2004年09月26日(日)

中国GP - 決勝レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、オリビエ・パニスがTF104Bによって予選で8番手グリッドを得て期待がかけられていたが、センセーショナルな新しい中国の上海サーキットでは、みるべき結果を残すことができなかった。

パニスは、スタートライン上でのトラブルによってオープニングラップで17番手まで順位を下げてしまった。パニスは、3ピットストップ作戦で全力を尽くして力走したが14位まで順位を上げるのが精一杯だった。チームメイトのリカルド・ゾンタは５速を失って35周してリタイヤしてしまった。

「僕らは週末を通して競争力が高く、予選ですごくよかったから悔しくてたまらない。グリッド上でストール防止装置が作動してしまって車が動いてくれなかった。われわれは、データを注意深くチェックして何が原因だったのか調べなくてはならない。しかし、これで皆の期待は打ち砕かれた」とパニスはコメントしている

ゾンタは、14番手グリッドから素晴らしいスタートを切って、とかくするうちにオープニングラップの終わりには9位まで順位を上げていた。

「それは素晴らしいスタートだった！マクラーレンのクルサードとザウバーのフィジケラといいペースでレースすることができた。今日は、少なくとも１ポイントは獲得できると思っていたけれど、そうはいかなかった。最後のピットストップの後に５速ギヤを失ってしまってピットへ戻らなくてはならなかった。本当にがっかりした」とゾンタはコメントしている。

フェラーリのRバリチェロは、２連勝を飾り、チームメイトMシューマッハーはピットレーンンからスタートして12位でフィニッシュしている。BARホンダのJバトンがマクラーレン・メルセデスのエース、Kライコネンを従えて2位。ルノーのFアロンソが4位、BMWウイリアムズのJPモントーヤが5位、BARホンダの佐藤琢磨が6位となった。7位と8位は、ザウバーのGフィジケラとFマッサだった。

シャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは、初開催の中国GPを総括して「注目の新サーキットで開催されたイベントの週末は、興味深いものだったが、実際のペースよりも我々の競争力は高かったと思う。しかし、それをポイントにつなげることができなかった。どうしてオリビエにスタートでトラブルが起きたか分からない。それは、ドライバーのミスではないし、予選での活躍の後だったので不運でしかない」とコメントしている。

鈴鹿のレースを迎える前に、新たにトヨタと契約し、先日シルバーストーンでTF104を初ドライブしたヤルノ・トゥルーリが９月28-30日にヘレスで３日間のテストを行う。レースドライバー達は、アジアに留まるのでトヨタ・ドライバー・アカデミーの若手ドライバー、フランス人のフランク・ペレラ、そして日本人の平中克幸を起用して9月28／29日にイタリアのバイラーノで空力のテスト行う。