2004年08月14日(土)

ハンガリーGP - 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ブタペストのハンガロリンクにおいて、オリビエ・パニスが13番手、リカルド・ゾンタが15番手と厳しい位置から、ハンガリーGP決勝をスタートすることとなった。

ハンガロリンクは、F1カレンダーの中でも、連続したコーナーが続くタイトなサーキットのひとつであり、70周の決勝中にも追い抜きが特に難しい。

Mシューマッハーが1分19秒146でポールポジションを獲得、パニスは、1分21秒068、ゾンタは1分21秒135を記録している。

「何故だか分からないけれど、午前中の練習走行では、僕もリカルドも1分20秒6をマークできていたのに、予選ではクルマがパフォーマンスを発揮できなかった。原因として考えられるとしたら、アンダーステアー傾向があったのと、風向きの変化が大きく影響したのかもしれない。最後の練習走行のセッションでは2人共にトップ10にいた。それが僕らの実力だと思う」とパニスはコメントしている。

ゾンタは、サードドライバーからレースドライバーに起用され、フォーミュラ・ワン予選システムのワンラップアタックを初めて経験した。

「天候の状況が練習走行と予選では完全に変化した。そしてクルマのスライド量がとても多くなったのが分かった。だから、1周をうまくまとめて走るのが難しかった。チームは僕のレースデビューをとても強力にサポートしてくれている。なんとか決勝では、ポイント獲得を目指して頑張り、チームの努力に報いたいと思う」とゾンタはコメントしている。

シューマッハーの後ろにはRバリチェロが1分19秒322でつけ、フェラーリチームがフロントローを独占。佐藤琢磨が1分19秒693、Jバトンが1分19秒700でBARホンダが2列目グリッドを占めた。昨年のハンガリーGP覇者、ルノーのFアロンソが1分19秒996で5番手、Aピッツォニアが1分20秒170で6番手となってBMWウイリアムズのチームメイト7番手のJPモントーヤに僅かに先行した。

シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク･ガスコインは「今週末に示してきたパフォーマンスレベルに合致しない決勝のスターティングポジションに全員がっかりさせられた。練習走行と比較して、基本的にグリップが不足していた。決勝では練習中のロングランのように安定した走行を示して、ポイント獲得にチャレンジしたい」とコメントしている。