第16戦 中国GP 2004
2004年09月25日(土)
中国GP予選 新設サーキットで決勝レースへ向けてタイムアタック
O.パニスが予選8番手、リカルド・ゾンタが予選14番手。初開催GPへ闘志
2004年9月25日(土)(中国・上海発)
F1世界選手権第16戦中国GPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、リカルド・ゾンタが1分35秒597で7番手。オリビエ・パニスが1分36秒623で15番手。午前10時15分から45分間行われた公式練習4回目は、リカルド・ゾンタが1分34秒518で9番手。オリビエ・パニスが、1分35秒211で14番手となり、午後の予選へと臨むことになった。
午後1時から行われた公式予選1回目は、爽やかな秋空の下、気温29度、路面温度40度、湿度51%の下で始められた。前戦イタリアGPの決勝レース成績順で、9番目にコースインしたリカルド・ゾンタは1分34秒958で16番手。17番目にコースインしたオリビエ・パニスは1分34秒153で9番手。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の計測タイムの逆順でタイムアタック。5番目にコースインしたリカルド・ゾンタは、1分35秒410で予選14番手。その後12番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分34秒975を記録し予選8番手から明日の決勝レースに臨むことになった。
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
予選1回目: 9番手 1分34秒153(トップと0.968秒差)
予選2回目: 8番手 1分34秒975(トップと0.963秒差)
スターティンググリッド:8番手
「明日の決勝レースを予選8番手からスタート出来ることに満足している。昨日の公式練習でトップ10圏内に付けたことで、戦闘力を持って今週末へと臨むことが出来た。今朝の公式練習では、コーナーの進入でオーバーステアに見舞われる問題を抱え、いささかの不安もあったが、予選までの間に、エンジニアとデータをチェックし、対策を施すことが出来た。その後は、仕上がりも良く、予選も納得いくものとなった。今朝の不調を考えると問題は改善された。明日の決勝レースに手応えを得ている」
リカルド・ゾンタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
予選1回目:16番手 1分34秒958(トップと1.773秒差)
予選2回目:14番手 1分35秒410(トップと1.398秒差)
スターティンググリッド:13番手
「予選結果が、決勝レースでの我々のパフォーマンスを物語るとは思っていない。路面のグリップが、今朝の公式練習よりも低くなり、ブレーキング時に前輪をロックさせてしまい、ヘアピンでミスを犯し、最終区間でタイムをロスしてしまった。まだ、理想のグリップを得るまでには至っていないが、我々は、公式練習でも好調にトップ10でタイムを刻むことが出来たので、決勝レースまでには、解決策を見出せると思う。ただ、決勝レース序盤には、レースを戦い抜くために、調整が必要だ」
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「僅差の予選となった。オリビエ・パニスは、今朝のグリップの低さと、バランスの悪さを改善するという難題を克服してくれた。予選の成果に満足している。リカルド・ゾンタは、今朝の公式練習は、上手くいったが、予選ではブレーキングの失敗もありタイムロスを強いられてしまった。しかし、ロングランテストのデータも良く、トップ10圏内から2台がスタート出来ることもあり、レースでの成果を確信している」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「予想通りの接近戦となったが、予選8番手に入れたことは、ドライバーとチームの努力の成果と言える。リカルド・ゾンタは、風の影響を受け、若干タイムをロスしたが、決勝では充分に戦える。初開催の中国GPで結果を出し、日本GPへと繋げたい」
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー