小林 可夢偉 -サードドライバー-

小林 可夢偉 プロフィール

国籍 日本
出生 1986年9月13日 日本・兵庫県生
未婚/既婚 未婚
身長 168cm
体重 57kg

小林可夢偉はパナソニック・トヨタ・レーシングにサードドライバーとして加入した2008年、目の回るようなシーズンを楽しんだ。

22歳の小林は、サードドライバーとしてF1のテストとレースに帯同しただけでなく、非常に競争の激しいGP2シリーズとGP2アジアシリーズに参戦、世界を飛び回る多忙な1年を過ごした。

彼は2008年の間に30レース以上を戦い、F1の直下カテゴリーであるGP2及びGP2アジアシリーズで、参戦初年度ながら勝利を挙げるなど、まずまずの成功を収めた。幾つかの鮮烈なパフォーマンスが、レースを戦うために最適な才能を彼が持っているということを証明しており、また、パナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバーという役割も、彼の技術的なスキルを成長させることとなった。

小林は日々進められていった“TF108”の開発において重要な役割を担い、彼自身のF1セットアップに関する知識を拡げていくと共に、その行程を学んでいった。彼は語る。「多くのプロフェッショナルと共に作業をするのは私にとってとても大きな収穫だ。私自身の作業も、よりプロフェッショナルにならねばと刺激を受ける。仕事をするにあたってとても恵まれた状況だ」

小林はまた、日本のトヨタ自動車によって実行されているトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)のメンバーとしての支援も受けている。TDPの計画は若いドライバーを完全支援することにあり、それはサーキットの上だけでなく、個人的なトレーニングプログラムや生活のアドバイスも行う。

小林は、8年に渡ってTDPの支援を受け、2008年に彼の夢であったF1ドライバーに到達した。「小さな頃からF1ドライバーになるのが夢だった」と小林は語る。「14歳の時にトヨタのオーディションにパスした。それ以来私はトヨタのドライバーとして走り続けている。彼らはずっと素晴らしい支援と励ましを与えてくれた。彼らの支援は、英語力向上や運転技術、フィードバックの方法など、多岐に渡っている。彼らは本当に親切にしてくれた」

小林は2004年にヨーロッパへと渡り、今はパリに在住している。彼は世界で最も文化的な都市の一つであるパリの雰囲気を吸収している。

「パリは大企業のビジネスマン、芸術家、デザイナーなどの有名な人が集まっていて、街に独特の雰囲気をかもし出している。パリで時間を過ごすのは魅力的だし、住むのは楽しい」

日本のジュニアレーシングで未来のスターとして名を馳せた後、小林可夢偉はヨーロッパのシングルシーターフォーミュラでそのポジションを上げていった。

TDPの支援の下、ヨーロッパへと戦いの舞台を移した小林可夢偉は2年間に渡ってフォーミュラ・ルノー・ユーロカップと同イタリア選手権に参戦。2005年に両シリーズのチャンピオンを勝ち取った。フォーミュラ・ルノーシリーズでのダブルタイトル獲得は過去に1人しか達成していない快挙であった。

「レースのキャリアを始めた時は、F1についてなど考えてもいなかった。とにかくそれぞれのレースで勝つことだけを望んでいた。その時点での私の状況からはF1という世界は遙か遠いものであり、将来に関してあまり考えたことはなかった。それぞれのレースに勝利することが私の目標であったが、ヨーロッパでシングルシーターフォーミュラのレースを初めてから、F1への夢が始まった。F1ドライバーになるためには、懸命な努力と、強い意志が必要だ」

その後小林可夢偉は、伝統的に未来のF1ドライバーとなる人材を輩出してきたF3へとステップアップし、2006年、彼のレベルが有望なものであることを証明したF3デビューイヤーの終了後、パナソニック・トヨタ・レーシングは冬季テストに参加するチャンスを小林可夢偉に与えた。

F3ユーロシリーズでの2年目のシーズンを戦った小林は、見事表彰台の中央に上り、翌年GP2へのステップアップとパナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバーという役割を得た。そこで見せた成長と天性のスピードは、近い将来ドライバーとしての活躍を予感させるものであった。

小林可夢偉 経歴

1996年
SL たからづか大会カデットクラス3位
1997年
SL 全国大会 カデットクラス優勝
1998年
JAF カップ西地域 カデットクラス優勝
1999年
SL 全日本大会(SストックDクラス)優勝
2000年
 
全日本ジュニアカート選手権
鈴鹿カート選手権 シリーズチャンピオン
2001年
 
 
全日本カート選手権ICA シリーズチャンピオン
アジアパシフィック選手権ICA 2位
フォーミュラ・トヨタレーシングスクール受講
スカラシップ生に選出される
2002年
 
ヨーロッパカート選手権シリーズ参戦
フォーミュラトヨタ参戦
2003年
フォーミュラトヨタシリーズ参戦 シリーズ2位
2004年
フォーミュラルノーイタリア選手権に参戦 シリーズ4位(2勝)
2005年
フォーミュラルノーイタリア選手権 シリーズチャンピオン(6勝)
フォーミュラルノーユーロ選手権 シリーズチャンピオン(5勝)
2006年
F3ユーロシリーズ参戦 シリーズ8位(ルーキーオブザイヤー)
2007年
F3ユーロシリーズ参戦 シリーズ4位(1勝)
2008年
 
 
2008年 GP2アジアシリーズ参戦 シリーズ6位(2勝)
GP2シリーズ参戦 シリーズ16位(1勝)
パナソニック・トヨタ・レーシング サードドライバー
  • Page Top