第15戦 イタリアGP 2004

2004年09月10日(金)

F1第15戦イタリアGP公式練習 先週の合同テストに続きデータ収集

R.ブリスコが12番手、R.ゾンタが14番手。O.パニスは、リアに不調を抱え18番手

2004年9月10日(金)(イタリア・モンツァ発)

F1世界選手権第15戦イタリアGPの公式練習が、イタリア・ミラノ郊外のモンツァ・サーキットで開始された。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で公式練習初日でのデータ収集とセットアップを開始した。

午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、雲ひとつない、気温24度、路面温度28度、湿度52%という爽やかな秋空の下で開始され、オリビエ・パニスが1分22秒487で15番手。リカルド・ゾンタは1分22秒607で16番手、ライアン・ブリスコは1分22秒815の17番手。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温27度、路面温度39度、湿度40%というコンディションで行われ、ライアン・ブリスコが1分22秒197の12番手。リカルド・ゾンタは1分22秒298の14番手。オリビエ・パニスは、リアのバイブレーションを抱え、1分22秒813の18番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨むこととなった。

リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
  公式練習1回目: 16番手 1分22秒607(トップと2.081秒差)  10周
  公式練習2回目: 14番手 1分22秒298(トップと1.452秒差)  22周
「先週のモンツァ合同テストに参加したこともあり、今日の公式練習も効率よく作業を続けることが出来た。合同テストでは、多岐にわたるテストを行ったが、それほど車のバランスへと取り組んだわけではなかった。しかし、今日の公式練習はセットアップも上手く行き、バランスも満足の行くものとなった。また、いつも通り、ミシュランタイヤの比較を行い、予選用と決勝レース用のタイヤを選択することが出来た。良い初日となり、週末へと成果を上げることが出来た」

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
  公式練習1回目: 15番手 1分22秒487(トップと1.961秒差)   8周
  公式練習2回目: 18番手 1分22秒813(トップと1.967秒差)  15周
「リアからバイブレーションが出てしまい、ブレーキペダルの不調もあって、決して良い初日とは言えなかった。残念ながら、セッション中に、原因の究明は出来なかったが、何とか、いつもの金曜日のプログラムをこなすために努力した。我々は、早急にデータ解析を行い、対策を講じなくてはならない。今日、失ってしまった時間を、明日午前中の公式練習で取り戻さなければならない」

ライアン・ブリスコ : カーナンバー38 シャシー:TF104/07
  公式練習1回目: 17番手 1分22秒815(トップと2.289秒差)  21周
  公式練習2回目: 12番手 1分22秒197(トップと1.351秒差)  35周
「今日の成果に、とても満足している。公式練習1回目では、セットアップに多少苦しんだが、昼食の時間も惜しんで改良してくれたチームスタッフのお陰で、午後の公式練習2回目は、最初から調子が良くなり、ロングランのセットアップも行うことが出来た。先週のモンツア合同テストの成果と共に、今週末の戦果を期待している」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「明暗を分けた週末のスタートとなった。ライアン・ブリスコは、いつも通り、2種類のミシュランタイヤを評価するプログラムを順調にこなし、満足のいくバランスも見つける素晴らしい仕事をこなした。しかしながら、オリビエ・パニスは、午前、午後、両方の公式練習で、リアからのバイブレーションに悩まされ、原因を特定出来なかった。我々は、明日朝までに、原因を究明し、対策を施すが、全体的に見れば、ロングランのデータからも、今週末へと、強力な戦闘力を備えていると思われる」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「オリビエ・パニスは、リアのバイブレーションを抱えてしまい、満足に走れず、修復して明日に備えることになったが、他の2人が走り込み、タイヤ選択のためのデータを十分に取ることが出来た。また、ロングランのタイムも安定しており、明日午前中の公式練習で総仕上げを行い、午後の予選へと臨む」