2007年11月 4日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第34戦 Dickies 500

開催日:11月4日

トヨタ カムリ D.ブレイニーが21位でフィニッシュ


トヨタ カムリ 勢最上位の21位でフィニッシュしたD.ブレイニー

 11月4日(日)米国南東部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第34戦「Dickies 500」が行われた。戦いの舞台は、 24度という高いバンク角を持つ1.5マイル(2.4km)のハイスピードオーバル。

 2日(金)午後3時30分より予選が行われ、ルーキーのAJ.アルメンディンガーが好走。自身キャリア最高位となる5番手グリッドを確保した。また、前大会初めて"トヨタ カムリ"でネクステル・カップ・シリーズに挑戦したものの、惜しくも予選落ちとなったM.スキナーが今大会もエントリー。14番手で予選を通過。B.ヴィッカーズが22番手、D.ジャレットが26番手、D.ブレイニーが32番手、D.ロイティマンが43番手で各々予選を通過し、"トヨタ カムリ"は、今季6度目となる、6台が決勝へと進出することとなった。

 4日(日)午後2時37分、334周(501マイル:約806km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。5番手グリッドから好スタートを切ったAJ.アルメンディンガーは、2周目には3位に浮上。トップ争いへと健闘が期待されたが、3周目に、壁に接触しスローダウン。修復のためにそのままピットへと向かい、大きく順位を落とすこととなってしまった。
 序盤戦は14番手スタートのM.スキナーが"トヨタ カムリ"勢の最上位でトップ20圏内を走行。その後も、コーションが少なく、グリーン下でのピットインで順位が入れ替わっていく中で、最後尾43番手スタートのD.ロイティマンが着実にポジションをアップ。しかし、8位まで浮上した91周目に、突然のエンジントラブルに見舞われ、惜しくもリタイアとなった。また、トップ20圏内を走行していたベテランD.ジャレットも、218周目に中団グループで発生した多重クラッシュに巻き込まれ、戦線離脱。
 この厳しいレースを粘り強く走り抜いたD.ブレイニーが21位、B.ヴィッカーズが23位、M.スキナーが24位でチェッカーを受け、3台の"トヨタ カムリ"がトップ25圏内でフィニッシュした。

 次戦第35戦は11月11日(日)米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。

ドライバー D.ブレイニー:
「あまり良い一日ではなかった。ずっとハンドリングと格闘し、良い状態にすることは出来なかった。2周遅れとなってしまったが、ポイントランキングで35位以内に残るために少しでも助けとなるよう、走り切ることを目指した。それが我々に出来た全てだった。前戦とその前の2レースではトラブルに見舞われ結果を出すことが出来なかった。ランキング35位以内に入るために、フルアタックでレースに挑み、今日のように調子の良くない状況においても、とにかく完走を目指して戦わなければならないのが、このシリーズだ」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 8 48 J.ジョンソン シボレー 334
2位 18 17 M.ケンセス フォード 334
3位 1 1 M.トゥルークス・Jr. シボレー 334
21位 32 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 332
23位 22 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 332
24位 14 36 M.スキナー トヨタ カムリ 331
38位 26 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 217
39位 5 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 151
43位 43 0 D.ロイティマン トヨタ カムリ 90
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
32位 D.ブレイニー 2579
38位 B.ヴィッカーズ 1928
39位 D.ロイティマン 1790
41位 D.ジャレット 1472
43位 AJ.アルメンディンガー 1165
44位 M.ウォルトリップ 1149
57位 T.ラボンテ 204
61位 J.ヴィルヌーブ 100
63位 M.スキナー 91
64位 B.ライツィンガー 79
67位 J.ベンソン 70
68位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 277
2位 フォード 193
3位 ダッジ 168
4位 トヨタ 110

NASCAR BUSCH SERIES
第33戦 O'Reilly Challenge

開催日:11月3日

トヨタ カムリ D.ロイティマンがポールポジションを獲得
決勝レースはJ.リフラーが12位でフィニッシュ


12位でフィニッシュしたJ.リフラー

 11月3日(土)テキサス・モーター・スピードウェイで、NASCARブッシュ・シリーズ第33戦「O'Reilly Challenge」が行われた。

 2日(金)午後5時30分から行われた予選では、前戦メンフィスで念願の初優勝を挙げたD.ロイティマンが好調を維持し、見事ポールポジションを獲得。また、10月のクラフツマン・トラック・シリーズ第21戦でNASCAR初参戦を果たしたルーキーM.マクドウェルが、ブッシュ・シリーズにもデビューし、17番手グリッドを獲得した。J.リフラーは22番手、D.シャーマンが37番手につけた。

 午後1時50分、1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションスタートのD.ロイティマンは順当に序盤戦を戦い、トップ争いを展開。しかし、124周目、突然のパンクに見舞われ、惜しくも20位まで順位を落としてしまった。
 200周のレース中、イエローコーションが僅か4回というレース展開の中で、22番手グリッドから着実にポジションを上げたJ.リフラーが"トヨタ カムリ"勢最上位の12位でフィニッシュ。D.ロイティマンは18位、デビュー戦となったM.マクドウェルも20位でチェッカーを受け、"トヨタ カムリ"は3台がトップ20フィニッシュを果たした。

