2007年6月 4日(月)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第13戦 Autism Speaks 400

開催日:6月4日

モンスター・マイル で トヨタ カムリ 19位フィニッシュ


序盤好走を見せたD.ジャレット(#44)と、開幕戦以来の決勝進出で
28位フィニッシュを果たしたM.ウォルトリップ(#55)

 6月4日(月)米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第13戦「Autism Speaks 400」が行われた。
コンクリート舗装の路面と24度のバンク角を持つ1マイル(約1.6km)オーバルコースは、ハイスピードバトルが繰り広げられ、アクシデントも多いことから、"モンスター・マイル"と呼ばれている。 
6月1日(金)にクラフツマン・トラック・シリーズ第8戦の決勝に先立って行われた予選では、J.メイフィールドが20番手、D.ジャレットが22番手、M.ウォルトリップが23番手、B.ヴィッカーズが24番手、AJ.アルメンディンガーが43番手に付け、5台の"トヨタ カムリ"が決勝進出を果たした。
決勝レースが予定されていた6月3日(日)は降雨に見舞われ、第10戦、第11戦に続き、今季3度目となる雨天順延が決定。4日(月)正午から400周、400マイル(約640km)のレースが開始された。路面のコンディションから戦略を立てたいくつかのチームは、グリーンフラッグ下でやや早めのピットイン作戦を決行。この中にはB.ヴィッカーズが含まれており、118周目にピットインしたB.ヴィッカーズは、この時点で2周遅れとなってしまった。しかし、そこから粘り強く走行を続けたB.ヴィッカーズは、"トヨタ カムリ"勢最高位となる19位でフィニッシュした。開幕戦以来の決勝進出を果たしたM.ウォルトリップは28位、AJ.アルメンディンガーは33位でチェッカー。J.メイフィールドは288周目にスプリングの調整のためにガレージへと戻り、その後コースへ復帰したが38位でレースを終えた。
前半"トヨタ カムリ"勢トップにつけ、トップ25圏内を走行していたD.ジャレットは、コース上に落ちていた破片によりラジエータを破損し、241周でリタイアを余儀なくされた。次戦第14戦は6月10日(日)米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催される。


ドライバー B.ヴィッカーズ:
「我々の"トヨタ カムリ"は好調だったが最後はタイヤがもたなかった。多くのドライバーがタイヤのトラブルに見舞われていた。我々は右リアタイヤの摩耗に見舞われ、ピットインせざるを得なかった。ほぼ2周遅れでレースへと戻った我々は、素晴らしい"トヨタ カムリ"のお陰で、一度はトップグループの前方へ出ることが出来たが、300周目に追いつかれてしまった。しかし、我々は最後まで諦めず走り抜き、トップ20でフィニッシュすることが出来た」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 26 1 M.トゥルークス Jr. シボレー 400
2位 1 12 R.ニューマン ダッジ 400
3位 5 99 C.エドワーズ フォード 400
19位 24 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 398
28位 23 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 395
33位 43 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 394
38位 20 36 J.メイフィールド トヨタ カムリ 361
43位 22 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 241
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
37位 D.ブレイニー 839
38位 B.ヴィッカーズ 725
39位 D.ジャレット 668
43位 D.ロイティマン 488
45位 AJ.アルメンディンガー 348
46位 J.メイフィールド 345
53位 J.ベンソン 70
55位 M.ウォルトリップ 52
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 114
2位 フォード 68
3位 ダッジ 64
4位 トヨタ 40

NASCAR BUSCH SERIES
第14戦 Dover 200

開催日:6月2日

トヨタ カムリ 最上位は11位


サイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げる
J.リフラー(奥)とD.ロイティマン(手前)のトヨタ カムリ

 6月2日(土)ドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARブッシュ・シリーズ第14戦「Dover 200」が開催された。
決勝前、午前11時過ぎから行われた予選では、シリーズポイントランキング3位に付けるD.ブレイニーが4番手グリッドを獲得。J.リフラーは27番手、D.ロイティマンが35番手につけた。
午後3時に200周で競われる決勝レースがスタート。"モンスター・マイル"の名前通り、2度の赤旗中断を含む多くのアクシデントでリタイアも続出する波乱のレースの中、27番手スタートのJ.リフラーは粘り強く最後まで走り抜き、"トヨタ カムリ"勢最上位の11位でフィニッシュ。35番手と後方スタートのD.ロイティマンも15位でチェッカーを受けた。
 一方、4番手の好位置からスタートを切ったD.ブレイニーは、レース前半はトップグループでのバトルを展開。その後も好位置でのレースを続けていたが、ファイナルラップのアクシデントにより順位を落とし、16位でレースを終えた。
 次戦第15戦は6月9日(土)に米国東南部テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・スーパースピードウェイで開催される。

