第14戦 ベルギーGP 2004
2004年08月28日(土)
ベルギーGP - 予選レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、オリビエ・パニスは、F1世界選手権第14戦が行われるベルギーの素晴らしいサーキット、ずぶ濡れのスパフランコルシャンで堂々の9番手グリッドを得た。
天候の状況は、昨日、タイヤの選択を、予選でタイムが遅くなることなく、決勝では良い結果を示すと思われる、他のミシュランユーザーチームよりも固めのドライ用としたと話した、シャシー担当のテクニカルディレクターであるマイク・ガスコインの予想していた通りになった。予選は雨となって、ウエット用のタイヤで走行したが、決勝日はドライのコンディションを期待している。
パニスは3番目にタイムアタックを行い、1分59秒552をマークしたが、チームメイトのリカルド・ゾンタは最後尾からのスタートとなってしまった。ゾンタは、第1回目の予選でプーホンの左コーナーでコースオフしてしまい、2回目の予選では、最初にアタックすることになった。コンディションに対して自信が持てないまま走行し、2分03秒895のタイムにと留まってしまった。
予選でのコンディションは運に左右された。終始ウエットであったものの、セッションの中盤では、数台がインターミディエートタイヤで走行するほどに回復する有利な条件となったが、再び終盤に向けては、コンディションが悪くなっていった。
「走行には満足している。第1回目の予選では、クルマを壊すリスクを犯したくなかったので、押さえ気味に走行し、2回目の予選で、約3秒速いタイムを出した。9番手のグリッドから良いレースを展開して、何とかポイントを獲得したいと思っている」とパニスはコメントしている。
ゾンタは「今日は大変だった。金曜日の練習走行はドライだったのに、今日の午前中の練習走行は視界が悪くなって中止され、予選に臨むまでにこのサーキットで、僅か15分しかウエットコンディションで走ることができなかった。そしてプーホンのコーナーで左リヤが縁石に乗り、コースオフしてしまった。チームは予選までにクルマを直してくれたが、走行まで8分しかなく、いくつかの空力パーツは装着できなかった。とても心配でアタックラップに100%の自信を持つことができなかった。誰も最後尾からスタートしたくはないけれど、決勝では何人かを抜くことができるだろう」とコメントしている。
セッションの中盤で雨が少なくなり、Fアロンソ、Dクルサード、JPモントーヤと共にミシュランのインターミディエートタイヤを選択した一人である、ルノーのJトゥルーリがアドバンテージを活かして、1分56秒232のタイムを叩き出し、彼自身2度目のポールポジションを獲得した。7度目のタイトル獲得を狙っているMシューマッハーはセッションの最後にアタックし、1分56秒304で僅かにポールポジション奪取ならず。アロンソが3番手、以下クルサード、ザウバー・ペトロナスチームのGフィジケラ、6番手にフェラーリのRバリチェロの順となった。
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