて改良を加える」
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