2006年10月 7日(土)配信

NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ
第20戦 John Deere 250

開催日:10月7日

"トヨタ・タンドラ"2-6位を独占
惜しくも勝利を逃すが、初開催の超高速オーバルで上位健闘

写真
高いバンクの中で、横に3列並びながらのバトルをT.ボダイン(右下)がリード

 10月7日(土)、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第20戦「John Deere 250」が米国南東部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われた。
 1周2.66マイル(約4.3km)という米国でも最大級の超高速オーバルでトラック・シリーズ戦が開催されるのは初めて。超高速域ならではの駆け引きや戦略が重要となり、また、コース幅も広く、3台、4台が横一線となる激しいバトルが展開された。  5日(木)の公式練習に続き、6日(金)午前11時から予選が行われ、"トヨタ・タンドラ"勢は、ランキング首位を争うT.ボダインが4番手、J.ベンソンが5番手につけた。  7日(土)、超満員の観客が見守る中で午後2時に94周の決勝レースがスタート。5番手グリッドのJ.ベンソンが好スタートで2位に浮上し、6周目には、首位に立ち、序盤戦をリード。  しかし、34周目に、この日2度目のイエローコーションが出ると、この再スタートでT.ボダインが首位逆転。ハイスピードで激しく入れ替わる首位攻防戦が繰り広げられる中、終盤には、首位に躍り出たM.マーティン(フォード)を、"トヨタ・タンドラ"勢が包囲する展開となった。  そして、残り9周。遂にT.ボダインが首位M.マーティンを捉え、機を窺う。しかし、無念にも、その際にイン側の黄線をまたいだとして、T.ボダインにはピット通過ペナルティが与えられてしまった。T.ボダインは、最後尾に後退となったが、その直後にイエローコーションが発生したため、レースは、残り4周の超スプリントで勝負を決する展開となった。  さらに、最終ラップには上位グループでのクラッシュが発生したが、その直後で上位を争っていた"トヨタ・タンドラ"勢はこれを上手くかわし、M.スキナーが2位でフィニッシュ。T.マスグレイブが3位。そして、最後尾からわずか4周で鬼神の追い上げを見せたT.ボダインが4位でチェッカーを受けた。
 5位には参戦わずか2戦目のA.J.アルメンディンガー、6位にはD.ロイティマンが続き、"トヨタ・タンドラ"は優勝こそ逃したものの、初の"タラテガ"で、2位から6位を独占した。

ドライバー T.ボダイン:
「クリーンなパスをしたつもりだった。M.マーティンのインに入った時、私は黄線の上にいたが、彼がよりインに入って来たことで黄線をまたがざるを得なかった。追い越しを始めたときには黄線をまたいではいなかったのだ。ペナルティを受けたのは残念だったが、結果には満足している。最後はどうやって4位まで上がったのか自分でも分からない。多くの前走車をかわし、運も味方してくれた。本来ならポイント面で最悪の一日になるところだったが、そうならなかったのは幸いだ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1 1 #6 M.マーティン フォード 94
2 12 #5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 94
3 19 #9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 94
4 4 #30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 94
5 25 #124 A.J.アルメンディンガー トヨタ・タンドラ 94
6 14 #17 D.ロイティマン トヨタ・タンドラ 94
7 2 #50 D.リーガン フォード 94
8 24 #59 C.チャフィン トヨタ・タンドラ 94
9 5 #23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 94
10 18 #33 R.ホーナディ・Jr. シボレー 94
24 9 #11 D.スター トヨタ・タンドラ 94
31 8 #22 B.レスター トヨタ・タンドラ 56
33 7 #60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 40
ドライバーズポイント
順位ドライバー名メーカー
1 T.ボダイン 3076
2 J.ベンソン 2963
3 D.ロイティマン 2821
4 T.マスグレイブ 2795
7 D.スター 2644
11 J.スプレイグ 2543
12 M.スキナー 2523
23 B.レスター 1695
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1 トヨタ 141
2 フォード 129
3 シボレー 100
4 ダッジ 70

写真
1周4.3kmの超高速オーバルで初めてトラックによる激戦が繰り広げられた