2007年8月25日(土)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第24戦 SHARPIE 500

開催日:8月25日

トヨタ カムリ 新装ブリストルのハイバンクに苦戦


トヨタ カムリ 最高位の23位でフィニッシュしたM.ウォルトリップ

 8月25日(土)米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第24戦「SHARPIE 500」が行われた。
 1周僅か0.533マイル(約850m)のショートオーバルコースは、NASCARで使用されるオーバルの中で最も角度の大きい、最大36度というバンク角を誇る。ブリストル・モーター・スピードウェイでは、3月にカップ戦とブッシュ戦が行われているが、その後、コースの大幅な改修が行われ、全周に渡ってコンクリート舗装が新しくされると共に、バンク角の変化の度合いも変更され、各チーム、ドライバー共に慣れ親しんだブリストルではなく、全く新しいコースへと挑戦することになった。

 雨で2日も順延されることとなった前戦ミシガン戦を終えて僅か3日後の24日(金)、午前中に行われた公式練習に続き、午後3時から予選が行われ、"トヨタ カムリ"のD.ブレイニーが好タイムをマーク。終盤、気温が下がってからアタックした数台にかわされたものの、"トヨタ カムリ"勢最上位の5番手グリッドを獲得した。M.ウォルトリップが16番手、J.メイフィールドが31番手、D.ジャレットが33番手、そして、AJ.アルメンディンガーが43番手となり、久しぶりの決勝進出を果たすなど、5台の"トヨタ カムリ"が決勝レースへ駒を進めた。

 25日(土)午後8時に500周・266マイル(約430km)で競われる決勝レースがスタート。5番手スタートのD.ブレイニーは、レースを通して新舗装でのグリップ不足とハンドリングの問題に苦しみ、レース中も調整を続けたものの徐々に後退。31位に終わった。"トヨタ カムリ"勢最上位でフィニッシュを果たしたのは16番手スタートのM.ウォルトリップ。M.ウォルトリップはレース序盤こそセッティングに苦しみ、一時後退したものの、レース中も調整を続け、粘り強い走行でポジションを回復し、23位でチェッカーを受けた。D.ジャレットが34位、AJ.アルメンディンガー35位、J.メイフィールドは37位であった。

 次戦第25戦は9月2日(日)米国西部カリフォルニア州フォンタナのカリフォルニア・スピードウェイで行われる。

ドライバー M.ウォルトリップ:
「我々はレース中ずっと戦い続け、チェッカーが振られた時点で、23位という結果に終わった。残り30周での再スタート時には、良い走りが出来、アウト側から3台をパスし、その後も彼らを押さえ込むことが出来た。今日は多くを学ぶことが出来、良い夜だったが、更なる上位フィニッシュを達成したかった。スタート直後は十分な速さが得られなかったが、クルーが調整を続けてくれたお陰で、徐々に改善されて行った。最終的にはベストな仕上がりだと感じられるまでになった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 6 99 C.エドワーズ フォード 500
2位 1 9 K.ケーン ダッジ 500
3位 15 7 C.ボウヤー シボレー 500
23位 16 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 498
31位 5 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 496
34位 33 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 494
35位 43 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 491
37位 31 36 J.メイフィールド トヨタ カムリ 481
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
33位 D.ブレイニー 1759
39位 B.ヴィッカーズ 1262
40位 D.ジャレット 1009
41位 D.ロイティマン 1006
45位 J.メイフィールド 682
47位 AJ.アルメンディンガー 522
51位 M.ウォルトリップ 450
55位 T.ラボンテ 204
62位 B.ライツィンガー 79
65位 J.ベンソン 70
66位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 193
2位 フォード 132
3位 ダッジ 128
4位 トヨタ 75

NASCAR BUSCH SERIES
第26戦 Food City 250

開催日:8月24日

トヨタ カムリ ポールスタートから惜しくも2-3位でフィニッシュ


ポールポジションからスタートを切る"トヨタ カムリ"のJ.リフラー

 8月24日(金)テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで、NASCARブッシュ・シリーズ第26戦「Food City 250」が行われた。

 午前中2度に渡って行われた公式練習に続き、午後4時半から予選を開始。J.リフラーが自身今季2度目、"トヨタ カムリ"にとってシリーズ3度目となるポールポジションを獲得。D.ロイティマンが10番手、B.ヴィッカーズが28番手、そして、今季ブッシュ・シリーズ初出場となるベテランD.ジャレットが38番手から決勝レースへ臨むこととなった。

 午後8時、0.533マイルのハイバンク・ショートオーバルを250周・133マイル(約215km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのJ.リフラーは、81周に渡って首位を快走。レースが残り80周を切ったところで、新品タイヤに交換するためにピットイン。このピットインで18位まで順位を落とすこととなったが、好調なJ.リフラーと"トヨタ カムリ"は、果敢な追い上げを見せ、残り10周の時点では、トップを争う3台に加わった。激しい首位争奪戦の末、接触で1台が脱落。J.リフラーはK.ケーン(ダッジ)と最後までサイド・バイ・サイドでのバトルを繰り広げたが、惜しくも及ばず、2位でフィニッシュ。D.ロイティマンが3位に入り、"トヨタ カムリ"はトップ3に2台が入る活躍を見せた。

