2007年6月10日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第14戦 Pocono 500

開催日:6月10日

トヨタ カムリ 天候とピットタイミングに翻弄され苦戦


好グリッドから序盤好走を見せたB.ヴィッカーズ(#83)と
D.ブレイニー(#22)

 6月10日(日)米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第14戦「Pocono 500」が行われた。
 3つの異なるコーナーをストレートで結んだトライアングル形状の2.5マイル(約4km)オーバルという独特のコースで8日(金)に行われた予選では、B.ヴィッカーズが9番手、D.ブレイニーが14番手、D.ロイティマンが23番手、AJ.アルメンディンガーが28番手に入り、4台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
 10日(日)午後2時から予定されていた決勝レースは、開始を前に前戦に続き生憎の降雨。スタートは見合わせ、雨が止むのを待ち、路面をジェットドライヤーカーで乾かして決勝レースがスタートしたのは、3時間近くも遅れた午後5時過ぎであった。
 レースは200周(500マイル)で競われる予定だったが、中盤再び天候が悪化。早期終了の可能性が高まったため、各車ピット戦略に頭を悩ませることとなった。
 9番手からスタートを切った"トヨタ カムリ"のB.ヴィッカーズは早めのタイヤ交換を行ったが、この作戦は上手く行かず、その後タイヤ交換を遅らせたライバル勢にかわされ、106周に短縮されたレースを35位で終えた。
 14番手からスタートしたD.ブレイニーは序盤トップ20圏内でのバトルを繰り広げていたが、56周目、他車との接触によりクラッシュ。修復はならず、戦列を去ることとなった。ネクステル・カップ・シリーズで初めてポコノ・レースウェイでのレースを戦ったD.ロイティマンは38位、AJ.アルメンディンガーは39位でチェッカーを受けた。
 次戦第15戦は6月17日(日)米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催される。

ドライバー B.ヴィッカーズ:
「今日は雨は降らないはずだったのだが、結局一日中雨に祟られることになってしまった。我々は早めにタイヤを交換する作戦に出たが、それは裏目に出て、摩耗したタイヤで多くのタイムを失い、その後新品タイヤに換えた多くのドライバーにパスされてしまった」10位でフィニッシュすることが出来た。本当に良い一日だった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 18 24 J.ゴードン シボレー 106
2位 1 12 R.ニューマン ダッジ 106
3位 3 1 M.トゥルークス Jr. シボレー 106
35位 9 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 106
38位 23 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 105
39位 28 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 104
43位 14 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 55
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
37位 D.ブレイニー 873
38位 B.ヴィッカーズ 783
40位 D.ジャレット 668
43位 D.ロイティマン 537
45位 AJ.アルメンディンガー 394
46位 J.メイフィールド 345
54位 J.ベンソン 70
56位 M.ウォルトリップ 52
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 123
2位 フォード 72
3位 ダッジ 70
4位 トヨタ 43

NASCAR BUSCH SERIES
第15戦 Federated Auto Parts 300

開催日:6月9日

トヨタ カムリ が3位でフィニッシュ


トップ3フィニッシュを果たしたJ.リフラーのトヨタ カムリ

 6月9日(土)米国東南部テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・スーパースピードウェイでNASCARブッシュ・シリーズ第15戦「Federated Auto Parts 300」が開催された。
 予選ではJ.リフラーが14番手、D.ブレイニーが15番手グリッドを獲得。今季2戦目の参戦となるB.サントスとD.グリーンはそれぞれ27番手、29番手。D.ロイティマンが30番手グリッドから決勝レースへ臨むこととなった。
 1.333マイルのD型オーバルを225周、300マイル(約480km)で競われる決勝レースが午後6時半にスタート。30番手からスタートを切ったJ.リフラーはまもなくトップ10圏内に浮上すると、レースを通して上位争いを展開。終盤のピットインでタイヤを新品に交換すると、より上位へとポジションアップ。3位でチェッカーを受けた。
 一方、D.ロイティマンは30番手という後方スタートで、2周目に他車の接触に巻き込まれ、スピン。ポジションを落とすが、そこから怒濤の追い上げを見せ、9位でフィニッシュした。D.グリーンも27番手から追い上げ11位に入った。
 D.ブレイニーは15番手グリッドからトップ10圏内で走行を続けていたが、レース終盤、燃料切れのためにピットインを余儀なくされ17位に終わった。B.サントスは63周目ピットに向かう途中でスピン。トランスミッションを破損しリタイアした。
 次戦第16戦は6月16日(土)に米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催される。

