第15戦 イタリアGP 2004

2004年09月11日(土)

イタリアGP予選 超高速サーキットで明日の決勝へとタイムアタック

R.ゾンタが予選11番手、O.パニスが予選13番手からヨーロッパラウンド最終戦へ

2004年9月11日(土)(イタリア・モンツァ発)

F1世界選手権第15戦イタリアGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、リカルド・ゾンタが1分22秒867で14番手。オリビエ・パニスが1分23秒103で15番手。午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、オリビエ・パニスが1分21秒889で12番手。リカルド・ゾンタが、1分22秒114で14番手となり、午後の予選へと臨むことになった。

午後1時から行われた公式予選1回目は、朝から続いた曇り空から太陽が覗き始め、気温も26度、路面温度34度、湿度46%と暑さを増す中で始められた。前戦ベルギーGPの決勝レース成績順で、8番目にコースインしたオリビエ・パニスは1分22秒169で16番手。10番目にコースインしたリカルド・ゾンタは1分21秒829で14番手。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の計測タイムの逆順でタイムアタック。5番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分21秒841で予選13番手。その後7番目にコースインしたリカルド・ゾンタは、1分21秒520を記録し予選11番手から明日の決勝レースに臨むことになった。

リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
  予選1回目:14番手 1分21秒829(トップと2.304秒差)
  予選2回目:11番手 1分21秒520(トップと1.431秒差) 
  スターティンググリッド:11番手
「今日の予選は、とても満足のいくものだった。先週の合同テストから、昨日と今朝の公式練習と、一貫して、レースへ向けたセットアップを煮詰めてきた。昨日の公式練習で評価したミシュランタイヤは、今日の予選、そして、明日の決勝へと確かな手応えを得ている。予選トップ10に入りたかったが、予選11番手にも納得している。きっと、明日は、成果が得られると期待している」

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
  予選1回目:16番手 1分22秒169(トップと2.644秒差)
  予選2回目:13番手 1分21秒841(トップと1.752秒差)
  スターティンググリッド:13番手
「決して安泰な週末を迎えたとは言いがたい。昨日の公式練習で直面した問題を解決せねばならず、予選を前にギアボックスの交換を強いられてしまった。チームは、素早く修復してくれたが、まだ、完全とは言えない。しかし、問題を抱えながらも、この高速サーキットで、予選11番手と13番手を確保出来たことには満足している。明日を見据えて、機運が好転することを望んでいる」

ルカ・マルモリーニ : エンジン部門 テクニカルディレクター
「今日の予選は、納得出来るものだった。リカルド・ゾンタもオリビエ・パニスも共にパフォーマンスを発揮してくれた。我々は、決勝レースを見据え、今日の予選は、燃料を多めに搭載することを決めてタイムアタックに臨んだので、基本的に、結果は予期したものに近かった。モンツァは、エンジンの性能が問われるサーキットと言えるが、これまで、とくに問題は無く、前戦ベルギーGPで経験した問題が、ベアリングが壊れたことに起因することも究明し、決して再発するようなことの無い様に改善を施した。明日は、予選11番手と13番手から挑み、ポイントを獲得することを確信している」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「決勝レースを見据えたセットアップを見出せ、予選のタイムアタックも納得のいくものだった。ロングランのタイムからも非常に安定した速さを得ており、明日の決勝レースでは、上位フィニッシュとポイント獲得へ挑む」