第11戦 イギリスGP 2004
2004年07月09日(金)
イギリスGP - 練習走行レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、イギリスの首都ロンドンの中心街、リージェント・ストリートでの、F1人気の高さを再確認した、市街地デモ走行イベントを終え、シルバーストーン入りした。
イギリスGPは、現行のTF104シャシー最後のレースとなり、次のホッケンハイムからは、ケルン工場でスタッフが全力投入して開発してきた新しいシャシーに入れ替わる。
シルバーストーンは、高速で流れるようなコーナーが多く、クルマのパフォーマンス上、空力が重要であり、チームがニューカーにおいて、大幅改良をしたいと思っている部分でもある。シルバーストーンは、第2次世界大戦当時は飛行場として使われており、平坦かつ広大で、風向きによって、クルマのハンドリングに大きく影響を及ぼす。よって、TF104にとっては厳しい挑戦の週末だ。
「今日はいつものような金曜日だったけれど、僕らはもっとクルマの力を引き出さないといけない。データを十分解析し、明日は良いセットアップを見つけ出し、タイムアップをしないといけない」とパニスはコメントしている。
ダ・マッタが加えて「クルマのパフォーマンスは、先月のテストの時と同様に、高速と低速のコーナーでのフィーリングが大きく違ってしまう。今日素晴らしかったことは、第2セッション開始直後にベアリングのトラブルが出た際、メカニック達が、迅速な作業によって、僅か20分でギヤボックスを交換してくれたことだ。これによって、予定に大きな支障が生じなかった」とコメントしている。
リカルド・ゾンタは「今日使用した2種類のタイヤには、いくつかのサーキットと同様にプラス面とマイナス面があるため、まだ、タイヤ選択はハッキリしていない。僕は、シルバーストーンをドライブするのが好きだけれど、とてもバンピーで、クルマのバランスをとるのが非常に難しい。明日までにこれをなんとかしないと」とコメントしている。
金曜日の練習走行でリカルド・ゾンタ1分20秒095、オリビエ・パニス1分20秒489、そしてクリスチアーノ・ダ・マッタ1分20秒892で13、14、そして15番手でセッションを終了した。
先週のマニクールでデビューを果たしたマクラーレン・メルセデスMP4-19BでKライコネンが1分18秒655をマークしてトップ、0.005秒差で、サイドポッドとリヤのボディーワークの改良が大きく功を奏したザウバー・ペトロナスのGフィジケラが2番手。フェラーリのRバリチェロが1分19秒138で3番手。以下僅差でチームメイトのMシューマッハー(1分19秒162)、Dクルサード(1分19秒287)BARホンダのJバトン(1分19秒401)が続いた。
シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは今日の結果に対し、「シルバーストーンをホームコースとするイギリス拠点のチームに対してわれわれは、3日間のテストを1回しか実施していないので少々不利ではある。さらに頑張らなくてはならないのは分かっており、多くのデーターを引き出して、作業を進めているところだ」とコメントしている。
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー