第16戦 中国GP 2004

2004年09月25日(土)

中国GP - 予選レポート

オリビエ・パニスが1分34秒975の予選タイムをマークし、初開催の中国GP決勝を8番手グリッドからスタートすることになり、パナソニック・トヨタ・レーシングにとってポイント獲得に向けて期待が高まっている。パニスのタイムは、ポールポジションを獲得したフェラーリのRバリチェロから1秒以内に迫り、改良型のトヨタTF104Bで出場した5回目のレースで3度目のトップ10入りとなった。

「ここは、一流のサーキットであり、通常は膨大な事前データを持っているチームも今回に限っては初戦なので一線上に並んでいる。朝の練習走行以後、コーナーの入り口でオーバーステアーの問題を抱えてはいるが、われわれは、それにうまく対処してきている。僕はエンジニアと一緒にデータをチェックし、そしてクルマに加えた変更は望んだとおりの結果を生んだ。良いレースを期待ししている」とパニスはコメントしている。

チームメイトのリカルド・ゾンタは、パニスとは対照的に、1分35秒410で13番手グリッドに留まった。ゾンタは、朝の練習走行でほぼ1秒速いタイムを叩きだしており、戦闘力の高さを示していたので予選結果にがっかりしている。

「予選でのグリップレベルはより低かった。そして僕はヘアピンで小さいミスをして、ブレーキをロックさせてしまった。それで僕の最終セクションはタイムロスしてしまった。練習走行で速かったという事実が僕にとって決勝に向けての望みをつないでいるが、状況を少し難しくしてしまった。決勝の序盤に順位を上げたいと思っている」とゾンタはコメントしている。

バリチェロ はチームメイトのMシューマッハー からの予想された挑戦を受けることはなかった。7度目のチャンピオンに輝いているシューマッハーは第1コーナーでスピンし、グリッドの後方から決勝を戦うこととなった。

マクラーレン・メルセデスのKライコネン( 1分34秒178 )が2番手。以下、BARホンダのJバトン( 1分34秒295 )、ザウバーのFマッサ( 1分34秒759 )、F1に復帰してきたBMWウイリアムズ のRシューマッハー ( 1分34秒.891)、そしてルノーのFアロンソ( 1分34秒917 )の順。

シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは「様々なグリップレベルに苦労しながらもオリビエは予選で本当に良く頑張ってくれた。そしてリカルドも、トップ10に入れるはずだったことを分かっている。全体的に見て練習走行でのロングランは安定しているから、決勝に対して楽観視して良いと思っている」とコメントしている。