第13戦 ハンガリーGP 2004

2004年08月14日(土)

F1第13戦ハンガリーGP予選 ハンガロリンクの難コースにアタック

O.パニスが予選13番手、R.ゾンタが予選15番手から、明日の決勝レースで巻き返し

2004年8月14日(土)(ハンガリー・ハンガロリンク発)

F1世界選手権第13戦ハンガリーGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、オリビエ・パニスが1分21秒838で11番手。リカルド・ゾンタが1分21秒927で12番手。午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、リカルド・ゾンタが1分20秒606で9番手。オリビエ・パニスが1分20秒689の11番手で、午後に2回行われる公式予選に臨む事となった。

午後1時から行われた公式予選1回目は、曇り空に時折青空が覗く、例年なく涼しい気候の下、気温24度、路面温度40度、湿度48%というドライコンディションで始められた。3週間前に行われた前戦ドイツGPの決勝レース成績順で14番目にコースインしたオリビエ・パニスは1分20秒491で14番手。最終20番目にコースインしたリカルド・ゾンタは1分20秒199で12番手につけた。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の計測タイムの逆順でタイムアタック。7番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分21秒068で予選13番手。9番目にコースインしたリカルド・ゾンタは、1分21秒135で予選15番手のタイムであった。

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
  予選1回目:14番手 1分20秒491(トップと2.055秒差)
  予選2回目:13番手 1分21秒068(トップと1.922秒差)
  スターティンググリッド:13番手
「なぜか、予選時のクルマのパフォーマンスは、これまでよりも悪くなってしまった。ただ、考えられることとしては、風向きが他のライバル達よりも影響していた可能性はある。チームは一生懸命に努力しているが、残された6レースで可能な限りポイントを獲得するためにも、決勝レースへと全力で挑まなくてはならない」

リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
  予選1回目:12番手 1分20秒199(トップと1.763秒差)
  予選2回目:15番手 1分21秒135(トップと1.989秒差) 
  スターティンググリッド:15番手
「今朝の公式練習から予選の間で、天候が変わってしまい、クルマのバランスも変わってしまった。この変化に対応して、たった一周の予選に臨むために、全てをこなすのは、初めての経験であり、とても難しかった。しかし、結果に関わらず、やる気は充分持っている。クルマは、決して悪くないので、明日のレースでポイント獲得へと燃えている。これまでのサードドライバーからレースドライバーへと、チームから素晴らしいサポートを受けているので、チャンスを活かしたい」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「予選結果には失望している。我々のグリッドポジションは、真のパフォーマンスレベルを反映したものではないと思っている。今朝の公式練習では、クルマのバランスは良かったのだが、予選に入ってグリップが不足し、公式練習の時のようなタイムを刻めなかった。しかし、我々は確実に2台を完走させるために、今出来る最善を尽くさなくてはならない。TF104Bはロングランでも安定しており、ポイント獲得のチャンスを期待している」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「午後になって、2台共クルマがナーバスになってしまい、午前中の好調を維持出来なかったことに不満が残る。明日に向けて出来る限りの改善をして、決勝レースへと挑む」