 次戦第27戦は9月1日(土)、カリフォルニア・スピードウェイでネクステル・カップ・シリーズ第25戦との併催で行われる。

ドライバー J.リフラー:
「素晴らしい仕事をしてくれたチームとトヨタの全ての関係者に本当に感謝している。我々は本当にトップを争える位置にあり、今夜ハードワークの成果を示すことが出来た。"トヨタ カムリ"は素晴らしかった。最後は、タイヤを交換していない我々の後方に、新品タイヤを装着したD.ロイティマンが迫っており、それだけが心配だった。我々が彼を押さえるために、新品タイヤへと交換する時間は無かった。私はコーナーのイン側を取ったが、K.ケーンはバンク上部で素晴らしいコントロールを見せた。ファイナルラップでも彼のインを攻めたが、後方からD.ロイティマンも迫っており、それ以上は無理だった。しかし、今日の結果には満足している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 23 9 K.ケーン ダッジ 250
2位 1 38 J.リフラー トヨタ カムリ 250
3位 10 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 250
23位 38 344 D.ジャレット トヨタ カムリ 250
36位 28 10 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 214
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 3053
4位 J.リフラー 2921
13位 D.ブレイニー 2252
66位 T.ボダイン 431
74位 B.ヴィッカーズ 334
81位 D.グリーン 294
93位 B.サントス 189
95位 J.グラハム 164
118位 D.ジャレット 94
142位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 192
2位 フォード 154
3位 ダッジ 118
4位 トヨタ 108

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第16戦 O'Reilly 200

開催日:8月22日

トヨタ タンドラ のJ.ベンソンが今季2勝目
新装のハイバンクオーバルを制す


トップで今季2勝目のチェッカーを受けるJ.ベンソン

 8月22日(水)ブリストル・モーター・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第16戦「O'Reilly 200」が行われた。今大会は、シリーズ中唯一、水曜日に開催という変則的なスケジュール。

 午前10時と午後12時からそれぞれ公式練習が行われ、午後の公式練習2回目ではJ.スプレイグがトップタイム。M.スキナーが2番手で続き、J.ベンソンも4番手につけるなど"トヨタタンドラ"は、好調ぶりを示した。
 午後4時から行われた予選では、R.マシューズが4番手で"トヨタ タンドラ"最上位グリッドを確保。M.スキナーが5番手、J.スプレイグが7番手、J.ベンソンが8番手と4台の"トヨタ タンドラ"がトップ10グリッドを獲得し、決勝へと臨んだ。

 気温35度近い猛暑と蒸し暑さに見舞われた日中であったが、その暑さも若干和らいだ午後8時過ぎ、0.533マイルを200周・107マイル(約170km)で競われる決勝レースがスタート。序盤からトップ10スタートのR.マシューズ、M.スキナー、J.スプレイグ、J.ベンソンらが上位争いを繰り広げた。しかし、34周目にR.マシューズが他車のクラッシュに巻き込まれ無念の後退。このイエローコーションで、各車給油とタイヤ交換のためにピットへと向かうが、J.ベンソンはコース上へと残る作戦を採った。
 再スタート後、J.ベンソンは後続を引き離し首位を快走。68周目に再びイエローコーションとなったが、ここでもピットインせずレースをリードし続けた。その後、101周目に4度目のイエローコーションが出ると、J.ベンソンは初めてのピットイン。一時、17位まで順位を落としたものの、怒濤の追い上げを見せたJ.ベンソンは、170周目にはついに3位へと浮上。首位攻防戦に加わると間もなく、179周目、前を行く2台が同時にスピン。これをかわしたJ.ベンソンは首位奪還を果たし、そのままチェッカー。今季2勝目を挙げた。
 一方、ポイントランキング首位につけるM.スキナーは、常にトップ10圏内でのバトルを繰り広げ、4位でフィニッシュ。今季12度目となるトップ5フィニッシュを果たし、ランキングで2位との差を広げることとなった。しかし、今レースではリードラップ獲得は成らず、昨年から続いていた連続リードラップ獲得記録は19でストップすることとなった。

 次戦第17戦は9月1日(土)米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで行われる。

ドライバー J.ベンソン:
「我々は公式練習中のタイヤの摩耗具合から、決勝レースでは序盤のタイヤ交換は行わないということ分かっていた。しかし、他のライバルカーの多くがピットインする事は予想していなかった。チームは素晴らしい判断をした。我々は40周目の時点でタイヤ交換を考えたが、ピットインは行わなかった。その後、どのような走りが出来るか確証はなかったが、出来るだけ多くの周回をこなすことを狙っていた。終盤、トップ2台に追いついた時点では、彼らのスピンが無くても、勝負出来ると考えていた。私の目の前で2台がスピンした時には、少し我々にとって楽になったと感じただけだ。チームとトヨタは本当に素晴らしい仕事をしてくれて、私の"トヨタ タンドラ"は本当に速く、素晴らしいパワーを与えてくれた。これ以上の幸せはない」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 8 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 200
2位 2 77 B.ゴーハン シボレー 200
3位 10 21 M.マーティン フォード 200
4位 5 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 200
8位 7 60 J.スプレイグ トヨタ タンドラ 200
16位 29 1 D.グリーン トヨタ タンドラ 200
21位 34 0 AJ.アルメンディンガー トヨタ タンドラ 200
24位 12 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 199
27位 30 9 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 158
31位 4 22 R.マシューズ トヨタ タンドラ 127
32位 19 59 T.クック トヨタ タンドラ 120
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 2681
4位 T.ボダイン 2346
6位 J.ベンソン 2159
7位 J.スプレイグ 2027
8位 T.マスグレイブ 1957
14位 T.クック 1700
25位 R.マシューズ 1146
28位 AJ.アルメンディンガー 855
31位 T.ウォーカー 585
35位 J.ワイズ 518
36位 D.グリーン 509
66位 K.バトラー三世 119
75位 J.ラボンテ 82
89位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 114
2位 シボレー 96
3位 フォード 93
4位 ダッジ 49