2007年8月 5日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第21戦 Pennsylvania 500

開催日:8月5日

6台が決勝進出の"トヨタ カムリ" D.ブレイニーが20位フィニッシュ


トヨタ カムリ 勢最上位の20位でフィニッシュしたD.ブレイニー

 8月5日(日)米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第21戦「Pennsylvania 500」が行われた。独特のトライアングル形状の2.5マイルオーバルでは、6月に第14戦が行われており、同コースでは今季2度目の開催となる。
 3日(金)に行われた予選では、D.ブレイニーが"トヨタ カムリ"勢最上位の19番手を確保。B.ヴィッカーズが28番手、D.ロイティマン31番手、M.ウォルトリップ39番手、D.ジャレット40番手、そして最後尾43番手にJ.メイフィールドが入り、"トヨタ カムリ"は第16戦インフィニオンに次いで2度目、オーバルではこれまでで最多となる、6台が決勝進出を決めた。
 5日(日)午後2時20分、2.5マイルオーバルを200周(500マイル・約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 19番手からスタートしたD.ブレイニーは、レースを通してトップ20圏内でのバトルを展開。ハンドリングに苦しみながらも長丁場のレースを戦い抜き、"トヨタ カムリ"勢最上位の20位でフィニッシュした。
 28番手スタートのB.ヴィッカーズは、やはりトップ20圏内に浮上してレースを戦っていたが、180周目の多重クラッシュに巻き込まれ、車体前部とステアリングにダメージを受けてしまった。その後も何とかレースを続行したものの、29位に終わった。
 最後尾43番手からレースに挑んだJ.メイフィールドは追い上げたが31位。40番手スタートから中団グループへ浮上し、勝負強さを見せたベテランD.ジャレットは、レース中盤に燃料ポンプのトラブルに見舞われ、修復のために長いピットインを余儀なくされてしまった。少しでも多くのポイントを獲得すべく、レースへ復帰したD.ジャレットであったが、42位でレースを終えた。D.ロイティマンも燃料ポンプトラブルに見舞われ41位。M.ウォルトリップはメカニカルトラブルのために38位でレースを終えた。

 次戦第22戦は8月12日(日)米国東部ニューヨーク州ワトキンスグレンに位置するロードコース、ワトキンスグレン・インターナショナルで開催される。

ドライバー D.ブレイニー:
「まずまずの一日だった。今日我々が持っていた力を考えれば順当な結果だ。我々はレース全体を通して15位から20位あたりで戦いを繰り広げており、それ以上の順位を狙うのは無理だった。ハンドリング面で若干苦戦を強いられており、また、ストレートの長いこのコースではもっとパワーが必要だった。まだ改良すべき点は多く残っており、更なる戦闘力アップを目指して努力を続ける」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 2 2 K.ブッシュ ダッジ 200
2位 1 8 D.アーンハート・Jr. シボレー 200
3位 6 11 D.ハムリン シボレー 200
20位 19 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 199
29位 28 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 199
31位 43 36 J.メイフィールド トヨタ カムリ 198
38位 39 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 194
41位 31 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 159
42位 40 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 151
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
35位 D.ブレイニー 1481
39位 B.ヴィッカーズ 1075
40位 D.ロイティマン 912
41位 D.ジャレット 872
46位 J.メイフィールド 543
47位 AJ.アルメンディンガー 464
52位 M.ウォルトリップ 313
55位 T.ラボンテ 131
60位 B.ライツィンガー 79
63位 J.ベンソン 70
64位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 174
2位 フォード 113
3位 ダッジ 109
4位 トヨタ 66

NASCAR BUSCH SERIES
第23戦 NAPA Auto Parts 200

開催日:8月4日

カナダ初のNASCARレースで トヨタ カムリ 9位


経験の少ないロードコースで見事9位フィニッシュを果たしたD.ロイティマン

 8月4日(土)カナダ・ケベック州モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで、NASCARブッシュ・シリーズ第23戦「NAPA Auto Parts 200」が行われた。既にメキシコでアメリカ国外のレースを行っているNASCARではあるが、カナダでのシリーズ戦は初開催。また、初のカナダ戦が行われるジル・ビルヌーブ・サーキットは、F1も開催されるロードコースであり、NASCARならではのロードコース・スペシャリストや、カナダ出身ドライバーが数多くスポット参戦することとなった。

 "トヨタ カムリ"勢は、レギュラーのD.ロイティマンとJ.リフラーに加え、地元カナダ・オンタリオ州出身のロードレースドライバー、J.グラハムが3台目のステアリングを握ることとなった。

 初開催ということもあり、2日(木)と3日(金)には4回にわたって公式練習が行われ、4日(土)決勝に先立ち、正午から予選が行われた。予選では、J.リフラーが18番手、D.ロイティマンが29番手、地元ドライバーJ.グラハムは32番手から決勝へと臨んだ。

 午後3時、15のコーナーを持つ2.709マイルのロードコースを75周(203マイル:約320km)で競われる決勝レースがスタート。29番手スタートのD.ロイティマンは、経験の少ないロードコースでのレースながら、粘り強い走りで着実にポジションをアップ。見事9位でチェッカーを受け、記念すべきカナダ初のNASCARレースで"トヨタ カムリ"はトップ10フィニッシュを果たした。  一方、18番手グリッドを獲得していたJ.リフラーは、金曜日にエンジン交換を行ったため、最後尾からのスタートとなったが、追い上げて19位でフィニッシュした。地元J.グラハムは32番手スタートから、23位までポジションを上げてレースを終えた。

 次戦第24戦は8月11日(土)、ニューヨーク州のワトキンスグレン・インターナショナルで、ネクステル・カップとの併催で行われ、ブッシュ・シリーズは2戦連続でロードコースでのレース開催となる。

ドライバー D.ロイティマン:
「我々は最後まで走り切ることが出来た。とにかく接触を避け、コース上に留まっていることを心がけた。一度だけ、他車を先行させようとしたときに接触を喫してしまった。それを除けば大きなトラブルのないレースだった。ただ、レース中は好調だったが、イエローコーションが出て低速走行を余儀なくされると、シフト操作が困難になった。このシフトトラブルはイエローコーション下のみで発生し、レースが再開されると症状は出なくなるので、若干混乱した。とはいえ、チームは素晴らしい仕事をしてくれて、"トヨタ カムリ"も速く、私自身も今日多くを学んだ。そして、最後にトップ10フィニッシュを果たすことが出来、良い一日であった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 30 21 K.ハーヴィック シボレー 75
2位 1 22 P.カーペンティア ダッジ 75
3位 2 1 M.パピス シボレー 75
9位 29 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 75
23位 32 10 J.グラハム トヨタ カムリ 72
26位 18 38 J.リフラー トヨタ カムリ 71
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 2680
4位 J.リフラー 2532
9位 D.ブレイニー 2252
75位 D.グリーン 294
76位 T.ボダイン 289
87位 B.サントス 189
102位 B.ヴィッカーズ 124
114位 J.グラハム 94
141位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 170
2位 フォード 141
3位 ダッジ 100
4位 トヨタ 95