2007年10月 7日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第30戦 Talladega 500

開催日:10月7日

トヨタ カムリ が予選1-2-3独占 決勝でも今季最高3位フィニッシュ


予選1-2-3を独占した トヨタ カムリ 勢を先頭にスタートが切られた

 10月7日(日)米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第30戦「Talladega 500」が行われた。タラデガ・スーパースピードウェイは1周2.66マイル(約4.3km)とシリーズ最長のコースであり、コース幅も広く、3台、時には4台が真横に並んでの超高速バトルが繰り広げられることで知られる。
 4月に同コースで行われた第9戦では、"トヨタ カムリ"のD.ロイティマンが、ゴール目前まで3位を走行するなど手応えを得ており、自信と共にスーパースピードウェイでの戦いに挑んだ。

 6日(土)正午から行われた予選では、"トヨタ カムリ"勢が快走。M.ウォルトリップが、"トヨタ カムリ"にとってネクステル・カップ・シリーズ2度目となるポールポジションを獲得した。さらに、2番手にはD.ブレイニー、3番手にB.ヴィッカーズが入り、"トヨタ カムリ"は予選トップ3を独占。また、D.ロイティマンが5番手となり、初のネクステル・カップ・シリーズ参戦となる元F1ワールドチャンピオンのJ.ヴィルヌーブが6番手に入るなど、グリッド前3列6台のうち5台を"トヨタ カムリ"が占める圧倒的な強さを見せた。また、43番手にD.ジャレットが入り、"トヨタ カムリ"は6台が決勝へと進出を果たした。

 7日(日)好天の下、午後1時23分に188周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのM.ウォルトリップ、2番手、3番手からスタートのD.ブレイニー、B.ヴィッカーズ、D.ロイティマンらが激しくバトルを展開する序盤戦となった。
 その後も"トヨタ カムリ"勢はその速さを活かし首位攻防戦を展開。4人のドライバーがトータル17周に渡ってレースをリードした。しかし、145周目にトップグループでの激しい多重クラッシュが発生し、これに上位争いを繰り広げていたD.ロイティマンとB.ヴィッカーズが巻き込まれ、B.ヴィッカーズは無念のリタイアとなり、D.ロイティマンもダメージ修復のために後退を余儀なくされた。
また、この波乱を免れ、上位争いを続けたM.ウォルトリップであったが、ゴールを目前にした176周目、タイヤのパンクから壁にクラッシュ。レースを終えることとなってしまった。
一方、2番手からのスタートで着実な走行を続けたD.ブレイニーは、混乱も克服し、"トヨタ カムリ"にとってネクステル・カップ・シリーズで最高位となる3位でチェッカーを受けた。
ネクステル・カップ・シリーズ初出場となったJ.ヴィルヌーブは、首位と同一周回の21位で見事完走を果たした。

 次戦第31戦は10月13日(土)米国東南部ノースカロライナ州シャーロットのローズ・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー D.ブレイニー:
「良いレースが出来た。我々の最初の目標は再びオーナーズポイントでの35位以内に復帰することであり、そのためにも、リスクを犯さないよう、常に気を付けてドライブしなくてはならなかった。必要以上に慎重になりすぎたかも知れないが、最後は幸運にも速いグループの中に入ることが出来た。あのグループに入れなければ、後方でレースを終えていたかも知れない。レース中はトランスミッションをいたわることに気を付けており、特にピットイン時は慎重に走った。昨日タラデガに来た時点では、激しいレースになると聞かされていたが、実際にはそうはならなかった。少し不思議なレースだったが、我々の"トヨタ カムリ"はとても速かった」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 34 24 J.ゴードン シボレー 188
2位 19 48 J.ジョンソン シボレー 188
3位 2 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 188
21位 6 127 J.ヴィルヌーブ トヨタ カムリ 188
22位 5 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 179
25位 1 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 175
39位 3 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 144
41位 43 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 136
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
32位 D.ブレイニー 2220
38位 B.ヴィッカーズ 1700
40位 D.ロイティマン 1568
41位 D.ジャレット 1244
46位 AJ.アルメンディンガー 823
47位 J.メイフィールド 809
48位 M.ウォルトリップ 776
57位 T.ラボンテ 204
61位 J.ヴィルヌーブ 100
63位 B.ライツィンガー 79
66位 J.ベンソン 70
67位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 241
2位 フォード 171
3位 ダッジ 151
4位 トヨタ 97

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第20戦 Mountain Dew 250

開催日:10月6日

3台横並びで超僅差フィニッシュのバトル
トヨタ タンドラ のT.ボダインが制す


激戦を制し、勝利を"ドーナツ・ターン"で祝うT.ボダイン

  10月6日(土)タラデガ・スーパースピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第20戦「Mountain Dew 250」が行われた。NASCARが行われるコースの中で最長を誇る1周2.66マイルの超高速スーパースピードウェイで、クラフツマン・トラック・シリーズのレースは昨年初めて開催され、今年2年目となる。初開催となった昨年は、惜しくも勝利を逃したものの、"トヨタ タンドラ"は2位から6位を独占する速さを見せ、今年も活躍に期待が集まった。
 今大会には、前戦NASCAR初参戦を果たしたJ.ヴィルヌーブが併催のネクステル・カップ・シリーズとのダブルエントリーで出場。また、スーパースピードウェイスペシャリストのベテランM.ウォレスに加え、ブッシュ・シリーズで"トヨタ カムリ"に初の勝利をもたらしたJ.リフラーも、2004年以来となるクラフツマン・トラック・シリーズに初めて"トヨタ タンドラ"で出場することとなり、計10台の"トヨタ タンドラ"が激戦へと臨んだ。

