第18戦 ブラジルGP 2004

2004年10月22日(金)

F1第18戦ブラジルGP 今季最終戦に向けて公式練習を開始

母国レースに燃えるR.ゾンタと、J.トゥルーリ、R.ブリスコの3台でセットアップ

2004年10月22日(金)(ブラジル・サンパウロ発)

F1世界選手権第18戦ブラジルGPの公式練習が、ブラジル・サンパウロ郊外のインテルラゴス・
サーキットで開始された。

公式練習1回目は、午前11時から1時間にわたって、気温24度、路面温度40度、湿度60%というコンディションの下で開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリとリカルド・ゾンタに加え、サード・ドライバーのライアン・ブリスコが3台体制で臨んだ。公式練習1回目では、ライアン・ブリスコがトップのJ.モントーヤに0.067秒差の1分12秒614で2番手。前戦、日本GPに続き、新規加入後2戦目となるヤルノ・トゥルーリが、1分13秒512の7番手。母国レースに燃えるリカルド・ゾンタは1分14秒207で15番手のタイムを刻んだ。

その後、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、初夏の強烈な太陽が照り付ける中、気温24度、路面温度40度、湿度68%のコンディションで行われ、ライアン・ブリスコが1分12秒209の9番手、リカルド・ゾンタが1分12秒347の14番手、ヤルノ・トゥルーリが1分12秒545の16番手であった。

リカルド・ゾンタ : カーナンバー17 シャシー:TF104/09B
  公式練習1回目: 15番手 1分14秒207(トップと1.660秒差)   14周
  公式練習2回目: 14番手 1分12秒347(トップと1.181秒差)   30周
「母国ブラジルに戻り、インテルラゴス・サーキットを走れることは感慨深い。いつも通り、初日のサーキットはとても埃っぽく、滑りやすく、片輪を埃に乗せてアタックすると、いとも簡単にスピンをしてしまう。今日の2回のセッションで、改善を施したが、明朝へとさらに改善案の持ち合わせもある。我々が、先週のF1ヘレス合同テストで得た成果は有益で、とくにタイヤ選択へと役立った。週末へと手応えは得られた」

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16 シャシー:TF104/10B
  公式練習1回目:  7番手 1分13秒512(トップと0.965秒差)   15周
  公式練習2回目: 16番手 1分12秒545(トップと1.379秒差)   36周
「有意義な1日だった。多くの周回を重ね、全くトラブル無しに、2種類のミシュラン・タイヤを比較することが出来た。ラップタイムでは、あまり良くはないが、ニュー・タイヤを装着して最初の周回で全ての作業を完結しなかっただけであり、とてもバランスは良く、今日の成果に満足している。明日、さらに、パフォーマンスを発揮するために頑張る」

ライアン・ブリスコ : カーナンバー38 シャシー:TF104/11B
  公式練習1回目:  2番手 1分12秒614(トップと0.067秒差)   25周
  公式練習2回目:  9番手 1分12秒209(トップと1.043秒差)   34周
「今日の公式練習初日の成果に満足している。多くの周回を行い、我々のプログラムの全てを、遂行することが出来た。タイヤのテストと異なったダウンフォースを試し、今週末へと煮詰めを行った。パフォーマンスは、満足のいくもので、インテルラゴス・サーキットをF1カーで走るのが、こんなに楽しいものだとは思わなかった」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「我々は、3台で150周も走り込み、公式練習初日を意義あるものに出来た。ただ、唯一の問題と言えば、コース上の混雑だが、これは、インテルラゴス・サーキットのような短距離サーキットでは、仕方の無いことだ。ライアン・ブリスコは、通常の金曜日と同様に着実にロングラン・プログラムをこなし、さらに、性能評価のための短い走行も行うなど、成果をあげた。我々は予選と決勝レースを見据えており、僅差のラップタイムは、好結果への可能性を秘めている。総じて今週末へと確信の持てる公式練習初日であった」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「1年半振りのインテルラゴス・サーキットとなったが、3台で、しっかりとレースへ向けてのセットアップと、タイヤ選定のためのデータ収集が出来た。1秒の間に13台が入る僅差であり、順位的には中盤に位置したが、決勝レースへ向けてのロングラン走行では、とても安定している。明日の予選アタックへと、さらに向上の余地があるので、セットアップを煮詰める」