4本のタイヤがボディやカバーで覆われずに剥き出しの状態で、屋根のないひとり乗りのレース専用のマシンがフォーミュラカーです。車体は戦闘機のような先鋭的な形をしています。フォーミュラとは「規格」という意味で、車両規則によってマシンの規格が細かく定められていることに由来しています。
よく知られているF1やインディカーレースは、フォーミュラカーの頂点のレースです。フォーミュラカーレースは、入門クラスのスーパーFJやFCJやフォーミュラ・ルノー、プロドライバーへの登竜門的なF3、そしてF1と同様にハイレベルな全日本選手権フォーミュラ・ニッポンや、F1直下のシリーズとして2005年から始まった「GP2」と、マシンやレース形態がステップアップするようにカテゴリーが区分されています。
入門クラスでは、マシンに極力性能差が出ないようにして、ドライバーの腕で勝負が決まるように工夫されています。上級のカテゴリーに進むにつれて、使われるマシンのメカニズムが高度になるとともに、走行スピードも速くなり、より高度な運転技術が求められます。そのため、参加できるドライバーも上位のカテゴリーでは淘汰され、ピラミッド型の構造に例えられます(右図参照)。 |