 4日(木)に公式練習が行われ、翌5日(金)午後12時10分から予選を開始。激しい争いの末に、T.ボダインがポールポジションを獲得。僅か100分の5秒差でJ.スプレイグが2番手につけ、"トヨタ タンドラ"が最前列を独占。スポット参戦のM.ウォレスが4番手、ランキング首位につけるM.スキナーは8番手、J.リフラーが9番手、J.ヴィルヌーブも10番手と好位置から決勝へ臨むこととなった。

 6日(土)午後3時10分過ぎに94周(250マイル:約400km)で競われる決勝レースがスタート。T.ボダイン、J.スプレイグに加え、11番手スタートのJ.ワイズ、7番手スタートのT.マスグレイブらが首位争いを展開した。しかし、J.ワイズは55周目のコーションでピットインした際、ホイールナットが脱落し、ペナルティで同一周回最後尾に後退を余儀なくされた。
 その後、J.スプレイグとT.ボダインの首位争いは続いたが、74周目、J.スプレイグが突如パンクに見舞われ、スピン。後方は大混乱となり、上位争いに加わっていたT.クック、T.マスグレイブらが巻き込まれてしまった。
 再スタートでは、M.スキナーが首位に立ったが、ボンネットフードを留めるピンが緩むというまさかのトラブルで、90周目にピットインを余儀なくされポジションを後退。さらに、ゴール目前となった90周目には、2位を走行していたM.ウォレスが痛恨のスピン。幸運にもクラッシュすることなくコースへ復帰したがポジションを落とし、この日7度目となるイエローコーションとなり、レースは残り2周のスプリントで決着をつけることとなった。
 最後のデッドヒートは、T.ボダインを先頭に再スタートが切られると、2位を行くR.クロフォード(フォード)と3位のJ.ベンソンが激しく追い上げ、3台がほぼ横並びのままフィニッシュラインへと飛び込んだが、僅か0.014秒差でT.ボダインが逃げ切り、劇的な勝利を挙げた。3位となったJ.ベンソンも僅か0.028秒差という僅差のフィニッシュであった。4位には初の"トヨタ タンドラ"ドライブとなったJ.リフラーが入り、"トヨタ タンドラ"はトップ4に3台が入った。
 一方、10番手と好位置グリッドを得ていたJ.ヴィルヌーブは、レース前に許可されていない調整を行ったとして、ペナルティを課され、スタート時は最後尾。果敢に追い上げを図ったが、54周目にクラッシュを喫し、レースを終えた。

 次戦第21戦は10月20日(土)米国東部バージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイで行われる。

ドライバー T.ボダイン:
「信じられない。ここタラデガでは多くのレースを戦って来て、同じような状況を何度も経験しているが、勝てたのは初めてだ。我々の"トヨタ タンドラ"は本当に速く、そして、ポール・トゥ・ウィンという結果は、素晴らしいスタッフのお陰だ。私はこのチームでレースを戦うことが出来て本当に幸運だと思っている。R.クロフォードは充分に速く、彼が最後にアタックしてきたのも分かっていた。フィニッシュは本当に僅差だったが、彼のボンネットが見えていたので勝てたと確信出来た。このようなレースがタラデガの魅力であり、レースを戦うドライバーにとっても、ファンにとっても素晴らしいコースだと思う。チャンピオンシップの防衛はかなりハードになっているが、最後まで諦めずにチャレンジする」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 1 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 94
2位 22 14 R.クロフォード フォード 94
3位 17 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 94
4位 9 1 J.リフラー トヨタ タンドラ 94
13位 8 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 94
17位 4 3 M.ウォレス トヨタ タンドラ 94
23位 11 0 J.ワイズ トヨタ タンドラ 85
25位 7 9 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 80
27位 2 60 J.スプレイグ トヨタ タンドラ 73
28位 12 59 T.クック トヨタ タンドラ 73
30位 10 27 J.ヴィルヌーブ トヨタ タンドラ 60
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 M.スキナー 3193
4位 T.ボダイン 2945
5位 J.ベンソン 2831
7位 T.マスグレイブ 2474
10位 J.スプレイグ 2339
14位 T.クック 2121
23位 R.マシューズ 1379
30位 AJ.アルメンディンガー 916
31位 J.ワイズ 904
32位 D.グリーン 832
37位 T.ウォーカー 585
65位 J.ヴィルヌーブ 173
68位 J.リフラー 160
75位 K.バトラー三世 119
81位 D.リア 103
86位 J.ラボンテ 82
100位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 142
2位 フォード 118
3位 シボレー 117
4位 ダッジ 63