第16戦 中国GP 2004
2004年09月24日(金)
F1第16戦中国GP公式練習 新設の上海サーキットで解析と攻略
R.ゾンタが9番手、O.パニスが10番手。R.ブリスコは11番手で順調な出足
2004年9月24日(金)(中国・上海発)
F1世界選手権第16戦上海GPの公式練習が、中国・上海郊外の上海・インターナショナル・サーキットで開始された。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスとリカルド・ゾンタに加え、サードドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で、新設のサーキットで行われる中国初開催のF1GPへ向けて、サーキットの解析と攻略を開始した。
午前11時から1時間行われた公式練習1回目は、朝からの青空を時折白い雲が覆い始める中、気温26度、路面温度26度、湿度48%というコンディションの下で開始された。この初走行では、今日、23歳の誕生日を迎えたライアン・ブリスコが1分36秒394で5番手と意気盛んなところを見せ、リカルド・ゾンタが1分36秒970で10番手、オリビエ・パニスが1分37秒191で13番手であった。その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、曇り空の下、気温27度、路面温度34度、湿度57%というコンディションで行われ、リカルド・ゾンタが1分34秒868の9番手。オリビエ・パニスは1分34秒870の10番手。ライアン・ブリスコは、1分34秒881の11番手となり、明日午前中に行われる公式練習3回目、4回目と、午後の予選へと臨む。
リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
公式練習1回目: 10番手 1分36秒970(トップと1.601秒差) 16周
公式練習2回目: 9番手 1分34秒868(トップと1.579秒差) 23周
「とても納得の行く初日だった。中国初開催のF1GPであり、我々は、公式練習1回目では、上海サーキットを学ぶことに時間を費やす必要があった。TF104Bは、全く問題なく、順調に作業を進めることが出来、全コースを攻略出来た。セットアップを煮詰めるには、このサーキットの低速区間と高速区間の煮詰めに効率の良いバランスを探らなければならないが、最良の解決方法を見出すことが出来た」
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
公式練習1回目: 13番手 1分37秒191(トップと1.822秒差) 14周
公式練習2回目: 10番手 1分34秒870(トップと1.581秒差) 25周
「今週末へと手応えを得られた。我々は、タイヤの評価も遂行したが、ミシュランタイヤは、この新設サーキットで戦闘力を発揮すると思われる。まだ、やらねばならぬ事もあるが、自信を得られた。コースは、本当に素晴らしいが、長いストレートと、タイトコーナーが複雑にレイアウトされ、最も良い走行ラインを見つけるために、時間を費やすことになった。チームの総力で、この新しいサーキットに取り組み、納得のいく成果を得られた」
ライアン・ブリスコ : カーナンバー38 シャシー:TF104/11B
公式練習1回目: 5番手 1分36秒394(トップと1.025秒差) 21周
公式練習2回目: 11番手 1分34秒881(トップと1.592秒差) 29周
「良い初日となった。多くの周回をこなすことが出来、新しいコースに不可欠なデータの収集を行うことが出来た。とても興味深いコースだが、我々のTF104Bにマッチしているように思える。公式練習1回目から、全てが上手く行き、順調にタイヤ評価のプログラムを進行することが出来た。今日の初日は、両セッションともに、充実したものとなり、週末へと手応えが得られた」
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「全く問題も無く今日のプログラムをこなせたことは、チームの努力にほかならない。勿論、いつもの金曜日のように、ミシュランタイヤの評価を行うことに照準を合わせたが、今日の成果からも、今週末へ自信を持てた。リカルド・ゾンタ、オリビエ・パニス、ライアン・ブリスコの3人が、100分の1秒という僅差で好タイムを刻んでいることからも予期した以上に戦闘力を発揮していると思う。この好調を決勝レースまで維持したい」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「初日にして、最高速度も含め、ラップタイムも大変納得の行く結果が出せた。これは、3人のドライバーと共に、チーム全員が初めてのサーキットに対して、充分な準備をしてきた成果と言える。さらにタイムアップの余地があるので、明日に向けてセッティングを煮詰める」
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