NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ
第20戦 John Deere 250
開催日:10月7日
"トヨタ・タンドラ"2-6位を独占
惜しくも勝利を逃すが、初開催の超高速オーバルで上位健闘
高いバンクの中で、横に3列並びながらのバトルをT.ボダイン(右下)がリード
10月7日(土)、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第20戦「John Deere 250」が米国南東部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで行われた。
1周2.66マイル(約4.3km)という米国でも最大級の超高速オーバルでトラック・シリーズ戦が開催されるのは初めて。超高速域ならではの駆け引きや戦略が重要となり、また、コース幅も広く、3台、4台が横一線となる激しいバトルが展開された。
5日(木)の公式練習に続き、6日(金)午前11時から予選が行われ、"トヨタ・タンドラ"勢は、ランキング首位を争うT.ボダインが4番手、J.ベンソンが5番手につけた。
7日(土)、超満員の観客が見守る中で午後2時に94周の決勝レースがスタート。5番手グリッドのJ.ベンソンが好スタートで2位に浮上し、6周目には、首位に立ち、序盤戦をリード。
しかし、34周目に、この日2度目のイエローコーションが出ると、この再スタートでT.ボダインが首位逆転。ハイスピードで激しく入れ替わる首位攻防戦が繰り広げられる中、終盤には、首位に躍り出たM.マーティン(フォード)を、"トヨタ・タンドラ"勢が包囲する展開となった。
そして、残り9周。遂にT.ボダインが首位M.マーティンを捉え、機を窺う。しかし、無念にも、その際にイン側の黄線をまたいだとして、T.ボダインにはピット通過ペナルティが与えられてしまった。T.ボダインは、最後尾に後退となったが、その直後にイエローコーションが発生したため、レースは、残り4周の超スプリントで勝負を決する展開となった。
さらに、最終ラップには上位グループでのクラッシュが発生したが、その直後で上位を争っていた"トヨタ・タンドラ"勢はこれを上手くかわし、M.スキナーが2位でフィニッシュ。T.マスグレイブが3位。そして、最後尾からわずか4周で鬼神の追い上げを見せたT.ボダインが4位でチェッカーを受けた。
5位には参戦わずか2戦目のA.J.アルメンディンガー、6位にはD.ロイティマンが続き、"トヨタ・タンドラ"は優勝こそ逃したものの、初の"タラテガ"で、2位から6位を独占した。
ドライバー T.ボダイン:
「クリーンなパスをしたつもりだった。M.マーティンのインに入った時、私は黄線の上にいたが、彼がよりインに入って来たことで黄線をまたがざるを得なかった。追い越しを始めたときには黄線をまたいではいなかったのだ。ペナルティを受けたのは残念だったが、結果には満足している。最後はどうやって4位まで上がったのか自分でも分からない。多くの前走車をかわし、運も味方してくれた。本来ならポイント面で最悪の一日になるところだったが、そうならなかったのは幸いだ」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1 | 1 | #6 | M.マーティン | フォード | 94 | ||
2 | 12 | #5 | M.スキナー | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
3 | 19 | #9 | T.マスグレイブ | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
4 | 4 | #30 | T.ボダイン | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
5 | 25 | #124 | A.J.アルメンディンガー | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
6 | 14 | #17 | D.ロイティマン | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
7 | 2 | #50 | D.リーガン | フォード | 94 | ||
8 | 24 | #59 | C.チャフィン | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
9 | 5 | #23 | J.ベンソン | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
10 | 18 | #33 | R.ホーナディ・Jr. | シボレー | 94 | ||
24 | 9 | #11 | D.スター | トヨタ・タンドラ | 94 | ||
31 | 8 | #22 | B.レスター | トヨタ・タンドラ | 56 | ||
33 | 7 | #60 | J.スプレイグ | トヨタ・タンドラ | 40 | ||
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1周4.3kmの超高速オーバルで初めてトラックによる激戦が繰り広げられた