第16戦 中国GP 2004

2004年09月24日(金)

中国GP - 練習走行レポート

フォーミュラ・ワン界は日曜日に中国GP決勝が開催される上海サーキットの素晴らしい施設に圧倒されている。

「われわれはバーレーンが新しいサーキットの指針を示したと思っていた。しかし、このサーキットはそれよりもすごい」と主要チームの代表がコメントし、中国のオーガナイザーは、一般販売のチケット15万枚全てが完売したと報じている。

上海はフォーミュラ・ワンにとってとても重要な新しいマーケットだと見られる。そして、建設には6億ドル以上の費用がかかったという新しいサーキットの施設は、グランプリチームの誰からも賞賛を受けている。

リカルド・ゾンタが 1分34秒868、オリビエ・パニスが1分34秒870、そしてライアン・ブリスコが 1分34秒881と、だいたい平均したタイムをマークしてパナソニック・トヨタ・レーシングにとって、よい滑り出しの初日だった。彼らは、金曜日の練習走行を9番手、10番手、そして11番手の結果で終えている。

「問題無く走り始められた、そして新しいサーキットというのは、いつも面白い。タイヤの比較を終えて、作業はうまく進んだ。そして僕らは、良い状態にあると思う」とゾンタはコメントしている。

パニスが付け加えて「こんな施設を造ったなんて本当に信じられない。これがこれからのスタンダードになるのだろう。コースはすごくテクニカルで、特に第1コーナーは精度を保って正確にドライブするのが難しい。そして追い抜きができるようにも見える。全体的には作業は順調に進み、タイヤも競争力がありそうだ」とコメントしている。

今日、23歳の誕生日を迎えたブリスコは、第3ドライバーとしての役目を着実にこなしている「実り多きセッションだった、コースは面白い、そして誰もが事前の走行経験がないという条件が良い」とオーストラリア人ドライバーはコメントしている。

今シーズン3度目となるトップタイムを叩きだしたのはBARホンダのテストドライバーAデビッドソンでタイムは 1分33秒289だった。チームメイトの Jバトンが 2番手( 1分34秒174)。そしてマクラレン・メルセデスのKライコネン( 1分34秒289)とDクルサード ( 1分34秒362)が続いた。フェラーリチームの中ではRバリチェロが先行し( 1分34秒448)、ザウバーのGフィジケラ( 1分34秒680)がトップ6に入っている。

シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは「皆が今日良い仕事をしてくれた。われわれは、思っていたよりも競争力があると思う。それを結果につなげるため頑張る」とコメントしている。