2007年10月28日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第33戦 Pep Boys Auto 500

開催日:10月28日

トヨタ カムリ トップ10フィニッシュ


今季5度目のトップ10フィニッシュを果たしたB.ヴィッカーズの トヨタ カムリ

 10月28日(日)米国南東部ジョージア州アトランタのアトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第33戦「Pep Boys Auto 500」が行われた。
 コース幅が広く、バンク角も大きく、超高速バトルが繰り広げられることで知られる1.54マイルオーバルでは、3月に第4戦が行われているが、デビュー直後の"トヨタ カムリ"勢は苦戦。雪辱を期して、このコース2度目の挑戦となった。

 26日(金)午後7時より予選が行われた。今大会には、クラフツマン・トラック・シリーズで"トヨタ タンドラ"を駆りシリーズタイトルを争っているM.スキナーが"トヨタ カムリ"でエントリー。アトランタを得意とするM.スキナーは予選前の公式練習で17番手とまずまずの速さを見せたが、惜しくも決勝進出は叶わなかった。また、500km以上離れたメンフィスでのブッシュ・シリーズと同じ週末の掛け持ち出場となったD.ロイティマンも予選に挑んだが、無念の敗退となった。
 "トヨタ カムリ"勢では、来年序盤での引退を発表しているベテランD.ジャレットが3番手と好位置を確保。B.ヴィッカーズが14番手、M.ウォルトリップが24番手、AJ.アルメンディンガーが31番手、D.ブレイニーが42番手につけ、5台の"トヨタ カムリ"が決勝進出を果たした。

 28日(日)午後1時18分、325周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースがスタート。2列目3番手の好位置からスタートを切ったD.ジャレットだったが、決勝ではセッティングに苦しみ、徐々に後退。代わって14番手スタートのB.ヴィッカーズが"トヨタ カムリ"勢最上位でトップ10を狙える好位置でのレースを展開したものの、2度の接触で大きく後退を余儀なくされてしまった。
 一方、24番手スタートのM.ウォルトリップも序盤に順位を落とし、30位以降に後退。 37周目には、D.ブレイニーがコース上でストップするなど、"トヨタ カムリ"勢は、揃って序盤戦苦しい戦いを強いられることとなった。
 しかし、500マイルという長丁場のレースの中で、徐々に調子を上げて行った"トヨタ カムリ"勢は着実にポジションをアップ。AJ.アルメンディンガーはピットタイミングをずらすことで自身初のリードラップを獲得するなど、レース終盤にはD.ブレイニーを除く4台がトップ20圏内でバトルを展開した。
 この結果、レース終了直前のクラッシュにより4周延長されたレースを、B.ヴィッカーズは10位でチェッカーを受け、自身今季5度目のトップ10フィニッシュを果たした。M.ウォルトリップが11位、AJ.アルメンディンガーが16位、D.ジャレットも19位に入り、4台の"トヨタ カムリ"がトップ20フィニッシュを果たした。

 次戦第34戦は11月4日(日)、米国南東部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー B.ヴィッカーズ:
「今日はレース中多くの調整を行ったが、完全にセッティングを決めることは出来なかった。とはいえ、我々の"トヨタ カムリ"はまずまずの速さを持っていた。確かに多くのバトルがあったが、最初の接触は私のミスだ。他車を追い越そうとしてアンダーステア症状に見舞われ、壁に接触してしまった。次の接触は、何が起こったのかわからない。ここアトランタは路面が非常に滑りやすいので、目の前で急ブレーキをかけられたら何も出来ない。この接触で車体左前部を損傷し、再び後退を余儀なくされてしまった。 しかし、最終的にトップ10フィニッシュ出来たのは良かった。今週末、我々は予選で必要なものを理解するという点で、大きな進歩を遂げられたと思う。公式練習で上位を争い、予選でもトップ15に入ることが出来た。予選ではもっと上位を狙えたと思っているが、ポールポジションを取れたかどうかはわからない。今週末我々が得たことが他の全てのコースで応用出来るというわけではないだろうが、多くのコースで役立つはずだ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 6 48 J.ジョンソン シボレー 329
2位 16 99 C.エドワーズ フォード 329
3位 32 41 R.ソレンソン ダッジ 329
10位 14 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 329
11位 24 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 329
16位 31 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 329
19位 3 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 329
38位 42 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 263
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
32位 D.ブレイニー 2479
38位 B.ヴィッカーズ 1834
39位 D.ロイティマン 1756
41位 D.ジャレット 1423
43位 M.ウォルトリップ 1149
44位 AJ.アルメンディンガー 1119
57位 T.ラボンテ 204
61位 J.ヴィルヌーブ 100
63位 B.ライツィンガー 79
66位 J.ベンソン 70
67位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 268
2位 フォード 187
3位 ダッジ 164
4位 トヨタ 107

