第14戦 ベルギーGP 2004
2004年08月27日(金)
F1第14戦ベルギーGP公式練習 伝統の“スパ”を着実に攻略
R.ブリスコが不運のアクシデントも無事。O.パニス14番手、R.ゾンタ15番手
2004年8月27日(金)(ベルギー・スパ・フランコルシャン発)
F1世界選手権第14戦ベルギーGPの公式練習が、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で公式練習初日でのデータ収集とセットアップを開始した。
午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、曇り空の下、気温16度、路面温度16度、湿度74%と肌寒い中で開始され、ライアン・ブリスコが1分47秒506で10番手。リカルド・ゾンタは1分48秒642で18番手、オリビエ・パニスは1分48秒834の19番手。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温18度、路面温度22度、湿度67%で開始されたが、開始15分過ぎにオー・ルージュの高速セクションで、ライアン・ブリスコがクラッシュ。幸い大事には至らなかったが、ライアン・ブリスコは1分47秒634の19番手で公式練習を終えることとなった。一方、オリビエ・パニスは1分46秒528で、公式練習1回目のタイムを2秒以上縮めて14番手。リカルド・ゾンタは1分46秒902で15番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
公式練習1回目: 19番手 1分48秒834(トップと3.730秒差) 10周
公式練習2回目: 14番手 1分46秒528(トップと1.827秒差) 17周
「スパに戻ってくることが出来てとても嬉しい。オー・ルージュを全開で駆け抜けていくのは、いつでも感激的な体験であり、サーキット全体も素晴らしい。今日の結果については、異なるタイヤコンパウンドを比較し、セットアップを進めていたので納得いくものだ。また、日曜日の決勝へ向けてのアイデアも得ることが出来た。明日は天候が崩れそうなので、今日の公式練習はいつも以上に多くの作業を行ったが、今晩も夜を徹して作業を続ける必要がある。ライアン・ブリスコのアクシデントは心配したが、幸いにも無事に車から救出されたようで、本当によかった」
リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
公式練習1回目: 18番手 1分48秒642(トップと3.538秒差) 12周
公式練習2回目: 15番手 1分46秒902(トップと2.201秒差) 20周
「公式練習初日は非常に忙しいものとなった。このサーキットはタイヤがパフォーマンスに大きく影響するため、今日は、ミシュランタイヤのベストなコンパウンドを見つけだすことに費やした。明日の天候が非常に不安定となる予想なので、貴重な時間を無駄にしないためにも、今日は特に決勝レースへ向けての準備に集中した」
ライアン・ブリスコ : カーナンバー38 シャシー:TF104/07
公式練習1回目: 10番手 1分47秒506(トップと2.402秒差) 21周
公式練習2回目: 19番手 1分47秒634(トップと2.933秒差) 9周
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって多忙な公式練習1日目となった。しかし、最も重要なことは、ライアン・ブリスコが無事であったことだ。彼は念のために、病院で腕の検査を受けることになったが、大きな支障はないと思われる。戻ってきた彼の車からデータを調査したところ、タイヤのパンクに見舞われ、それが原因でスピンしたということがわかった。不運なアクシデントだったが、彼は今日一日を通してコンスタントに、良い走りを見せてくれた。他の2台に関しては大きな問題もなく、早い時期からタイヤを選択する事が出来た。その結果、我々は日曜日の決勝へ向けてのベストなセッティングを見出すことに専念出来た。今日の成果には満足しており、週末へ向けて自信も得られた。あとは、天候がどう変わるかを見極めなくてはならない」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「このサーキットは1年振りであり、路面も新しくなっているために、タイヤ比較と共に、レースのためのセットアップにも時間を費やした。今日得られたデータは満足のいくもので、土曜、日曜に向けてさらに改良を進めたい。」
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