第13戦 ハンガリーGP 2004
2004年08月13日(金)
ハンガリーGP - 練習走行レポート
ブダペストで開催されるF1世界選手権第13戦ハンガリーGP初日の練習走行でオリビエ・パニスが5番手タイムを叩き出し、パナソニック・トヨタ・レーシングは今後の展開に期待を持っている。
4.381kmのハンガロリンク・サーキットは、モンテカルロのように最大限のダウンフォースが要求され、F1スケジュールの中でも最もタフなコースのひとつだ。
パニスは初日を通して競争力を発揮し、1分21秒352のベストタイムをマーク、このタイムは今日のトップタイムをマークしたマクラーレン・メルセデスのKライコネンからちょうど0.5秒遅れのものだった。
「クルマのフィーリングはすごく良かった。われわれは今日、ユーズドでもニュータイヤでも常に競争力を発揮した。そして、僕のベストタイムは、燃料を多く積んだ状態でマークしているので、ここハンガリーでは、TF104Bの真価を発揮できると思っている」とパニスはコメントしている。
3週間前のホッケンハイムの後にチームは、シーズン残りのレースに、クリスチアーノ・ダ・マッタに替わって、サードドライバーのリカルド・ゾンタを起用し、ゾンタの替わりのサードドライバーに、オーストラリア人テストドライバーのライアン・ブリスコーを起用することを決定した。
ゾンタは金曜の練習走行を1分22秒808のタイムで18番手、ブリスコーは1分23秒170で21番手という結果で終えている。
「ニュータイヤでタイムを出しに行ってミスをしてしまった。だからまだタイムは伸ばせる。レースドライバーとしてはエンジンやタイヤの温存を考えなくてはならないけれど、明日も走れるというのが良い。僕は、この週末をきちんと走り切りたいと思っている」とゾンタはコメントしている。
「2回のロングランはできたけれど、冷却水漏れのトラブルによって、最後に2回予定していたニュータイヤでのアタックができず、タイムが伸ばせなかった。全体的には、レースチームの一員となれて、最高だった。そして僕には、自信を持てた1日だった」とブリスコーはコメントしている。
ライコネンの後ろには1分21秒009でフェラーリのMシューマッハーがつけ、その背後にBMWウイリアムズのJPモントーヤが1分21秒185でつけている。マクラーレンのDクルサードが1分21秒203で4番手、パニスに続いてBARホンダの佐藤琢磨が6番手にいる。
シャシー担当のテクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「確実な手応えを感じた1日だった。オリビエはトラブル無く走行して、素晴らしい競争力を発揮した。われわれはここハンガリーで、さらにクルマのポテンシャルを発揮することができるだろう。ここでは、常に最大のダウンフォースをつけて走行しているが、われわれの最大値は今、かなり高いレベルにあり、それは、非常に有効なはずだ」とコメントしている。
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