NASCAR BUSCH SERIES
第32戦 Sam's Town 250

開催日:10月27日

トヨタ カムリ 今季2勝目!
D.ロイティマンが初勝利を挙げる


初優勝を挙げたD.ロイティマン

 10月27日(土)米国南東部テネシー州メンフィスのメンフィス・モータースポーツ・パークで、NASCARブッシュ・シリーズ第32戦「Sam's Town 250」が行われた。

 27日(土)午前9時35分から予選が行われ、D.ロイティマンが最前列2番手、J.リフラーが2列目4番手と共に好位置を確保。今大会に初めて"トヨタ カムリ"で出場するB.シャーマンは32番手からのスタートとなった。

 午後2時45分に0.75マイルオーバルを250周(187.5マイル:約300km)で競われる決勝 レースがスタート。2列縦隊の1列目、2列目を占めたD.ロイティマンとJ.リフラーの"トヨタ カムリ"は好スタートを切り、2周目には1位、3位で序盤戦に突入。
 レースはコース記録となる25回ものイエローコーションが出される大荒れの展開となったが、D.ロイティマンはアクシデントに見舞われることもなく首位を快走。チェッカー目前にもクラッシュでイエローコーションが出され、レースは3周延長の末、最後の2周を超スプリントで競われることとなったが、この再スタートも危なげなくこなし、逃げ切りトップフィニッシュ。253周中194周に渡って首位を守る圧倒的な速さで、自身初勝利、"トヨタ カムリ"にとってブッシュ・シリーズでの2勝目を飾った。
 J.リフラーも常に上位争いを繰り広げ、5位でフィッシュ。B.シャーマンはトップと同一周回の21位であった。
 今回のレースの結果、ドライバーズランキングでD.ロイティマンは2位のポジションを守り、J.リフラーも3位へと浮上した。

 次戦第33戦は11月3日(土)、テキサス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー D.ロイティマン:
「この勝利は本当に嬉しい。チームは素晴らしい"トヨタ カムリ"を与えてくれた。イエローコーションが多く出たレースだったが、上位を争う誰もがクリーンなレースを戦った。勝利はそれほど遠くないと思っていたが、やっとそれを果たせたことを喜んでおり、初勝利を挙げられたことにとても興奮している。トヨタはずっと素晴らしい仕事をし、我々はTRD-USAによって強力な馬力を与えられた素晴らしいエンジンをシーズン開幕当初から持っていた。そのエンジンを活かすために、我々はチームとして進化して行く必要があった。ブッシュ・シリーズで"トヨタ カムリ"を使うチームは3チームしかなく、我々は少数派であるために、多くの情報を出来る限りチーム間で共有し合いながら、レースの現場では競い合った。チームにとっても、初優勝を挙げられたことは良いことであり、素晴らしい仕事をしてくれたチームクルーを誇りに思っている」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 2 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 253
2位 16 22 M.ブリス ダッジ 253
3位 26 6 D.レーガン フォード 253
5位 4 38 J.リフラー トヨタ カムリ 253
21位 32 10 B.シャーマン トヨタ カムリ 253
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 3833
3位 J.リフラー 3606
22位 D.ブレイニー 2401
53位 B.ヴィッカーズ 714
56位 T.ボダイン 655
89位 D.グリーン 294
96位 B.サントス 235
128位 D.ジャレット 94
158位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 240
2位 フォード 186
3位 ダッジ 144
4位 トヨタ 134

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第22戦 EasyCare Vehicle Service Contracts 200