ドライバー J.リフラー:
「チームの誰もに本当に感謝している。我々は大きく変わった。これまで浮き沈みの激しいシーズンを戦って来ているが、全体的には下降傾向だった。チームクルーは今夜素晴らしい仕事をしてくれた。終盤のS.ウィマーとのバトルは楽しかった。ファイナルラップで彼を捕らえ、パスすることが出来た。スポンサーや、もちろんトヨタの全ての助力に感謝したい。クルーはファクトリーでも良い仕事を続けてくれており、これが続けば、今後も満足行く結果が得られるだろう」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 7 60 C.エドワーズ フォード 225
2位 2 2 C.ボウヤー シボレー 225
3位 14 38 J.リフラー トヨタ カムリ 225
9位 30 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 225
11位 29 91 D.グリーン トヨタ カムリ 225
17位 15 10 D.ブレイニー トヨタ カムリ 224
37位 27 192 B.サントス トヨタ カムリ 63
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
3位 D.ブレイニー 1715
5位 D.ロイティマン 1649
12位 J.リフラー 1482
65位 D.グリーン 209
78位 B.サントス 125
105位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 109
2位 フォード 100
3位 ダッジ 65
4位 トヨタ 56

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第9戦 Sam's Town 400

開催日:6月8日

トヨタ タンドラ 1-2フィニッシュで通算30勝目を飾る


4位に入りポイントランキングで2位との差を広げたM.スキナー

 6月8日(金)米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第9戦「Sam's Town 400」が行われた。
 7日(木)の夜に行われた予選では、前戦まで6戦連続ポールポジションを獲得しているM.スキナーが、自身の持つ8戦連続ポールポジション獲得へ続くかに注目が集まった。しかし、昨年ここテキサスで勝利を挙げ、直前の2度の公式練習でどちらもトップタイムをマークするなど絶好調のT.ボダインが僅差でポールポジションを奪取。M.スキナーは2番手につけ、"トヨタ タンドラ"が最前列を独占。昨年6月のテキサス戦において、最終ラップの大逆転で勝利を挙げたT.ボダインと2位に入ったM.スキナーの2台が最前列から決勝レースをスタートすることになった。
 8日(金)午後8時、1.5マイルオーバルを167周・250マイル(約400km)で行われる決勝レースがスタート。スタート直後から最前列のT.ボダインとM.スキナーが激しいバトルを展開した。しかし、T.ボダインは36周目に突如燃料系のトラブルでスローダウン。走行は続けたものの17位まで後退してしまった。
 変わってM.スキナーとトップ争いを繰り広げたのは4番手スタートのJ.ベンソン。しかし、J.ベンソンも61周目にエンジンから白煙を上げて戦線離脱となってしまった。
 その後、M.スキナーがトップ争いを続ける中で、T.ボダインは"トヨタ タンドラ"の速さを活かし着実にポジションを復帰。終盤上位勢がグリーンフラッグ下での給油ピットを強いられた直後、絶妙のタイミングで出されたイエローコーションを活かしてピットイン。再びトップ争いに加わった。
 T.ボダインはチェッカーを目前にした161周目の再スタート後、首位を行くT.クバピル(フォード)と激しいバトルとなり、2台は接触し、T.クバピルは内側の壁にクラッシュ。しかし、T.ボダインにはダメージはなく、レースを続行。このアクシデントでイエローコーションとなり、レースは2周延長され、最後1周のスプリントで再スタート。
 最後はT.ボダインが首位を逃げ切り、シリーズのディフェンディングチャンピオンが今季初勝利を挙げた。M.スキナーは最終ラップで2位に浮上してチェッカー。"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュを飾った。トップと同一周回フィニッシュはわずか6台という波乱のレースであった。"トヨタ タンドラ"はこの勝利で、2004年の参戦からの通算30勝目となった。
 次戦第9戦は6月16日(金)にネクステル・カップ・シリーズと併催でミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー T.ボダイン:
「我がチームのモットーは『決して諦めない』であり、その通り最後まで諦めずに戦った。トラブルに見舞われた時も、全開で走り続けた。私の"トヨタ タンドラ"は信じられないほど速かった。チームが毎日懸命の作業を続けてくれたお陰だ。最後のバトルでは、私は新しいタイヤを装着していた。私の"トヨタ タンドラ"はこの週末を通して最高の仕上がりで、勝利を挙げることが出来た」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 1 30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 169
2位 2 5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 169
3位 14 14 R.クロフォード フォード 169
9位 24 9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 168
11位 5 1 A.ファイク トヨタ・タンドラ 168
12位 22 59 T.クック トヨタ・タンドラ 168
13位 7 0 J.ワイズ トヨタ・タンドラ 167
21位 13 36 R.マシューズ トヨタ・タンドラ 164
26位 25 60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 91
29位 4 23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 61
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 1543
3位 T.ボダイン 1362
5位 T.マスグレイブ 1265
7位 J.スプレイグ 1129
8位 J.ベンソン 1126
10位 A.ファイク 1120
12位 T.クック 1039
25位 AJ.アルメンディンガー 688
28位 T.ウォーカー 585
35位 R.マシューズ 327
38位 J.ワイズ 236
72位 J.ホブグッド 55
73位 K.バトラー三世 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 67
2位 シボレー 55
3位 フォード 48
4位 ダッジ 28