第15戦 イタリアGP 2004

2004年09月09日(木)

オリビエ・パニス 今シーズン末でF1レース・ドライバー勇退を決意

パナソニック・トヨタ・レーシングのサード・ドライバーとして2年間の契約延長を締結

2004年9月9日(木)

本日、パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーであるオリビエ・パニスは、2004年F1世界選手権最終戦ブラジルGPをもって、F1レース・ドライバーを引退することを表明した。

しかし、38歳のフランス人ドライバー、オリビエ・パニスは、パナソニック・トヨタ・レーシングのサード・ドライバーとして2年間の契約を取り交わした。

オリビエ・パニスは、この夏に引退を決意したが、パナソニック・トヨタ・レーシングは、彼の才能を評価しており、2005年と2006年に、チームの発展に向けて非常に重要となるテスト、およびプロモーション活動に参加することでお互いの合意に達した。また、オリビエ・パニスは、トヨタの若手ドライバー育成プログラムである“トヨタ・ドライバーズ・アカデミー”のアドバイザーとしても活動する。

オリビエ・パニスは、パナソニック・トヨタ・レーシングのサード・ドライバーとして、2人のレース・ドライバーが、レースに出場できない場合には、代わりに出場することになる。

現在のFIA(国際自動車連盟)の規則では、過去2年間に6回より多くのF1GPに出場しているドライバーは、サード・ドライバーとして金曜日に行われる公式練習に出走することを認めておらず、11年間にわたり、155回のF1GPに出場してきたオリビエ・パニスは、公式練習への出走は出来ない。

オリビエ・パニス:
「F1ドライバーを引退することについては、何ヶ月も真剣に考えた。しかし、パナソニック・トヨタ・レーシングが私の仕事を評価し、契約を続ける決定をしてくれたことを誇りに思っている。私にはトヨタの全ての方々との強い信頼関係があり、チームを代表して、サーキットの内外で仕事を継続出来ることに満足している。私は、チームが、より上位のスターティング・グリッドへと躍進することを手助けできることを楽しみにしており、これまでの2年間の成果が実を結ぶことを確信している」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「オリビエ・パニスが、さらに2年間、パナソニック・トヨタ・レーシングに留まってくれることを承諾してくれて、とても嬉しい。オリビエ・パニスが、チームにもたらしてくれたことは計り知れず、これからも、開発への重要な役割を果たしてくれるものと期待している。オリビエ・パニスのテストにおける技術的なフィードバックは、とても重要であるとともに、チームのための、PRとマーケティング活動にも加わってもらう。また、150戦ものF1GP経験を持つ素晴らしいドライバーは、我々のレース・ドライバーがレースの週末に参加できないような場合のリザーブ・ドライバーとして待機してくれる。オリビエ・パニスと共に、来るべきシーズンで成功を収められることを確信している」

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2005年シーズンのドライバーラインアップの全ては決定していないが、体制が整い次第、詳細を発表する予定。