2006年4月 1日(土)配信

NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ
第4戦 Kroger 250

開催日:4月1日

"トヨタ・タンドラ"今季2勝目!
シリーズ最多記録1レース16回コーションの乱戦をD.スターが制す

写真
タイトなショートオーバルで"トヨタ・タンドラ"勢が激しいバトルを繰り広げた

 4月1日(土)、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第4戦「Kroger 250」が米国東部バージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで行われた。
 50年以上の歴史を持つマーティンスビル・スピードウェイは、全長0.526マイル(約850m)と、今季初となる1マイル以下のショートオーバルであり、また、今季初の昼間開催でもある。
 前日午後に行われた公式練習では、2回目にJ.ベンソン、J.スプレイグが1、2番手、そして、トップ10に6台の"トヨタ・タンドラ"が入り、今季初のショートオーバル戦へ向けて順調な仕上がりを見せた。

 1日(土)正午から行われた予選では、ショートオーバルならではの、上位30台がコンマ5秒内に入るという僅差の争いが繰り広げられる中、ルーキーのJ.ミラーが"トヨタ・タンドラ"勢最上位の6番手。これを先頭に、11番手まで6台を"トヨタ・タンドラ"が占め、決勝での追い上げが期待された。
 4万3千人を超える観衆の見守る中、午後3時半に250周で行われる決勝レースがスタート。コーナー曲率も小さいショートオーバルのコースで36台のピックアップトラックが激しいバトルを繰り広げ、シリーズ記録となる、1レース16回、通算87周というコーションが発生する波乱のレースとなった。
 追い抜きの難しい混戦で追い上げを強いられた"トヨタ・タンドラ"勢は、15番手からのスタートとなったD.スターが着実にポジションを上げ、130周目に遂に首位を奪取。終盤には2位に浮上してきた、同じく"トヨタ・タンドラ"のT.マスグレイブから激しい追撃を受けるが、見事逃げ切り、首位浮上後、8回ものコーションに耐え、121周に渡り一度も首位を明け渡すことなくトップでチェッカー。"トヨタ・タンドラ"で初の優勝を飾った。
 2位に入ったT.マスグレイブは、開幕からの4戦全てでトップ4入りを果した。
 次戦第5戦は4月29日(土)イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイでナイトレースとして行われる。

ドライバー D.スター:
「今季からこのチームで戦うチャンスを得たが、開幕からの3戦は苦戦を強いられた。しかし、その3戦で、私は"トヨタ・タンドラ"の強さを実感していたので、必ずこの日が来ると思っていた。予選で15番手に終わったことは不満であったが、決勝で我々の"トヨタ・タンドラ"が持っている、本当の実力を証明することが出来た。このコンペティティブなシリーズで勝利を挙げることが出来、本当に感激している。このビクトリー・レーンにいるということがまだ信じられないほどだ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 15 #11 D.スター トヨタ・タンドラ 250
2 10 #9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 250
3 21 #88 M.クラフトン シボレー 250
8 8 #5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 250
12 9 #30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 250
15 11 #17 D.ロイティマン トヨタ・タンドラ 250
16 6 #12 J.ミラー トヨタ・タンドラ 250
17 22 #60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 250
24 27 #22 B.レスター トヨタ・タンドラ 250
30 7 #23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 241
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカー
1 M.マーティン 720
2 T.マスグレイブ 665
3 T.ボダイン 662
4 D.ロイティマン 576
5 D.スター 556
7 J.スプレイグ 544
11 J.ベンソン 506
15 M.スキナー 482
21 J.ミラー 358
23 B.レスター 348
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 30
2 フォード 28
3 シボレー 17
4 ダッジ 13

写真
15番手スタートのD.スターが見事"トヨタ・タンドラ"今季2勝目を挙げる