ドライバー J.リフラー:
「我々はいつもここドーバーでは好結果を残しているが、今日は苦戦した。しかし、最終的には悪くない結果となった。チームはこれまでも良くやってくれているが、我々の"トヨタ カムリ"は更に改善して行く必要がある。今日の"トヨタ カムリ"のハンドリングは最高とは言えなかった。来週末のナッシュビル戦ではもっとドライビングしやすくなっていることを期待している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 8 60 C.エドワーズ フォード 200
2位 1 20 D.ハムリン シボレー 200
3位 2 21 S.ウィマー シボレー 200
11位 27 38 J.リフラー トヨタ カムリ 200
15位 35 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 200
16位 4 10 D.ブレイニー トヨタ カムリ 199
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
3位 D.ブレイニー 1598
5位 D.ロイティマン 1511
17位 J.リフラー 1317
88位 D.グリーン 79
90位 B.サントス 73
102位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 103
2位 フォード 91
3位 ダッジ 62
4位 トヨタ 52

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第8戦 AAA Insurance 200

開催日:6月1日

トヨタ タンドラ 4位でフィニッシュ


トヨタ タンドラ 最上位の4位でフィニッシュしたJ.ベンソン

 6月1日(金)ドーバー・インターナショナル・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第8戦「AAA Insurance 200」が行われた。今大会は1995年から開始された同シリーズにおいて、通算300戦目のレースとなる。
 ここまで5戦連続でポールポジションを獲得、ポイントリーダーに付けるM.スキナーの速さは留まるところを知らず、5月31日(木)に行われた2回の公式練習の両方でトップタイムをマーク。1日(金)の午前10時半から行われた予選でも、6戦連続となるポールポジションを獲得、自身の持つ通算記録を38へと伸ばしした。J.ベンソンが3番手、ルーキーのA.ファイクが6番手、J.スプレイグが7番手、T.ボダイン9番手、T.クック10番手、AJ.アルメンディンガーが11番手と、今大会も"トヨタ タンドラ"が速さを見せて決勝へと臨んだ。
 午後4時45分、200周・200マイル(約320km)で行われる決勝レースがスタート。スタート直後の第2コーナーで上位陣によるクラッシュが発生。7番手スタートのJ.スプレイグがこれに巻き込まれ、波乱のスタートとなった。
39周目には、3度目のイエローコーションとなり、多くのドライバーが給油のためピットに向かう中で、M.スキナー、J.ベンソンらを含むトップグループはそのままコースへ残りレースを続行。しかし、この判断は裏目となり、その後M.スキナー、J.ベンソン、T.ボダインらはグリーンフラッグ下での給油ピットを強いられることとなり、一時は周回遅れとなってしまう。
しかし、"トヨタ タンドラ"勢は、速さを活かし、着実にポジションを回復。J.ベンソンが"トヨタ タンドラ"勢最上位の4位でフィニッシュ。M.スキナーも7位に入り、ポイントリーダーの位置を守った。
 また、8位にT.クック、9位にAJ.アルメンディンガー、10位にルーキーのA.ファイクが入り、"トヨタ タンドラ"はトップ10に5台が入る活躍を見せた。A.ファイクはルーキーランキングで首位につけている。
 次戦第9戦は6月8日(金)米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー J.ベンソン:
「悪くない結果だ。チームとトヨタは私のために素晴らしい"トヨタ タンドラ"を作り上げてくれた。レース終盤には、私はライバル勢よりも1周当たりコンマ5秒からコンマ8秒は速かった。我々は周回遅れの状態からポジションを取り戻し、4位でフィニッシュ出来た。このような快挙を成し遂げたチームを誇りに思っている。今日の我々は充分勝てるだけの速さを持っていたが、コーションのタイミングが悪かった。私はグリーンフラッグ下でのピットインを余儀なくされ、周回遅れになってしまった。そこからはオーソドックスな方法でポジションを取り戻さなくてはならなかった。残り7周の時点で私は8位まで浮上し、そして最終的に4位でフィニッシュすることが出来た」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 15 33 R.ホーナデイ シボレー 200
2位 19 9 S.コンプトン フォード 200
3位 17 6 T.クバピル フォード 200
4位 3 23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 200
7位 1 5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 200
8位 10 59 T.クック トヨタ・タンドラ 200
9位 11 0 AJ.アルメンディンガー トヨタ・タンドラ 200
10位 6 1 A.ファイク トヨタ・タンドラ 199
11位 9 30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 199
15位 31 36 R.マシューズ トヨタ・タンドラ 198
20位 30 9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 193
28位 7 60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 19
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 1368
3位 T.ボダイン 1172
4位 T.マスグレイブ 1127
7位 J.ベンソン 1050
8位 J.スプレイグ 1044
9位 A.ファイク 990
13位 T.クック 907
23位 AJ.アルメンディンガー 688
27位 T.ウォーカー 585
37位 R.マシューズ 227
48位 J.ワイズ 112
69位 J.ホブグッド 55
70位 K.バトラー三世 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 58
2位 シボレー 51
3位 フォード 42
4位 ダッジ 25