NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第14戦 Pocono 500
開催日:6月10日
トヨタ カムリ 天候とピットタイミングに翻弄され苦戦
好グリッドから序盤好走を見せたB.ヴィッカーズ(#83)と
D.ブレイニー(#22)
6月10日(日)米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第14戦「Pocono 500」が行われた。
3つの異なるコーナーをストレートで結んだトライアングル形状の2.5マイル(約4km)オーバルという独特のコースで8日(金)に行われた予選では、B.ヴィッカーズが9番手、D.ブレイニーが14番手、D.ロイティマンが23番手、AJ.アルメンディンガーが28番手に入り、4台の"トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
10日(日)午後2時から予定されていた決勝レースは、開始を前に前戦に続き生憎の降雨。スタートは見合わせ、雨が止むのを待ち、路面をジェットドライヤーカーで乾かして決勝レースがスタートしたのは、3時間近くも遅れた午後5時過ぎであった。
レースは200周(500マイル)で競われる予定だったが、中盤再び天候が悪化。早期終了の可能性が高まったため、各車ピット戦略に頭を悩ませることとなった。
9番手からスタートを切った"トヨタ カムリ"のB.ヴィッカーズは早めのタイヤ交換を行ったが、この作戦は上手く行かず、その後タイヤ交換を遅らせたライバル勢にかわされ、106周に短縮されたレースを35位で終えた。
14番手からスタートしたD.ブレイニーは序盤トップ20圏内でのバトルを繰り広げていたが、56周目、他車との接触によりクラッシュ。修復はならず、戦列を去ることとなった。ネクステル・カップ・シリーズで初めてポコノ・レースウェイでのレースを戦ったD.ロイティマンは38位、AJ.アルメンディンガーは39位でチェッカーを受けた。
次戦第15戦は6月17日(日)米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催される。
ドライバー B.ヴィッカーズ:
「今日は雨は降らないはずだったのだが、結局一日中雨に祟られることになってしまった。我々は早めにタイヤを交換する作戦に出たが、それは裏目に出て、摩耗したタイヤで多くのタイムを失い、その後新品タイヤに換えた多くのドライバーにパスされてしまった」10位でフィニッシュすることが出来た。本当に良い一日だった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1位 | 18 | 24 | J.ゴードン | シボレー | 106 | ||
2位 | 1 | 12 | R.ニューマン | ダッジ | 106 | ||
3位 | 3 | 1 | M.トゥルークス Jr. | シボレー | 106 | ||
35位 | 9 | 83 | B.ヴィッカーズ | トヨタ カムリ | 106 | ||
38位 | 23 | 0 | D.ロイティマン | トヨタ カムリ | 105 | ||
39位 | 28 | 84 | AJ.アルメンディンガー | トヨタ カムリ | 104 | ||
43位 | 14 | 22 | D.ブレイニー | トヨタ カムリ | 55 | ||
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NASCAR BUSCH SERIES
第15戦 Federated Auto Parts 300
開催日:6月9日
トヨタ カムリ が3位でフィニッシュ
トップ3フィニッシュを果たしたJ.リフラーのトヨタ カムリ
6月9日(土)米国東南部テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・スーパースピードウェイでNASCARブッシュ・シリーズ第15戦「Federated Auto Parts 300」が開催された。
予選ではJ.リフラーが14番手、D.ブレイニーが15番手グリッドを獲得。今季2戦目の参戦となるB.サントスとD.グリーンはそれぞれ27番手、29番手。D.ロイティマンが30番手グリッドから決勝レースへ臨むこととなった。
1.333マイルのD型オーバルを225周、300マイル(約480km)で競われる決勝レースが午後6時半にスタート。30番手からスタートを切ったJ.リフラーはまもなくトップ10圏内に浮上すると、レースを通して上位争いを展開。終盤のピットインでタイヤを新品に交換すると、より上位へとポジションアップ。3位でチェッカーを受けた。
一方、D.ロイティマンは30番手という後方スタートで、2周目に他車の接触に巻き込まれ、スピン。ポジションを落とすが、そこから怒濤の追い上げを見せ、9位でフィニッシュした。D.グリーンも27番手から追い上げ11位に入った。
D.ブレイニーは15番手グリッドからトップ10圏内で走行を続けていたが、レース終盤、燃料切れのためにピットインを余儀なくされ17位に終わった。B.サントスは63周目ピットに向かう途中でスピン。トランスミッションを破損しリタイアした。
次戦第16戦は6月16日(土)に米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで開催される。
ドライバー J.リフラー:
