NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ 第19戦 Smith's Las Vegas 350

　９月２３日（土）、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第19戦「Smith's Las Vegas 350」が米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで行われた。
　同コースは、路面が再舗装されて初のレースとなるため、前日２２日に練習走行セッションが２回行われた。 　翌日２３日（土）は午前中に２回に分けて公式練習が行われ、この２セッションともにＭ．スキナーがトップタイムをマーク。午後３時から行われた予選でも速さを見せ、自身今季６度目となるポールポジションを獲得した。また、Ｔ．マスグレイブが４番手、Ｔ．ボダインが８番手、Ｊ．スプレイグが９番手グリッドから決勝へと臨むことになった。 　６万人以上の大観衆に見守られ、午後６時過ぎに決勝レースがスタート。ポールポジションのＭ．スキナーが順調に首位を逃げる中、その後方では、１８周目にＴ．マスグレイブが２位に浮上し、激しい上位争いが展開された。 　終盤にはＲ．ホーナディ（シボレー）、Ｔ．マスグレイブとの激しい首位争いもあったが、１２５周目の再スタートでＭ．スキナーが再び首位に立つと、その後は後続を引き離してトップでチェッカー。１４６周のうち１１４周で首位を走行する圧倒的な速さで自身今季初、"トヨタ・タンドラ"にとっては今季１０勝目となる勝利を挙げた。 　２位にはＴ．マスグレイブが入り、"トヨタ・タンドラ"は前戦に続き１－２フィニッシュ。４位にはトランスミッションのトラブルに苦しみながらも着実にポジションを上げたＪ．ベンソン、６位にＤ．ロイティマンが入った。 　ランキングトップのＴ．ボダインは序盤順調に上位へと浮上していったが、ピットレーンでの速度違反でペナルティを受け、一旦３１位まで後退を余儀なくされた。そこから再び追い上げたものの１２位に終わり、今シーズン６戦を残した時点で、２位のＪ．ベンソンとの差はわずか９１ポイントまで縮まった。
　次戦はシリーズ初開催となるアラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで１０月７日（土）に開催される。

ドライバー　Ｍ．スキナー：
「我々は常に勝てるだけの力を持っている強力なチームだが、ここまで、ドライバーのミスや機械的なトラブル、ピットやコーションタイミングの不運などに見舞われて来た。今日もラスト５周にコーションが出ないことを祈っていた。我々は今季多くのレースを支配してきており、既に４勝か５勝出来ていたはずだが、些細な理由で勝利には結びついてこなかった。そしかし、今日は最後まで順調で、強力な"トヨタ・タンドラ"を得て勝利を挙げることが出来、本当に嬉しい」