2004年10月18日(月)

２００４年シリーズ最終戦　遠征戦となる第１８戦ブラジルＧＰに期待

トヨタチームから２戦目の出場となるＪ．トゥルーリと母国ＧＰに燃えるＲ．ゾンタが挑戦

２００４年１０月１８日（月）（ブラジル・インテルラゴス発）

全１８戦で戦われてきた２００４年シーズンのＦ１世界選手権も、ブラジルＧＰで最終戦を迎える。パナソニック・トヨタ・レーシングは、ホームＧＰの第１７戦日本ＧＰを終え、２週間のインターバルの間に、スペイン・ヘレスでＦ１合同テストに参加。最終戦でのポイント獲得へ着々と準備を進めてきた。ブラジルＧＰの行われるインテルラゴス・サーキットは、第４戦サンマリノＧＰの行われたイモラ・サーキットと共に、Ｆ１ＧＰでは珍しい反時計回りのレイアウトで、サーキット長は４．３０９Ｋｍと、今シーズンのＦ１開催サーキットで３番目に短い。バンピーで滑りやすく、高速・低速の混在したテクニカルコースである。

昨年のブラジルＧＰは、悪天候に翻弄された波乱のレースとなり、予選１５番手スタートのオリビエ・パニスは他車のアクシデントに巻き込まれてリタイア。初の母国ＧＰ出場となったクリスチアーノ・ダ・マッタは予選１８番手からスタートし、１０位で完走を果たした。

ヤルノ・トゥルーリ　：　カーナンバー１６
「ブラジルでは、我々はレースウィークを楽しめると確信している。前戦日本ＧＰは、パナソニック・トヨタ・レーシングでの初レースであった。デビュー戦ではいつでも新たなことを学ぶ必要があり、プレッシャーも大きかった、しかし、それ以上に、レースコンディションにおけるグリップ力の確保が必要だった。日本ＧＰで主に障壁となったのは、予選や決勝に向けての走り込み不足だったが、それだけに、ブラジルＧＰの行われるインテルラゴスでは、金曜日から予定通り走り込めることを望んでいる。金曜日の公式練習で適切なセットアップが出来れば、決勝レースでもチャンスがあるはずだ。インテルラゴスは、高速区間と低速区間がミックスされた、珍しい左回りレイアウトを持つチャレンジングなサーキットであり、私はいつも、このテクニカルなサーキットでのレースを楽しんでいる」

リカルド・ゾンタ　：　カーナンバー１７
「ブラジル人として、インテルラゴスでの母国ＧＰを戦うことはとても重要なことだ。ドライバーは皆、自分の生まれた国でレースを戦うことを望んでいるし、当然このサーキットでも数多くレースを戦ってきた。この週末のレースは気持ち良く迎えることが出来るが、インテルラゴスはバンピーなサーキットなので、今年我々が苦しめられてきた悪い路面コンディションで、TF104Bがどのような性能を見せてくれるか確かめなくてはならない。初開催となった中国ＧＰで、私はポイント圏内で戦うことが出来たが、対照的に、インテルラゴスは非常によく知っており、我々が良い仕事をして中国ＧＰ同様のスピードを確保出来れば、素晴らしい週末になるだろう」

ライアン・ブリスコ　：　カーナンバー３８
「インテルラゴスでは、以前Ｆ３０００でレースをしたことがある。とてもエキサイティングなサーキットで、Ｆ１カーで初めてインテルラゴスを走ることを楽しみにしている。我々は金曜日にサーキットの路面が汚れていることを期待している。それは、全てのチームにとってタイヤ選択が難しくなることであり、私の役割はより重要になるはずだ。今シーズン終盤の数戦、パナソニック・トヨタ・レーシングから与えられたサードドライバーという役割を私は楽しんでいる。日本ＧＰでは不運にも悪天候で全く走ることが出来なかったが、他の４戦は納得のいく仕事が出来た。そしてその中で、多くの経験を積み、チームからも多くを学んだ」

冨田　務　：　ＴＭＧ会長　兼　チーム代表
「ここまで１７戦を戦ってきて、今週末のブラジルＧＰで２００４年シーズンのフィナーレを迎えるが、正直に言って、我々全員が、パナソニック・トヨタ・レーシングとして今シーズン、良い結果を出せなかったことに失望している。しかし、やっと３年目のシーズンが終わろうとしているのであり、我々はステップアップへと常に前進を続けている。そして、ポジションを上げるための改良をレースごとに行っている。ヤルノ・トゥルーリを日本ＧＰからレースドライバーとして採用したのは、来る２００５年シーズンへの準備として重要なステップと考えている。ヤルノ・トゥルーリは、今週末のブラジルＧＰで、より多くの経験をチームと共に習得し、貴重なフィードバックを与えてくれるはずだ。ヤルノ・トゥルーリとコンビを組むリカルド・ゾンタは、ブラジル人であり、母国ＧＰで地元のファンを十分に満喫させてくれるだろう。昨年のブラジルＧＰは大波乱のレースとなったし、今年も何が起こるかわからないが、チームやドライバーの、精一杯の努力と共に、我々全員のモチベーションとハードワークが、日曜日の午後にポイント獲得という形で報われることを期待している」