第13戦 ハンガリーGP 2004

2004年08月11日(水)

第13戦ハンガリーGP “トヨタTF104B”の真価発揮へ新体制

ドライバーラインナップも刷新し、心機一転 ポイント獲得へと邁進

2004年8月11日(水)(ハンガリー・ハンガロリンク発)

F1世界選手権は、第12戦ドイツGP後、2週間を超える夏季テスト禁止期間を経て、8月15日に決勝レースが行われる第13戦ハンガリーGPへと臨む。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、このインターバルの間に、サードドライバーであったリカルド・ゾンタをレースドライバーとして起用することを発表。オリビエ・パニスと共に決勝レースへと出場することとなり、同時に、テストドライバーであったライアン・ブリスコがサードドライバーとして、金曜日の公式練習に出走することになった。

昨年、パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスが予選でトップ10グリッドを獲得したが、決勝ではトラブルに見舞われ惜しくも完走はならず。クリスチアーノ・ダ・マッタが11位でレースを終えた。

リカルド・ゾンタ : カーナンバー16
「パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーとしてレースを戦うチャンスを与えられたことは本当に嬉しい。これまでサードドライバーとしての自分の役割に満足して来たが、さらに素晴らしいシーズンが訪れた。私が最後に決勝レースを戦ったのは2001年のホッケンハイムだが、レースを戦うことは私の本能であり、モチベーションはより高まっている。ハンガリーGPは私にとって、全てが新しく、パナソニック・トヨタ・レーシングのレースドライバーとして初めての週末であり、改良型の“トヨタTF104B”に乗るのも初めて、そして、昨年改修されたハンガロリンクで戦うのも初めてとなる。しかし、我々は、このハンガリーGPのために、ドイツGPの前にヘレスでミシュランタイヤのテストを行い、成果を得ていることもあり、それほど心配はしていない」

オリビエ・パニス : カーナンバー17
「ハンガロリンクは、昔から追い抜きの難しいサーキットとして知られてきたが、昨年レースを走ってみて、かなり改善されていた。ハンガロリンクはF1GP以外ではあまり使用されないので、初日となる金曜日はとても埃っぽく、自ずとチャレンジングなコースとなる。しかし、私は過去このコースで何度か好成績を挙げており、決して悪い印象は持っていない。パナソニック・トヨタ・レーシングは、前戦ドイツGPで、改良された“トヨタTF104B”を投入し、正しい方向へ進化していることが確認されたが、不運にも我々のパフォーマンスはレース結果に反映されなかった。このハンガリーGPこそ真価が発揮出来ることを望んでいる」

ライアン・ブリスコ : カーナンバー38
「ハンガリーGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバーとしてデビューできるのを本当に楽しみにしている。2001年にトヨタ・ドライバーズ・アカデミーに加わり、トヨタのドライバーとして走り始めて以来、3年に渡ってジュニア・フォーミュラ・カテゴリーや、トヨタF1のテストドライバーとしてハードワークをこなしてきたことが実を結ぶことになった。レースチームの一員としてのプレッシャーは確かにあるが、大観衆の前でどれだけの力を見せられるか、またとないチャンスだと思っている。私がハンガロリンクでレースを戦ったのは2001年のことで、その後コースレイアウトが変更されているが、金曜日の公式練習で、ミシュランタイヤの評価をうまくやれることを望んでいる。その日が来るのが待ち遠しい」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「3週間前に、ホッケンハイムで改良型“トヨタTF104B”がデビューし、期待していた性能アップが確認されたことからも、ハンガリーGPは、我々にとってとても重要なレースとなる。その進化した競争力を活かし、持てるポテンシャルの全てを引き出さなくてはならない。ハンガロリンクは低速で、最大のダウンフォースを必要とするサーキットであり、空力が非常に重要である。追い抜きは非常に難しいため、予選及び決勝でより良い結果を得るために正しい戦略を採らなくてはならない。我々がやるべきことは単純だ。プロフェッショナルな仕事をこなし、チームとしての成果を示すことだ」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「ハンガリーGPへ臨むにあたっての我々のもっとも大きな変更は、ドライバーラインナップにある。リカルド・ゾンタのサードドライバーとしての素晴らしいパフォーマンスを認め、オリビエ・パニスと共に決勝レースを戦うレースドライバーとして起用した。彼が過去F1レースやテストで培ってきた経験を活かし、才能を発揮してくれると信じている。また、ライアン・ブリスコはサードドライバーとして金曜日の公式練習に参加することで、初めてF1グランプリの一員としての実感を得ることになる。ライアン・ブリスコはこれまでのテストにおいて、常に速く、優れた技術的フィードバックも見せており、レースウィークにおいても、良い結果をチームにもたらしてくれるものと確信している。昨年我々は、ハンガリーGPへ、合理的なパッケージを持ち込んだが、レースでそれを活かすことが出来なかった。今年は、改良型“トヨタTF104B”と共に、良い週末を過ごせることを期待している」