第15戦 イタリアGP 2004
2004年09月11日(土)
イタリアGP - 予選レポート
リカルド・ゾンタは、パナソニック・トヨタ・レーシングのレースチームに昇格以降、予選最上位の11番グリッドから、ヨーロッパラウンド最終戦となる、明日のイタリアGP決勝をスタートする。
28歳のブラジル人ドライバーのゾンタは、現在F1が開催されているサーキットの中で最速の、ここモンツァ(5.793キロ)を1分21秒520でラップ。チームメイトのオリビエ・パニスは1分21秒841で、ゾンタから2番手後ろのグリッドに位置した。
ゾンタは「良い走りができてうれしい。10番手以内に入りたいと思ったけれど、11番手はまずまずのグリッドだし、決勝では良い結果を出せると思う。先週のテストと昨日の練習で僕らはとても有意義な作業ができたし、決勝を安定したペースで走るためのセットアップにも自信がある」とコメントしている。
パニスは、金曜日にクルマの後部から発生した振動トラブルに続き、今日の午前中にもギヤボックスのトラブルが発生。チームは公式予選1回目までに、トランスミッションの交換作業を急いで行わなくてはならなかった。そしてまた、ピットの速度制限違反で1500ドルの罰金まで支払わなければならず、ベテランのパニスにとっては、決して良い日とは言えなかった。
「メカニックは本当に良く働き、問題を解決してくれたけれど、いまだにクルマは思っていたより遅い。きついシケインに入っていく、長く続く1コーナーで、たぶんベストな状態ではないのだろう。決勝では、うまく1コーナーを走れるように頑張って、レースに集中するよ」とパニスはコメントしている。
フェラーリのRバリチェロが1分20秒089、平均時速260.395キロでポールポジションを獲得。これはF1史上最速のポールポジション記録だ。また、公式予選1回目では、JPモントーヤが平均時速262.242キロを記録。これはF1の公式セッションで記録した最速のものとなり、2005年のF1レギュレーション変更について、一考させられるものとなる。
バリチェロに続き、BMWウイリアムズのモントーヤが1分20秒620で、フェラーリのMシューマッハーの1分20秒637の前に割って入り、ルノーのFアロンソが1分20秒645。以下、BARホンダの佐藤琢磨1分20秒715、Jバトン1分20秒786の順。
シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは、今日を評価して「11番手と13番手という結果には、ほぼ満足をしている。最初の1周目のタイヤ性能を出し切れないで苦しんでいるが、決勝に向けたロングランでは、ペースがよいので期待できる。2台ともポイント獲得圏内を目指している」とコメントしている。
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー