2007年7月28日(土)配信

NASCAR BUSCH SERIES
第22戦 Kroger 200

開催日:7月28日

NASCARブッシュ・シリーズで"トヨタ カムリ"が初優勝!


記念すべき初優勝のチェッカーを受けるJ.リフラーの トヨタ カムリ

 7月28日(土)インディアナ州インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークでNASCARブッシュ・シリーズ第22戦「Kroger 200」が行われた。
 午後4時半から行われた予選では、J.リフラーが"トヨタ カムリ"勢最上位の5番手を確保。このレースの予選は、日曜日にインディアナポリス・インターナショナル・レースウェイで行われるNASCARネクステル・カップ・シリーズ第21戦の予選とスケジュールが重なったため、予選に出場出来なかったD.ロイティマンは40番手と後方グリッドからスタートすることとなった。
 午後7時半、0.686マイルのショート・オーバルを200周(約220km)で競われる決勝レースがスタート。5番手スタートのJ.リフラーは常に上位争いを展開。一方、40番手と後方からじわじわと果敢な追い上げを見せ、遂に上位争いへと加わったD.ロイティマンと、終盤サイド・バイ・サイドで、接触するほどの激しい首位争いを繰り広げ、197周目にはJ.リフラーが首位奪取。
 J.リフラーはそのまま逃げ切り、今季から参戦を開始した"トヨタ カムリ"に、NASCARブッシュ・シリーズでの初優勝をもたらした。見事な追い上げを見せたD.ロイティマンは3位に入った。
 この結果、ドライバーズポイントランキングでも、J.リフラーは2位のD.ロイティマンに次ぐ3位に浮上した。

 次戦第23戦は8月4日(土)、F1GPも開催される、カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われる。

ドライバー J.リフラー:
「激しいバトルの末に、このような結果が得られて非常に興奮している。これまでも我々は十分に強く、今日の日が遠からず来ることは分かっていた。このオライリー・レースウェイ・パークでは、私はミジェットカーやシルバークラウンのレースで数多くの勝利を挙げて来ており、私にとっては第2のホームコースとも言える場所だ。多くの時間を過ごしてきており、友人も多い。そのコースで、"トヨタ カムリ"での歴史的な初勝利を飾ることが出来て本当に嬉しい。チームとトヨタには、感謝の言葉も見つからない」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 5 38 J.リフラー トヨタ カムリ 200
2位 10 16 G.ビッフル フォード 200
3位 6 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 200
9位 22 10 M.ブリス トヨタ カムリ 200
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 2542
3位 J.リフラー 2447
7位 D.ブレイニー 2252
72位 D.グリーン 294
73位 T.ボダイン 289
83位 B.サントス 189
96位 B.ヴィッカーズ 124
132位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 161
2位 フォード 137
3位 ダッジ 94
4位 トヨタ 92

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第20戦 Allstate 400 at the Brickyard

開催日:7月29日

トヨタ カムリ 上位争いの末9位フィニッシュ


9位でフィニッシュしたD.ブレイニーの トヨタ カムリ

 7月29日(日)米国中西部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第20戦「Allstate 400 at the Brickyard」が行われた。世界3大レースの一つ「インディ500」の舞台でもある伝説の聖地における、"トヨタ カムリ"のデビューレースとなった。

 28日(土)に行われた予選では、それまでの公式練習で苦戦を強いられていたB.ヴィッカーズが調子を上げ、"トヨタ カムリ"勢最高位の25番手グリッドを確保。27番手にD.ブレイニー、34番手にD.ロイティマンがつけた。最後尾43番手には、カップ・シリーズで2度のチャンピオン獲得経験を持つベテランT.ラボンテが入り、4台の"トヨタ カムリ"が決勝進出を決めた。

 29日(日)午後2時20分、2.5マイルスーパースピードウェイを160周(400マイル・644km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 25番手グリッドからスタートしたB.ヴィッカーズは、レース序盤から順調にポジションを上げ、一時は2番手を走行。しかし、その後電気系のトラブルとハンドリングの不調に見舞われてしまった。チームは懸命な努力でレースを続行したが、B.ヴィッカーズは21位でレースを終えた。
 一方、27番手スタートのD.ブレイニーも好調な走りを見せ、序盤の50周を終えた時点でトップ10争いに加わった。その後も上位争いを繰り広げたD.ブレイニーは、見事9位でチェッカー。トップ10フィニッシュを果たした。
 T.ラボンテは30位でフィニッシュ。D.ロイティマンは序盤エンジントラブルに見舞われ、 38位に終わった。

