第14戦 ベルギーGP 2004
2004年09月03日(金)
次戦イタリアGPへ向け、F1モンツァ合同テストに参加
O.パニス、R.ゾンタ、R.ブリスコの3人が、2500kmあまりを走破し、タイヤと新パーツをテスト
2004年9月3日(金)(イタリア・モンツァ・サーキット発)
8月中のテスト禁止期間が終わり、早速パナソニック・トヨタ・レーシングは、9月1日(水)から3日間にわたって、イタリア・モンツァ・サーキットで行われたF1合同テストに参加した。
来週に迫ったイタリアGPの行われるモンツァ・サーキットは、1周5.793kmの超高速サーキット。そのモンツァ・サーキットで行われた合同テストには、オリビエ・パニスが3日間を通して参加。テストドライバーのライアン・ブリスコは1日(水)、リカルド・ゾンタが2日(木)と3日(金)の両日、各々参加し、イタリアGPへ向けたテストをはじめ、多くのテストプラグラムをこなし、合計431周、2500kmあまりを走破し、有意義なデータを収集した。
オリビエ・パニス: トヨタTF104/11B ベストラップ:1分21秒996 周回数:227周
「今週の我々の計画は、来週ここモンツァで行われるイタリアGPに向けて、重要なタイヤテストを行い、いくつかの新たなパーツをセットアップすることだったが、計画のほとんどを消化出来た。木曜日には何度か中断もあったが、来週のGPへ向けて有意義なテストとなった。レースへ向けて我々がテストを行ったタイヤは非常に良く、全体的に成果が上がった。不運にも金曜日の終盤、第2シケインへのアプローチでコースオフを喫したが、原因はエアバルブに起因する、左リアタイヤの空気圧低下によるものだった。これによってテストは若干早めに終了することになってしまったが、私自身は全く問題ない。来週火曜日には、ポールリカールで、イタリアGPを戦うクルマのシェイクダウンを行う。そして再び、レースのためにモンツァ・サーキットに戻ってくることになる。他のチームがどのようなタイヤや給油戦略で臨むのかわからないので、我々がグランプリでどの程度のパフォーマンスを見せられるかを語るのは困難だが、我々はポイント獲得へ向けてポジティブに努力を続けている」
リカルド・ゾンタ: トヨタTF104/03 ベストラップ:1分22秒271 周回数:146周
「私は木曜日に、イタリアGPへ向けてのタイヤ選択およびセットアップを行うと共に、ブレーキなどのいくつかの新しいパーツを試した。木曜日の朝、油圧系トラブルのためにテストを中断したが、午後には修復し、多くのラップを重ねることが出来た。金曜日はより多くの距離を走破し、良い一日となった。このテストで、バランスの改善および、主にタイヤとトラクションコントロールに関して数多くの有意義なデータを得られた。先週、前戦ベルギーGPでポイントを獲得できなかったことはもちろんがっかりしているが、別の面で見れば、あのペースで走れたことには満足している。“TF104B”は十分なパフォーマンスを見せ、これまで苦戦を強いられた、何台かのライバルチームよりも速かった。従って、来週再びここへ戻ってきて、イタリアGPを戦うのを楽しみにしている」
ライアン・ブリスコ: トヨタTF104/03 ベストラップ:1分22秒757 周回数:58周
「モンツァで我々が行ったほとんどの作業は、来週末ここで行われるイタリアGPへ向けてのものだった。私が走行したのは1日だけだったが、電装系やミシュランタイヤに合わせたトラクションコントロール、駆動系などのセットアップを行った。これは、来週再び私がこのサーキットにやってきたときに、コースのコンディションなどが異なっていたとしても、ギアレシオやウィングのセッティング、電子制御のマッピングなどのデータはすでに用意されているということを意味している。オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタがさらに多くのテストを行っており、来週金曜日には、タイヤ選択に関するより良い意見を出せると思う。しかし、最終決定はいつものように金曜日に行わなければならない。前戦ベルギーGP公式練習でのアクシデントは、私にとって初めての出来事だったが、その後、身体に支障はない。シャシーは非常に安全性が高く、ハンス・デバイスもその役割を果たしてくれた。直後は少し痛みを感じたが、日曜日以降は100%全く問題なく回復した」
次戦イタリアGPは、9月12日(日)に、イタリアのモンツァ・サーキットで決勝レースが行われる。
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