NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第32戦 Subway 500
開催日:10月21日
トヨタ カムリ 2台がトップ20フィニッシュ
17位に入ったD.ロイティマンの トヨタ カムリ
10月21日(日)米国東部バージニア州マーティンスビルのマーティンスビル・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第32戦「Subway 500」が行われた。60年の歴史を持つ伝統的なマーティンスビルのコースは、1周0.526マイル(約850m)とカップ・シリーズを開催するコースでは最短。狭いコース幅と小さなバンク角を持つ独特のコースで、テール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドでのバトルが繰り広げられた。
19日(金)降雨により予定よりも遅れて行われた予選で、D.ブレイニーが"トヨタ カムリ"勢最上位の17番手グリッドを獲得。D.ロイティマンが19番手と2台がトップ20グリッドに入った。AJ.アルメンディンガーは25番手、M.ウォルトリップは29番手、D.ジャレットが33番手となり、5台の"トヨタ カムリ"が決勝進出を決めた。
21日(日)雲一つない快晴の下、超満員の観客が見守る中、午後1時50分に、500周(263マイル:約420km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。タイトなコースで、17番手スタートのD.ブレイニーと19番手スタートのD.ロイティマンがトップ20圏内のバトルを展開。トップ10圏内も目前の走りを見せていたが、D.ブレイニーは12位を走行していた301周目、コーションからの再スタート直後に駆動系のトラブルに見舞われピットイン。駆動系部品を交換するために長時間のガレージ作業を強いられ、終盤レースに復帰したものの、36位に終わった。しかし、55ポイントを獲得。オーナーポイントでの35位内は堅持し、次戦での決勝進出を確保した。
一方、D.ロイティマンはセッティングに苦しみながらも、20回、都合120周以上のコーションが出された波乱のレースを粘り強く戦い抜き、"トヨタ カムリ"勢最上位の17位でチェッカー。チームメイトのM.ウォルトリップが18位で続き、"トヨタ カムリ"は2台がトップ20フィニッシュを果たした。
次戦第33戦は10月28日(日)米国南東部ジョージア州アトランタのアトランタ・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー D.ロイティマン:
長いレースだった。我々の"トヨタ カムリ"は絶好調とは言い難く、調整を続けたが最後まで調子を上げることが出来なかった。しかし、可能な限りの改善をすべく、いくつかの調整を試みたことで、トップと同一周回に戻ることは出来た。今日は完走だけを目指して戦い続けた。それが我々に出来る全てだった。全体的にイエローコーションが多数出た割には大きく荒れたレースにはならなかったが、終盤だけは別だった」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1位 | 4 | 48 | J.ジョンソン | シボレー | 506 | ||
2位 | 12 | 12 | R.ニューマン | ダッジ | 506 | ||
3位 | 1 | 24 | J.ゴードン | シボレー | 506 | ||
17位 | 19 | 0 | D.ロイティマン | トヨタ カムリ | 506 | ||
18位 | 29 | 55 | M.ウォルトリップ | トヨタ カムリ | 506 | ||
30位 | 33 | 44 | D.ジャレット | トヨタ カムリ | 503 | ||
35位 | 25 | 84 | AJ.アルメンディンガー | トヨタ カムリ | 474 | ||
36位 | 17 | 22 | D.ブレイニー | トヨタ カムリ | 439 | ||
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NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第21戦 Kroger 200
開催日:10月20日
トヨタ タンドラ 1-2フィニッシュで完全勝利
トヨタは2年連続のマニュファクチャラーズチャンピオンを確定
接近戦でのトップ争いを展開するJ.スプレイグ(左)とM.スキナー(右)
10月20日(土)マーティンスビル・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第21戦「Kroger 200」が行われた。同コースでは3月に第4戦が行われており、M.スキナーがポール・トゥ・ウィンで勝利、T.ボダインが2位で続き、"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュを飾っている。
