2005年10月22日(土)配信

NASCARクラフツマン・トラックシリーズ
第21戦 Kroger 200

開催日:10月22日

トヨタ・タンドラ 猛追3位入賞
最後尾スタートとなったB.ウィットが果敢な追い上げで3位フィニッシュ

写真
最後尾スタートから果敢な追い上げでB.ウィットが"トヨタ・タンドラ"勢最高位の3位フィニッシュ

 10月22日(土)米国東部バージニア州マーティンスビルの、マーティンスビル・スピードウェイで、NASCARクラフツマン・トラックシリーズ第21戦「Kroger 200」が行われた。
 前戦第20戦からほぼ1ヶ月のインターバルをおいて開催となった戦いの舞台は、1周わずか0.526マイル(約850m)のオーバルコース。第4戦に続き今季2度目の開催であり、シーズン最後のショートオーバル戦となる。
 21日(金)午前9時から行われた公式予選では、今回から"トヨタ・タンドラ"に乗ることになったJ.スプレイグがいきなりトップタイムをマーク。3度のシリーズタイトル獲得経験を持つ、通算獲得賞金王の実力を証明して見せた。
 続いて午後4時45分から予選が行われ、ここでは、B.ウィットが"トヨタ・タンドラ"勢トップの4番手タイムをマーク。注目のJ.スプレイグは、10番手、M.スキナーが11番手から決勝レースに臨むことになった。
 23日(土)は曇り空で、やや肌寒い気候の下、午後1時に200周で競われる決勝レースがスタート。2列目4番手グリッドを獲得していたB.ウィットは、前日予選後にエンジン交換を行ったため、最後尾からのスタートとなってしまった。
 しかし、強力な"トヨタ・タンドラ"を駆るB.ウィットは、着実にポジションを上げて、レース中盤には3位まで躍進。今シーズン2勝目が期待されたが、9回ものフルコースコーションの出る波乱のレースで、首位争いへのチャンスには恵まれず、3位でチェッカーを受けた。
 一方、11番手スタートのM.スキナーは、4周目にスピンを喫し、大きく後退するものの、猛追を見せ50周目には4位まで浮上。さらに上位を狙って激しく追い上げたが、87周目にバンパーカバーが緩んだためにピットインを強いられ、再び後退。終盤153周目にはクラッシュを喫し、リタイアとなってしまった。
"トヨタ・タンドラ"でのデビュー戦で期待されたJ.スプレイグも、一時は5位まで浮上したが、165周目の多重クラッシュに巻き込まれ、オイルクーラーを破損。戦線離脱を余儀なくされた。
 次戦第21戦は10月29日(土)に米国東南部ジョージア州アトランタのアトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー B.ウィット:
「とてもタフな1日だった。昨日エンジンを交換したことで、最後尾からのスタートとなってしまった。そして、ここマーティンスビル・スピードウェイは、追い上げの難しいコースの一つでもある。しかし、今日の我々には素晴らしい"トヨタ・タンドラ"があり、チームもピットで良い仕事をしてくれた。終盤、前の2台を捕らえられるチャンスはあったと思うが、残り周回数も少なく、安全にトップ5フィニッシュする事を選択した。この結果には満足している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 9 #99 R.クレイブン フォード 200
2 13 #50 T.クルーバー フォード 200
3 4 #38 B.ウィット トヨタ・タンドラ 200
10 17 #30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 200
13 30 #12 D.ウォルトリップ トヨタ・タンドラ 200
15 15 #23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 200
29 10 #60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 165
32 23 #22 B.レスター トヨタ・タンドラ 154
33 11 #5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 150
34 18 #17 D.ロイティマン トヨタ・タンドラ 99
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1 T.マスグレイブ 3037
2 D.セッツァー 2983
3 R.ホーナディ 2815
4 T.ボダイン 2727
6 M.スキナー 2691
11 D.ロイティマン 2554
12 J.スプレイグ 2527
16 J.ベンソン 2432
17 B.レスター 2181
20 B.ウィット 2155
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 シボレー 135
2 トヨタ 116
3 ダッジ 113
4 フォード 98

写真
"トヨタ・タンドラ"2戦目のJ.スプレイグは、後半レースを支配したが、惜しくも4位でフィニッシュ