2007年11月11日(日)配信

NASCAR NEXTEL CUP SERIES
第35戦 Checker Auto Parts 500

開催日:11月11日

トヨタ カムリ苦戦 21位フィニッシュ


トヨタ カムリ 勢最上位の21位でフィニッシュしたB.ヴィッカーズ

 11月11日(日)米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第35戦「Checker Auto Parts 500」が行われた。全36戦の長いシーズンも今回のレースと残り1戦、ポイント争いも激しさを増している。フェニックス・インターナショナル・レースウェイは左右非対称の変則的なレイアウトを持つ1マイルオーバルで、バンク角も比較的浅く、難コースとして知られる。

 9日(金)公式練習に引き続き、午後3時30分から予選が行われ、D.ブレイニーが"トヨタ カムリ"勢最上位の17番手グリッドを確保。B.ヴィッカーズが22番手、2度目のカップ・シリーズ挑戦となるJ.ヴィルヌーブが27番手、前戦までのM.スキナーに代わり、36号車を駆って今季2戦目のカップ・シリーズ出場となったJ.ベンソンは30番手で予選を通過。4台の"トヨタ カムリ"が決勝に臨むこととなった。

 11日(日)午後1時51分にグリーンフラッグが振られ、312周(312マイル:約500km)で競われる決勝レースがスタート。"トヨタカムリ"勢最上位の15番手グリッドからスタートしたD.ブレイニーは、中団グループから抜け出すべく健闘していたが、234周目にバックストレートでスピン。コースへは復帰したものの大きくポジションを落とし、31位に終わった。一方、22番手で予選を通過したB.ヴィッカーズだったが、金曜日の公式練習後にエンジン交換を行ったため、最後尾からのスタートとなり、ハンドリングやブレーキトラブルにも悩まされ苦戦。しかし、粘り強くポジションを上げ、"トヨタ カムリ"勢最上位の21位でフィニッシュした。
 今回のレースには、3人の"インディ500"ウィナーが参戦したことで注目を集めたが、そのうちの1人であり元F1ドライバーのJ.ヴィルヌーブは、137周目にバックストレートでスピンし、壁にクラッシュ。惜しくもリタイアとなった。

 シーズンの最終戦となる次戦第36戦は11月18日(日)米国南東部フロリダ州ホームステッドのホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。

ドライバー B.ヴィッカーズ:
「何度となくブレーキトラブルに見舞われ、長時間走行を続けているうちに、バランスもフロント基調からリア基調へと変わって行った。そのうちブレーキがロックするようになり、コーナー進入でブレーキペダルを踏んだ後、それを足で引き戻さなくてはならない状態だった。タフなレースだったが、アクシデントに巻き込まれることなく最後まで走り切り、まずまずの順位でフィニッシュ出来た」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 6 48 J.ジョンソン シボレー 312
2位 7 16 G.ビッフル フォード 312
3位 18 17 M.ケンセス フォード 312
21位 22 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 312
31位 17 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 310
36位 30 36 J.ベンソン トヨタ カムリ 308
41位 27 27 J.ヴィルヌーブ トヨタ カムリ 136
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
32位 D.ブレイニー 2649
38位 B.ヴィッカーズ 2028
39位 D.ロイティマン 1790
42位 D.ジャレット 1472
43位 AJ.アルメンディンガー 1165
44位 M.ウォルトリップ 1149
57位 T.ラボンテ 204
59位 J.ヴィルヌーブ 140
62位 J.ベンソン 125
64位 M.スキナー 91
65位 B.ライツィンガー 79
69位 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 286
2位 フォード 199
3位 ダッジ 172
4位 トヨタ 113

NASCAR BUSCH SERIES
第34戦 Arizona.Travel 200

開催日:11月10日

トヨタ カムリ のJ.リフラーが猛追 8位フィニッシュ


8位フィニッシュを果たしたJ.リフラー(左)と
惜しくも27位に終わったB.ヴィッカーズ(右)

 11月10日(土)フェニックス・インターナショナル・レースウェイで、NASCARブッシュ・シリーズ第34戦「Arizona.Travel 200」が行われた。

 レースを前に午前10時から予選が行われ、D.ロイティマンが15番手。B.ヴィッカーズが21番手、地元フェニックス出身のルーキーM.マクドウェルが27番手、J.リフラーが30番手から決勝に臨むこととなった。

 午後2時46分、1マイルオーバルを200周(200マイル:約320km)で競われる決勝レースがスタート。30番手と後方からスタートを切ったJ.リフラーは、着実にポジションを上げ、レース終盤には6位まで浮上。レース終了直前の198周目には、多重クラッシュが起き、11分間に渡って赤旗中断となり、最後2周のスプリントでレースは決着されることとなるなど、波乱のレースをブレーキにトラブルを抱えながらも、果敢に戦い、"トヨタ カムリ"勢最上位の8位でフィニッシュした。
 一方、15番手スタートからレースの大半をトップ10圏内で戦っていたD.ロイティマンだったが、レース終盤はタイヤの摩耗に苦しみポジションダウン。12位でチェッカーを受けた。
 ブッシュ・シリーズ参戦2戦目となる地元ドライバーM.マクドウェルは14位でフィニッシュ。前半戦トップ10圏内で戦っていたB.ヴィッカーズは、120周目のピットイン時にピットレーンでのスピード違反のペナルティを課せられ、トップと同一周回の最後尾まで後退。 27位に終わった。