19日(金)午前11時から2回の公式練習が予定されていたが、降雨のためにスケジュールが遅れ、1度のセッションで行われた。このセッションでは"トヨタ タンドラ"のJ.スプレイグがトップタイムをマーク。チームの地元レースとなるT.クックが3番手につけた。
20日(土)はうって変わって好天に恵まれ、午前11時10分から行われた予選では、好調なJ.スプレイグがポールポジションを獲得。僅差でランキング2位につけ、タイトルを争うM.スキナーは2列目4番手グリッドから決勝へ臨むこととなった。
午後3時、0.526マイルのショートオーバルを200周(105マイル:約170km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのJ.スプレイグが好スタートを切り序盤戦をリード。しかし、25周目に出たイエローコーションで、上位陣が一斉にピットインする中、 24番手スタートのT.クックがコース上に残り、首位を奪取。このギャンブルは功を奏し、T.クックはその後108周に渡ってレースをリードすることとなった。
また、その後方には、J.スプレイグとM.スキナーが続き、"トヨタ タンドラ"が1-2-3体制を確立。135周目に、T.クックの隙をつきM.スキナーが首位を奪い、J.スプレイグがテール・トゥ・ノーズでこれを追う首位攻防戦を繰り広げた。
クラフツマン・トラック・シリーズ3戦目の出場となった元F1チャンピオンJ.ヴィルヌーブは、27番手スタートから14位までポジションを上げていたが、158周目に他車に接触され、激しくクラッシュ。J.ヴィルヌーブは無事だったが、車体は大きなダメージを受け、リタイアを余儀なくされてしまった。
さらに、このクラッシュで出されたイエローコーションからの再スタート直後、7位を走行していたT.クックは、前走車のスピンに巻き込まれ、無念のクラッシュ。修復のために長いピットインを強いられ、コースへは復帰したが、29位に終わった。
チェッカー目前となった192周目には、赤旗中断となるほどの大クラッシュが発生するなど、大波乱のレースとなったが、135周目に首位に立ったM.スキナーは、そのまま一度も首位を譲ることなく、トップでチェッカー。今季5勝目、"トヨタ タンドラ"にとっては今季11度目となる勝利を飾った。続いてJ.スプレイグが2位でチェッカーを受け、"トヨタ タンドラ"は1-2フィニッシュ。200周のレース全ての周回で"トヨタ タンドラ"がトップを守り、完全勝利を飾った。
この結果、トヨタは4戦を残してクラフツマン・トラック・シリーズのマニュファクチャラーズチャンピオンを確定。また、M.スキナーは再びドライバーズポイントランキングで首位に浮上した。
次戦第22戦は10月27日(土)アトランタ・モーター・スピードウェイでネクステル・カップ・シリーズとの併催で行われる。
ドライバー M.スキナー:
「チーフクルーの地元であるここマーティンスビルで連勝を果たすことが出来て良かった。そして、我々がトヨタの2年連続マニュファクチャラーズタイトルを決めたというのも素晴らしいことだ。もちろん、我々が決めなければ、見事な走りを見せていたJ.スプレイグが決めてくれたことだろう。今日のJ.スプレイグは本当に速かった。J.スプレイグとT.クックは、我々とは異なる戦略を採り、エンジンパワーを抑えて燃費を向上させるように調整してきた。我々も当初そうするつもりだったが、賭けに出るのはリスクが大きすぎると判断し、エンジンは元に戻した。そのため、多くのピットストップが必要となったが、コーションにも助けられ、私は勝利を挙げることが出来た。ランキングでは、まだ何度も順位は入れ替わると思う。しかし、最終戦ホームステッドを終えた時に私がトップにいられることを願っている」
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | 予選 | No. | ドライバー名 | 車種 | 周回 | ||
1位 | 4 | 5 | M.スキナー | トヨタ タンドラ | 200 | ||
2位 | 1 | 60 | J.スプレイグ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
3位 | 12 | 33 | R.ホーナディ | フォード | 200 | ||
8位 | 10 | 9 | T.マスグレイブ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
9位 | 17 | 23 | J.ベンソン | トヨタ タンドラ | 200 | ||
12位 | 26 | 0 | J.ラボンテ | トヨタ タンドラ | 200 | ||
20位 | 23 | 30 | T.ボダイン | トヨタ タンドラ | 199 | ||
23位 | 8 | 1 | J.リフラー | トヨタ タンドラ | 199 | ||
29位 | 24 | 59 | T.クック | トヨタ タンドラ | 189 | ||
30位 | 29 | 17 | M.マクドウェル | トヨタ タンドラ | 181 | ||
32位 | 27 | 27 | J.ヴィルヌーブ | トヨタ タンドラ | 157 | ||
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