2006年8月12日(土)配信

NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ
第16戦 Toyota Tundra 200

開催日:8月12日

"トヨタ・タンドラ"今季4度目の1-2フィニッシュ
ファイナルラップの首位逆転劇。J.ベンソンが今季3勝目を挙げる

写真
T.ボダインとM.スキナーが最終ラップまで首位を争うが、惜しくも接触で後退

 8月12日(土)、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第16戦「Toyota Tundra 200」が米国南部テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・スーパースピードウェイで行われた。
 11日(金)に2度の公式練習が行われ、"トヨタ・タンドラ"のJ.スプレイグがどちらもトップタイムをマーク。12日(土)正午からの予選でも、"トヨタ・タンドラ"勢最上位となる3番手から決勝へ臨むことになった。  午後4時15分、1.333マイルのショートオーバルを150周(200マイル)で争われる"トヨタ・タンドラ200"がスタート。2列目3番手からスタートしたJ.スプレイグが好スタートを切り、首位を奪取。6周目には、7番手スタートのM.スキナーもポジションを上げ、2位に躍進。D.スターもこれに続き、"トヨタ・タンドラ"が1-2-3体制で序盤戦へ突入した。
 その後、J.スプレイグとM.スキナーは大きく後続を引き離すが、多発するイエローコーションと、ピット戦略により、その差は縮まり、21番手と後方からの追い上げとなったT.ボダインが上位争いに加わり、中盤戦にはピット競争で首位争いに浮上すると、終盤戦へと、M.スキナー、T.ボダイン、J.スプレイグの3台が激しい首位攻防戦を展開した。
 そして大詰め、チェッカー目前の146周目に、他車のクラッシュにより最後のイエローコーションとなり、レースは2周のスプリントで勝負を決することとなった。  しかし、再スタートから後続を引き離し、激しく首位争いのバトルを繰り広げたT.ボダインとM.スキナーだったが、最終ラップに接触し、無念のスピン。 大混乱となった上位勢の中を、上手くすり抜けトップでチェッカーを受けたのは、今季3勝目のJ.ベンソンであった。そして、2位にはJ.スプレイグが続き、今年2度目の"トヨタ・タンドラ"の名を冠したレースを1-2フィニッシュで飾った。 T.ボダインは8位となり、ポイントランキングでは首位を守った。また、4位、6位に入ったT.マスグレイブとD.ロイティマンもランキングを上げ、再び"トヨタ・タンドラ"勢がトップ4を占めることとなった。

 次戦は、8月23日(水)テネシー州ブリストルのブリストル・モータースピードウェイで開催される。

ドライバー J.ベンソン:
「ここナッシュビルでは、ファイナルラップでの大逆転劇が数多く起こっており、私自身も、2年前のブッシュシリーズ戦で同様の経験をしている。その時、私は3位を走っていたが、前の2台がクラッシュして巻き込まれ、7位に付けていたドライバーが優勝した。だからこそナッシュビルのレースは面白い。私の"トヨタ・タンドラ"は最速とは言い難く、前を走っていた3台の"トヨタ・タンドラ"には追いつけなかった。しかし、最後のチャンスをものに出来て本当に満足している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 22 #23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 151
2 3 #60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 151
3 11 #20 M.アンブローズ フォード 151
4 17 #9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 151
6 15 #17 D.ロイティマン トヨタ・タンドラ 151
8 21 #30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 151
17 7 #5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 151
20 6 #11 D.スター トヨタ・タンドラ 150
21 5 #22 B.レスター トヨタ・タンドラ 150
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカー
1 T.ボダイン 2454
2 J.ベンソン 2310
3 D.ロイティマン 2260
4 T.マスグレイブ 2215
6 J.スプレイグ 2152
8 D.スター 2140
15 M.スキナー 1842
23 B.レスター 1346
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 111
2 フォード 103
3 シボレー 80
4 ダッジ 58

写真
J.ベンソンが今季3勝目で、特製の「ギブソン・レスポール」ギター型トロフィーを獲得