「チームの誰もに本当に感謝している。我々は大きく変わった。これまで浮き沈みの激しいシーズンを戦って来ているが、全体的には下降傾向だった。チームクルーは今夜素晴らしい仕事をしてくれた。終盤のS.ウィマーとのバトルは楽しかった。ファイナルラップで彼を捕らえ、パスすることが出来た。スポンサーや、もちろんトヨタの全ての助力に感謝したい。クルーはファクトリーでも良い仕事を続けてくれており、これが続けば、今後も満足行く結果が得られるだろう」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1位 | 7 | 60 | C.エドワーズ | フォード | 225 | ||
2位 | 2 | 2 | C.ボウヤー | シボレー | 225 | ||
3位 | 14 | 38 | J.リフラー | トヨタ カムリ | 225 | ||
9位 | 30 | 99 | D.ロイティマン | トヨタ カムリ | 225 | ||
11位 | 29 | 91 | D.グリーン | トヨタ カムリ | 225 | ||
17位 | 15 | 10 | D.ブレイニー | トヨタ カムリ | 224 | ||
37位 | 27 | 192 | B.サントス | トヨタ カムリ | 63 | ||
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NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第9戦 Sam's Town 400
開催日:6月8日
トヨタ タンドラ 1-2フィニッシュで通算30勝目を飾る
4位に入りポイントランキングで2位との差を広げたM.スキナー
6月8日(金)米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第9戦「Sam's Town 400」が行われた。
7日(木)の夜に行われた予選では、前戦まで6戦連続ポールポジションを獲得しているM.スキナーが、自身の持つ8戦連続ポールポジション獲得へ続くかに注目が集まった。しかし、昨年ここテキサスで勝利を挙げ、直前の2度の公式練習でどちらもトップタイムをマークするなど絶好調のT.ボダインが僅差でポールポジションを奪取。M.スキナーは2番手につけ、"トヨタ タンドラ"が最前列を独占。昨年6月のテキサス戦において、最終ラップの大逆転で勝利を挙げたT.ボダインと2位に入ったM.スキナーの2台が最前列から決勝レースをスタートすることになった。
8日(金)午後8時、1.5マイルオーバルを167周・250マイル(約400km)で行われる決勝レースがスタート。スタート直後から最前列のT.ボダインとM.スキナーが激しいバトルを展開した。しかし、T.ボダインは36周目に突如燃料系のトラブルでスローダウン。走行は続けたものの17位まで後退してしまった。
変わってM.スキナーとトップ争いを繰り広げたのは4番手スタートのJ.ベンソン。しかし、J.ベンソンも61周目にエンジンから白煙を上げて戦線離脱となってしまった。
その後、M.スキナーがトップ争いを続ける中で、T.ボダインは"トヨタ タンドラ"の速さを活かし着実にポジションを復帰。終盤上位勢がグリーンフラッグ下での給油ピットを強いられた直後、絶妙のタイミングで出されたイエローコーションを活かしてピットイン。再びトップ争いに加わった。
T.ボダインはチェッカーを目前にした161周目の再スタート後、首位を行くT.クバピル(フォード)と激しいバトルとなり、2台は接触し、T.クバピルは内側の壁にクラッシュ。しかし、T.ボダインにはダメージはなく、レースを続行。このアクシデントでイエローコーションとなり、レースは2周延長され、最後1周のスプリントで再スタート。
最後はT.ボダインが首位を逃げ切り、シリーズのディフェンディングチャンピオンが今季初勝利を挙げた。M.スキナーは最終ラップで2位に浮上してチェッカー。"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュを飾った。トップと同一周回フィニッシュはわずか6台という波乱のレースであった。"トヨタ タンドラ"はこの勝利で、2004年の参戦からの通算30勝目となった。
次戦第9戦は6月16日(金)にネクステル・カップ・シリーズと併催でミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー T.ボダイン:
「我がチームのモットーは『決して諦めない』であり、その通り最後まで諦めずに戦った。トラブルに見舞われた時も、全開で走り続けた。私の"トヨタ タンドラ"は信じられないほど速かった。チームが毎日懸命の作業を続けてくれたお陰だ。最後のバトルでは、私は新しいタイヤを装着していた。私の"トヨタ タンドラ"はこの週末を通して最高の仕上がりで、勝利を挙げることが出来た」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1位 | 1 | 30 | T.ボダイン | トヨタ・タンドラ | 169 | ||
2位 | 2 | 5 | M.スキナー | トヨタ・タンドラ | 169 | ||
3位 | 14 | 14 | R.クロフォード | フォード | 169 | ||
9位 | 24 | 9 | T.マスグレイブ | トヨタ・タンドラ | 168 | ||
11位 | 5 | 1 | A.ファイク | トヨタ・タンドラ | 168 | ||
12位 | 22 | 59 | T.クック | トヨタ・タンドラ | 168 | ||
13位 | 7 | 0 | J.ワイズ | トヨタ・タンドラ | 167 | ||
21位 | 13 | 36 | R.マシューズ | トヨタ・タンドラ | 164 | ||
26位 | 25 | 60 | J.スプレイグ | トヨタ・タンドラ | 91 | ||
29位 | 4 | 23 | J.ベンソン | トヨタ・タンドラ | 61 | ||
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