第15戦 イタリアGP 2004
2004年09月10日(金)
イタリアGP - 練習走行レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングのテストドライバー、ライアン・ブリスコが、2004年F1シーズンのヨーロッパラウンド最終戦となる、ミラノ郊外モンツァサーキットでのイタリアGP初日の練習走行で頑張りを見せた。
リカルド・ゾンタがクリスチアーノ・ダ・マッタに代わってレースチームに加わって以降、金曜日の任務を与えられたブリスコは、金曜日の両セッションを今回、初めて無事に走行し終えた。
フェラーリのMシューマッハーが1分20秒536で金曜日ベストタイムをマーク。ブリスコは1分22秒197で12番手となっている。ゾンタは1分22秒298で14番手、パニスは1分22秒487でその4つ後ろの位置に留まった。パニスは両セッションを通じて、トヨタTF104Bに生じたバイブレーションに悩まされ、セットアップ作業が妨げられた。
「散々な日だった。ブレーキペダルの不調があって、コンスタントなラップタイムを刻むことができなかった。このコースはシーズン中、最も高速であり、シケインに進入する際のハードブレーキングが必要なため、モンツァのレースではブレーキのパフォーマンスが重要な要素なんだ」とパニスはコメントしている。
ゾンタが加えて「僕らは、先週のモンツァでのテストでは、多岐にわたるテストを行ったが、それほどクルマのバランス取りを集中して行ったわけではなかった。その点からも、今日はとても有意義だった。僕らは通常のようにミシュランタイヤの比較を行い、予選とレースに安定した性能を発揮してくれるタイヤを選択できたと自信を持っている」とコメントしている。
ブリスコは「今日の走行はとても良かった。特に第2セッションでクルマのフィーリングがすごく良くて、これでレースチームのプログラムにも有効なデータを与えることができる。歴史的なコースであるモンツァを走行できてうれしい」とコメントしている。
2台のフェラーリの後ろにマクラーレン・メルセデスのKライコネンが1分20秒846でつけ、以下BARホンダのJバトン1分21秒124。BMWウイリアムズのAピッツォニア1分21秒264、そしてBARホンダの佐藤琢磨が続いて、初日のトップ6となった。
トヨタのシャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは、ブリスコの活躍を評価して「特に彼(ブリスコ)のパフォーマンスが素晴らしかった。オリビエとリカルドは少し苦労したが、オリビエのバイブレーションは解決できなかった。たぶん今晩、クルマの後部を交換することになるだろう」とコメントしている。
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