 次戦第34戦は11月10日(土)フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。

ドライバー J.リフラー:
「レース序盤はアンダーステアに苦しめられた。その後、修正することは出来たが、今度はオーバーステア症状が出てしまい、ポジションが上げられなかった。今回の結果には満足しておらず、より上位でのフィニッシュを果たしたかった。しかし、我々は今日のレースで得られたものを活かし、来週に迫ったフェニックス戦へと挑む」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 4 21 K.ハーヴィック シボレー 200
2位 5 5 Ky.ブッシュ シボレー 200
3位 6 20 D.ハムリン シボレー 200
12位 22 38 J.リフラー トヨタ カムリ 200
18位 1 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 199
20位 17 0 M.マクドウェル トヨタ カムリ 198
37位 37 10 B.シャーマン トヨタ カムリ 161
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 3942
3位 J.リフラー 3733
23位 D.ブレイニー 2401
52位 B.ヴィッカーズ 714
57位 T.ボダイン 655
89位 D.グリーン 294
95位 B.サントス 235
125位 M.マクドウェル 103
129位 D.ジャレット 94
157位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 249
2位 フォード 192
3位 ダッジ 147
4位 トヨタ 138

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第23戦 Texas 350K

開催日:11月2日

トヨタ タンドラ 大波乱のレースを制し今季12勝目


チェッカー目前の大混乱をすり抜け、T.マスグレイブが今季初勝利

 11月2日(金)テキサス・モーター・スピードウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第23戦「Texas 350K」が行われた。
 同コースでは、"トヨタ タンドラ"が2004年に参戦を始めて以来これまで7回に渡ってレースを戦っているが、内4戦でT.ボダインが勝利を収めるなど、"トヨタ タンドラ"が得意とするコース。

 1日(木)午後0時30分から2回に渡って行われた公式練習では、ドライバーズタイトルを争うM.スキナーが両セッション共にトップタイムをマーク。続いて午後7時から行われた予選でも、ポールポジションを獲得し、圧倒的な速さを見せつけた。M.スキナーは今季10度目のポールポジション獲得となり、自身が95年に記録した年間ポールポジション最多記録に並ぶこととなった。また、T.マスグレイブが3番手、J.ベンソンが4番手と2列目にも"トヨタ タンドラ"が並んだ。

 2日(金)午後7時30分に147周(220マイル:約350km)の決勝レースがスタート。ポールポジションスタートのM.スキナーは好スタートを切り、序盤を首位で走行。3番手スタートのT.マスグレイブとの首位争いを繰り広げた。
 レースが100周を越えたところで、首位を走行していたM.スキナーに、タイトルを争うR.ホーナディ(シボレー)が肉薄。さらに激しい首位攻防戦となった。
 チェッカーを目前にした144周目、R.ホーナディが首位、M.スキナー2位でコーションからの再スタート。ほぼ1周に渡ってサイド・バイ・サイドのまま首位を争う2台だったが、第3コーナーの進入で僅かに接触し、2台共にスピン。この上位争いのスピンに後続車が突っ込み、コース上は大混乱。レースは3周を残して赤旗中断となった。スピンした際に後続車から追突されたM.スキナーだったが、幸運にもダメージは小さく、そのままレースを続行。
 30分に渡るレース中断の後、残り3周での再スタートが切られた。この再スタート直後にも再びトップ2台がスピンから接触。この混乱を上手くすり抜けたT.マスグレイブが今季初優勝を飾った。また、M.スキナーも3位に入り、再びポイントランキングで首位に浮上した。

 次戦第24戦は11月9日(金)フェニックス・インターナショナル・レースウェイでネクステル・カップ・シリーズ、ブッシュ・シリーズとの併催で行われる。

ドライバー T.マスグレイブ:
「ここテキサスではこれまで、タイヤのパンクや摩耗などに見舞われ、2位になったのが 最高位だった。それだけに、今日のような波乱の末に勝てたことは、ほろ苦い勝利に感じられる。我々は燃料補給及びタイヤ交換において、やや異なる戦略を採っていた。多くの周回で首位を走行し、その後、M.スキナーが我々をかわして行ったが、彼はタイトルを争っており、我々は間隔を空けて彼の後方でレースを戦うつもりだった。その後、しばらくコーションが出なかったために、我々は早めの燃料給油ピットストップを強いられた。その時点でトップ5フィニッシュが果たせれば良いと思っていた。今回の勝利は本当に素晴らしいチームクルーのお陰だ。これまで何度も惜しいところで優勝を逃して来たが、そんな日々もこれで終わりだ。この勢いを次戦フェニックスでも維持出来ることを期待している」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 3 9 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 149
2位 14 77 B.ゴーハン シボレー 149
3位 1 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 149
6位 15 60 J.スプレイグ トヨタ タンドラ 149
9位 11 1 J.リフラー トヨタ タンドラ 148
12位 17 59 T.クック トヨタ タンドラ 148
16位 13 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 147
22位 25 0 A.ラリー トヨタ タンドラ 146
23位 28 3 J.マークス トヨタ タンドラ 144
25位 16 27 J.ヴィルヌーブ トヨタ タンドラ 141
27位 4 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 86
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 3718
4位 T.ボダイン 3254
6位 J.ベンソン 3221
7位 T.マスグレイブ 2944
9位 J.スプレイグ 2752
14位 T.クック 2468
23位 R.マシューズ 1494
32位 J.ワイズ 962
34位 AJ.アルメンディンガー 916
35位 D.グリーン 832
39位 T.ウォーカー 585
46位 J.ヴィルヌーブ 449
50位 J.リフラー 392
68位 J.ラボンテ 209
71位 J.マークス 191
78位 K.バトラー三世 119
84位 D.リア 103
88位 A.ラリー 97
90位 B.ウィット 94
112位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 166
2位 シボレー 138
3位 フォード 129
4位 ダッジ 73