開催日:10月27日

トヨタ タンドラ 3位フィニッシュ


3位フィニッシュを果たしたJ.ベンソン

 10月27日(土)アトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第22戦「EasyCare Vehicle Service Contracts 200」が行われた。
 26日(金)正午からの2回の公式練習が行われ、ドライバーズランキング首位に着け、3月に同コースで行われた第4戦でも、ポール・トゥ・ウィンで勝利を飾っているM.スキナーがトップタイムをマーク。T.ボダインが3番手、T.クックが4番手につけた。

 27日(土)午前9時30分から予選が行われ、M.スキナーは最前列2番手を確保。T.ボダインが2列目4番手、J.ワイズとJ.ベンソンが7番手、8番手で4列目に並んだ。

 続いて午後12時半から1.54マイルオーバルを130周(200マイル:約320km)で競われる決勝レースがスタートした。最前列2番手からスタートを切ったM.スキナーはハンドリングの不調に見舞われ、後退。J.ベンソンが3位で序盤戦へ突入した。しかし、31周目のイエローコーションで、J.ベンソンはピットロードでのスピード違反からペナルティを課せられ23位まで後退を余儀なくされてしまった。
 大きく順位を落としたJ.ベンソンだったが、その後は、素晴らしい速さでポジションを取り戻し、終盤にはトップ争いに復帰。やはり上位へと浮上してきたM.スキナーと共に、T.クック、T.ボダインらがトップ10圏内でのバトルを繰り広げた。しかし、レースも残り4周でT.ボダインとT.クックが接触。T.ボダインは無念のパンクを喫し、24位へと大きく後退。
 上位争いを続けたJ.ベンソンは"トヨタ タンドラ"勢最上位の3位でフィニッシュ。ドライバーズタイトルで首位を争うM.スキナーは5位でチェッカーを受けたが、ライバルのR.ホーナディ(シボレー)が2位に入ったため、再び、僅か4ポイント差ながら首位の座を譲ることとなった。

 次戦第23戦は11月2日(金)テキサス・モーター・スピードウェイでネクステル・カップ・シリーズ、ブッシュ・シリーズとの併催で行われる。

ドライバー J.ベンソン:
「昨日の時点では我々の"トヨタ タンドラ"は望み通りの仕上がりとは言えなかった。そのため、セットアップを完全に変更し、予選に挑んだところ、満足行く方向性となったので、更なる変更を加えて決勝レースへと臨んだ。その結果、望み通りの"トヨタ タンドラ"で戦うことが出来た。唯一の失敗であったピットロードのスピード違反で、後方に下がらなくてはならなくなったが、それもレースを面白くしたと思う。本当は、最後の2回のコーションは望んでおらず、最後までグリーンで戦いたかった。しかし、今日上位を争った3台は本当に速く、彼らと戦って3位でフィニッシュ出来たことには満足している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 3 51 Ky.ブッシュ シボレー 130
2位 1 33 R.ホーナディ シボレー 130
3位 8 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 130
5位 2 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 130
9位 11 9 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 130
10位 14 59 T.クック トヨタ タンドラ 130
14位 17 27 J.ヴィルヌーブ トヨタ タンドラ 130
22位 28 103 J.マークス トヨタ タンドラ 129
23位 16 1 B.ウィット トヨタ タンドラ 129
24位 4 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 129
25位 26 60 J.スプレイグ トヨタ タンドラ 127
35位 7 0 J.ワイズ トヨタ タンドラ 44
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 M.スキナー 3543
4位 J.ベンソン 3139
5位 T.ボダイン 3139
7位 T.マスグレイブ 2754
10位 J.スプレイグ 2602
14位 T.クック 2341
23位 R.マシューズ 1494
32位 J.ワイズ 962
33位 AJ.アルメンディンガー 916
35位 D.グリーン 832
38位 T.ウォーカー 585
52位 J.ヴィルヌーブ 361
59位 J.リフラー 254
67位 J.ラボンテ 209
76位 K.バトラー三世 119
83位 D.リア 103
88位 J.マークス 97
89位 B.ウィット 94
109位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 157
2位 シボレー 132
3位 フォード 126
4位 ダッジ 69