 最終戦第35戦は11月17日(土)ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われる。

ドライバー J.リフラー:
「最後はブレーキオイルが加熱し気泡が入り、ポジションを落としてしまった。そのことは残念だが、レースは上手く戦うことが出来、チームクルーは良い働きをしてくれた」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 4 5 Ky.ブッシュ シボレー 203
2位 9 17 M.ケンセス フォード 203
3位 1 2 C.ボウヤー シボレー 203
8位 30 38 J.リフラー トヨタ カムリ 203
12位 15 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 203
14位 27 44 M.マクドウェル トヨタ カムリ 203
27位 21 10 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 199
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
2位 D.ロイティマン 4069
3位 J.リフラー 3875
23位 D.ブレイニー 2401
50位 B.ヴィッカーズ 796
58位 T.ボダイン 655
90位 D.グリーン 294
95位 B.サントス 235
99位 M.マクドウェル 224
130位 D.ジャレット 94
158位 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 シボレー 258
2位 フォード 198
3位 ダッジ 151
4位 トヨタ 141

NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第24戦 Casino Arizona 150

開催日:11月9日

5台の トヨタ タンドラ がトップ10入り


4位に入ったJ.リフラーとT.ボダインがテール・トゥ・ノーズのバトルを展開

 11月9日(金)フェニックス・インターナショナル・レースウェイでNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第24戦「Casino Arizona 150」が行われた。

 レースを前に午後2時30分から行われた予選では、M.スキナーが今季11度目となるポールポジションを獲得。自身が持っていた年間ポールポジション獲得記録を塗り替えることとなった。また、フェニックスで開催されたNASCAR3カテゴリ-全てにエントリー(カップ・シリーズでは予選敗退)と忙しい週末を過ごすこととなったJ.リフラーが5番手。T.ボダインとJ.ベンソンが6,7番手で続いた。

 午後5時30分に150周(150マイル:約240km)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのM.スキナーは順調なスタートを切り、首位で序盤戦に突入。しかし、36周目のピットイン時に順位を大きく落とし、16位での再スタートとなった。
 代わって上位争いを展開したのは5番手スタートのJ.リフラー。常にトップ5でレースを戦い、"トヨタ タンドラ"最上位の4位でフィニッシュした。
 6番手スタートのT.ボダインは13周目に突然のタイヤバーストに見舞われ、スピン。車体にダメージはなかったものの、36位まで後退を余儀なくされた。しかし、その後は目覚ましい追い上げを見せポジションを回復。レース終盤には、5位争いを展開したものの僅かに及ばず、6位でチェッカーを受けた。
 また、一時は16位までポジションを落としたM.スキナーも着実に順位を上げ、8位でフィニッシュ。ライバルのR.ホーナディ(シボレー)が2位に入り、差を詰められたものの、 29ポイント差でランキング首位の座を守り、最終戦へと挑むことになった。

 最終戦第25戦は11月16日(金)ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで行われ、ドライバーズタイトルの決着がつけられる。

ドライバー J.リフラー:
「楽しいレースだった。チームクルーは素晴らしい"トヨタ タンドラ"を用意してくれた。我々の"トヨタ タンドラ"はトップ5入り出来る速さを持っており、4位でフィニッシュすることが出来た。この結果をとても喜んでおり、来週の最終戦ホームステッドも楽しみにしている。あと1戦このチームと共に"トヨタ タンドラでレースに出る機会があるが、レッド・ホース・レーシングのクルー達とのレースを楽しんでいる。来週のレースではこのチームで勝利を狙う最後のチャンスであり、それが叶うことを望んでいる」

リザルト

決勝結果
順位予選No.ドライバー名車種周回
1位 8 51 Ky.ブッシュ シボレー 150
2位 9 33 R.ホーナディ シボレー 150
3位 10 4 M.ブリス ダッジ 150
4位 5 1 J.リフラー トヨタ タンドラ 150
6位 6 30 T.ボダイン トヨタ タンドラ 150
7位 7 23 J.ベンソン トヨタ タンドラ 150
8位 1 5 M.スキナー トヨタ タンドラ 150
10位 16 60 J.スプレイグ トヨタ タンドラ 150
11位 12 9 T.マスグレイブ トヨタ タンドラ 150
19位 14 27 J.ヴィルヌーブ トヨタ タンドラ 150
21位 18 59 T.クック トヨタ タンドラ 150
25位 32 3 J.マークス トヨタ タンドラ 150
31位 28 0 A.ラリー トヨタ タンドラ 136
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 M.スキナー 3865
4位 T.ボダイン 3404
5位 J.ベンソン 3367
7位 T.マスグレイブ 3074
9位 J.スプレイグ 2886
14位 T.クック 2568
23位 R.マシューズ 1494
33位 J.ワイズ 962
34位 AJ.アルメンディンガー 916
36位 D.グリーン 832
41位 T.ウォーカー 585
43位 J.ヴィルヌーブ 555
44位 J.リフラー 552
58位 J.マークス 279
70位 J.ラボンテ 209
77位 A.ラリー 167
81位 K.バトラー三世 119
87位 D.リア 103
90位 B.ウィット 94
114位 J.ホブグッド 55
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカーポイント
1位 トヨタ 170
2位 シボレー 147
3位 フォード 132
4位 ダッジ 79