 次戦第21戦は8月5日(日)米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催される。

ドライバー D.ブレイニー:
「今日は本当に良いレースが出来た。我々はライバル勢と比較しても遜色ない速さだった。再スタートで若干ポジションを失ってしまったが、我々の"トヨタ カムリ"は本当に速く、ピットでのクルーの作業も素晴らしかった。その結果、トップ10フィニッシュを果たせて良かった。昨日の公式練習開始時から、"トヨタ カムリ"の速さは満足行くものだった。クルーの働きに感謝している。これからも毎週更に上位を目指して努力を続ける」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 14 20 T.スチュワート シボレー 160
2位 2 42 J.モントーヤ ダッジ 160
3位 21 24 J.ゴードン シボレー 160
9位 27 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 160
21位 25 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 160
30位 43 55 T.ラボンテ トヨタ カムリ 150
38位 34 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 92
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
35位 D.ブレイニー 1378
39位 B.ヴィッカーズ 999
40位 D.ロイティマン 872
41位 D.ジャレット 835
46位 J.メイフィールド 473
47位 AJ.アルメンディンガー 464
52位 M.ウォルトリップ 264
54位 T.ラボンテ 131
55位 P.J.ジョーンズ 127
60位 B.ライツィンガー 79
62位 J.ベンソン 70
64位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 168
2位 フォード 109
3位 ダッジ 100
4位 トヨタ 63

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第14戦 Power Stroke Diesel 200

開催日:7月27日

トヨタ タンドラ 2位フィニッシュ


2位に入ったJ.ベンソンの トヨタ タンドラ

 7月27日(土)米国中西部インディアナ州インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第14戦「Power Stroke Diesel 200」が行われた。

 午前中、2度に渡って公式練習が行われ、午後4時半から予選が予定されていたが、降雨により予選は中止。決勝のスターティンググリッドは、既定によりオーナーポイント順で決定された。この結果、M.スキナーがポールポジション、T.ボダインが3番手、以下6番手以降にJ.ベンソン、J.スプレイグ、T.マスグレイブが並ぶこととなった。

 その後雨は止み、ジェットドライヤーカーによる路面乾燥が行われ、予定より遅れて午後10時に0.686マイルオーバルを200周(約220km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ドライバーズランキング首位につけ、ポールポジションからスタートを切ったM.スキナーだったが、この日は徐々に後退。代わって首位争いを繰り広げたのは6番手スタートのJ.ベンソンと3番手スタートのT.ボダインであった。
 この日圧倒的な速さを見せたR.ホーナディ(シボレー)と"トヨタ タンドラ"勢は激しく首位を争い、終盤には、J.ベンソンがサイド・バイ・サイドのバトルを展開するなど首位奪取を狙ったが、惜しくも及ばず、J.ベンソンが"トヨタ タンドラ"最上位となる2位でフィニッシュ。T.ボダインは6位であった。
 M.スキナーはトップ10圏内を走行していたが、126周目のピットインで大きくタイムをロス。一時は25位まで順位を落とし、終盤ポジションを取り戻したものの、20位に終わった。しかし、1周目にリードラップを獲得しており、自身が記録更新中の、昨年から続く連続リードラップ獲得記録を18へと延ばすとともに、ドライバーズランキングでも首位を守っている。

 次戦第15戦は8月11日(土)米国南部テネシー州レバノンのナッシュビル・スーパースピードウェイで行われる。

ドライバー J.ベンソン:
「レースが残り50周を切ったあたりから、首位を行くR.ホーナディをなんとか逆転しようとアタックを続けていた。しかし、それは叶わなかった。彼に並びかけるまではしたが、その激しいアタックのせいで、タイヤが摩耗してしまい、最後は何も出来なかった。今日はどのドライバーも速く、追い越しは困難だった。今日のレースのために、ショートオーバル用の新しい車体を用意したが、この判断は正しかった。我々の"トヨタ タンドラ"は好調で、2位でフィニッシュ出来たことを本当に喜んでいる。しかし、最後にもう少しだけ良い結果が得られたらもっと良かった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 2 33 R.ホーナディ シボレー 201
2位 6 23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 201
3位 4 6 T.クバピル フォード 201
6位 3 30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 201
9位 9 60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 201
12位 7 9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 201
15位 8 1 D.グリーン トヨタ・タンドラ 201
20位 1 5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 201
25位 15 22 R.マシューズ トヨタ・タンドラ 200
26位 16 59 T.クック トヨタ・タンドラ 200
27位 25 0 J.ラボンテ トヨタ・タンドラ 200
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 2346
3位 T.ボダイン 2100
5位 J.ベンソン 1896
7位 J.スプレイグ 1767
8位 T.マスグレイブ 1728
13位 T.クック 1524
25位 R.マシューズ 961
29位 AJ.アルメンディンガー 755
30位 T.ウォーカー 585
37位 J.ワイズ 412
44位 D.グリーン 273
63位 K.バトラー三世 119
72位 J.ラボンテ 82
85位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 101
2位 シボレー 84
3位 フォード 80
4位 ダッジ 43