第12戦 ドイツGP 2004
2004年07月24日(土)
ドイツGP - 予選レポート
オリビエ・パニスは、明日のホッケンハイムでのドイツGP決勝で、改良型のトヨタTF104Bのデビューレースを9番手グリッドからスタートさせる。
彼は、1分14秒36秒をマーク。これは、5月のヨーロッパGP以来、今年6度目のポールポジションを獲得したフェラーリのMシューマッハーから約1秒遅れのタイムだった。
GP初日を、TF104Bに装着された新たな空力パーツの改善に時間を費やしてきたパナソニック・トヨタ・レーシングチームとしては、パニスの予選結果は、納得のいくものであった。しかしながら、クリスチアーノ・ダ・マッタは、クルマの実力を引き出すことができずに、1分15秒454で15番手となった。
土曜午前中の、最初の練習走行は、予選タイムよりも、決勝でのパフォーマンスを予測する良いバロメーターとなることが多い。そのセッションでもパニスは、6番目のタイムを叩き出して、好調さを示している。
「昨日僕らは、クルマのバランスを良くするために頑張った。そして昨晩、データを見ても、なかなか良い線に来ていると思っていた。予選もうまくいったし、朝の練習走行でロングランをしたら、タイムはとても安定していたんだ。これはレースで上位と戦う上で、重要なカギであり、僕は本当に明日の決勝が楽しみなんだ」とパニスはコメントしている。
ダ・マッタは「僕は今日の予選第1セッションと、そしてグリッドを決する第2セッションの結果共に納得がいかない。午前中の練習走行で1分14秒7を記録したので、同じくらいのタイムは出ると思っていた。しかし、予選の2セッションでは、第2コーナーと第6コーナーの進入で、ブレーキングがうまく行かなくなったんだ。予選前まではそんなことはなかったので、どうしてしまったのか、その原因を追及しなければならない。TF104Bは、空力面において進化をを遂げ、良い結果を示せているだけに、悔しい」とその心境を告白した。
ポールポジションのMシューマッハーに続いてBMWウイリアムズのJPモントーヤが1分13秒668でフロントロー2番手グリッドを確保、3番手のタイムをマークしたJバトンは、昨日エンジン交換を行っているので、10グリッド後退させられる。マクラーレン・メルセデスのKライコネンとDクルサードが1分13秒690と1分13秒821でそれに続き、以下、ルノーのFアロンソ、1分13秒874とJトゥルーリ1分14秒134の順。
シャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは、「改良型のクルマにとっては順調なスタートだ。クリスチアーノに関しては、同じくらいの燃料搭載であったにも関わらず、練習走行とは同じようなタイムを出すことができなかった。2台共にトップ10グリッドに食い込むことができる実力を持っているだけに残念だ。われわれは上々の進歩を遂げているのは疑いもなく、そしてロングランではコンスタントなタイムを披露しているのでこれも心強い要素だ。われわれは相対的に自信を持って良いと思う」とコメントしている。
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